行程・コース
天候
曇り後晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
鳥取空港へ飛び、鳥取駅から電車とバスを乗り継いで若桜スキー場の宿へ行く。
この登山記録の行程
スキー場(11:00)リフト終点(1,190m、12:00)三ノ丸(13:00)氷ノ山(13:35~14:05)下降点(1,445m、14:45)ゲレンデ(15:25)スキーハウス(765m、15:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
晴天で、飛行機からは中央アルプスが俯瞰される。早朝の水平に近い光線を受けた稜線が、研ぎ澄まされた雪のナイフリッジに見えて素晴らしい。バスを鳥取駅で降り、電車とバスを連絡良く乗り継いで氷ノ山スキー場に着く。
休憩所で着替えて余分な荷物をロッカーに預け、リフトで上がり、閉鎖されている上部ゲレンデをシールで登り、スキーアイゼンを着けて尾根に取り付く。
ブナの木に黄色の長いテープが随所に取り付けてあり、スキーよりもワカンの跡が優勢に続いている。「スキー場から氷ノ山に登る人がたくさん居る」と思うと、心の何処かに引っ掛かっていた初めての山に対する不安と心細さが消散するようだ。やがて、左の樹間から山頂が見えるようになり、山頂へ続く稜線がみあげられる。次第に傾斜が落ちて尾根が太くなると樹が無くなり、標高1,350mから上には雪面が広がる。
三角屋根の避難小屋で早めの1本目を立て、1,425m鞍部から無立木の南斜面を登って氷ノ山の頂を踏む。
テレマーカーが現れ「氷ノ越から降りる」というが、自信が無いので途中まで引き返して1,415m鞍部からわさび沢左俣へ下降しようと考える。が、かなり急で、『岳人3月号』の記事を思い出して、「三の丸のすぐ手前のこるから下降しよう」とシールを着けて登り返す。
1,445m鞍部から狭い沢筋に入る。傾斜が急で、両側の斜面に逃げようとするが、クラストしてスリップすると止め処も無く落ちそうで怖い。板を脱ぎ、雪崩を警戒しながら下ると7mの滝が現れ、木にぶら下がって何とかおりる。
広くなった沢を楽しく滑り、ころ合いを見計らって左の杉林に入ってゲレンデを目指してトラバース気味に下ると、所々にスキーのトレースが残っている。
『氷汰の宿』に電話して迎えに来てもらい、大きな浴室を独り占めにして前庭の雪原を赤く染める夕日に見惚れながら、「山スキーで氷ノ山に登る」という十年来の夢を達成した喜びをかみしめる。










