行程・コース
この登山記録の行程
馬返し(05:36)・・・一合目(06:10)・・・五合目(07:33)・・・八合目避難小屋[休憩 20分](08:34)・・・不動平避難小屋(09:07)・・・岩手山(薬師岳)[休憩 10分](09:42)・・・不動平避難小屋(10:28)・・・八合目避難小屋[休憩 20分](10:39)・・・一合目(12:18)・・・馬返し(12:32)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
岩手の名峰、岩手山には2008年に挑戦している。このときはガスと強風で、お鉢に上った途端に立っていられなくなり、山頂を踏むことなく撤退した。今日はそのリベンジである。幸いなことに天気はよい。
馬返し登山口を5時36分に出発する。登山道は深い森の中に下るが、少し入っただけで幽玄な森を歩いているような感覚に襲われる。ミズナラの巨木の間を湿地に進み、そこからゆるやかな登りが始まる。階段状の道から、また樹林帯に入り、一合目を過ぎて低木帯に入ると、後ろに雲海が広がっている。低木帯から見晴らしのよいガレ場に出たところで、一回目の休憩を取った。
ここからはガレ場の急な上りである。周囲に樹木がないので暑い。暑さの中を、ひたすら高度を上げていく。振り返ると小岩井農場の広大な緑が大地を覆っている。4合目、5合目はガレ場の真ん中で、大きな岩を回る6合目からさらに行くと、緑の7合目に着く。ここからはお鉢が大きく見える。緑の中をしばらく歩いて、8合目の避難小屋に着いた。時計は8時半を回っている。ここでザックを下ろして20分ほど休んだ。避難小屋の前には水場があって、ここで水分を補給する。
避難小屋からは、ミヤマシシウドやマルダケブキなどの大ぶりの花が咲く道を進んで、不動平に着く。先にはもうひとつの不動平避難小屋が見えているが、そちらには進まず、右に折れてお鉢を目指す。今日はお鉢がくっきりと見えているが、山の天気は変化が激しく、お鉢の斜面を登っているうちにガスが湧いてきた。
お鉢に乗り上げると、眼下に火口原が、その先には山頂部が見える。お鉢の縁をぐるりと回って山頂を目指す。道の脇には盛りを過ぎたコマクサや、イワブクロが咲いている。岩手山のコマクサはピンクが濃いと聞いていたが、そのとおりである。
山頂に着く頃にはガスが広がって、下界の眺めはまったくなくなってしまった。9時42分に山頂に到着して10分休み、そのまま進んで縁を一週する。イワギキョウの見事な群生をカメラに収める。
お鉢からは来た道を引き返す。8合目避難小屋を過ぎ、7合目に着くと、ここからは道が新道
と旧道に分かれている。上りでは新道を来たので、下りは旧道を選んだ。新道は樹木のない登りだったが、旧道は樹木の中を行く。それでも道が急なことに変わりはなく、大きなダケカンバのところで一息入れた。
馬返し登山口に戻ったのは12時32分で、意外に速いペースで下ったようだ。冷たい水で顔を洗い、車に乗り込んだ。
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