山岳風景写真家・大島隆義さんが、中央アルプス・将棊頭山で冬毛のライチョウ撮影に成功

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愛知県犬山市在住の写真家・大島隆義さんが2023年1月13日、中央アルプスの北端、将棊頭山でライチョウ2羽の写真と動画の撮影に成功した。

(写真提供:大島隆義さん)

中央アルプスではライチョウを復活させる事業が進められており、2020年には乗鞍岳から3家族計19羽を駒ケ岳に空輸した。この19羽に2018年に飛来した1羽の雌を合わせた計20羽が復活の創始個体群となり、現在では40羽以上が確認されている。

大島さんは、2021年に宝剣岳をテーマにした作品を発表した頃からライチョウにも注目。その後、中央アルプス一帯をテーマに撮影をしながら、ライチョウもテーマ被写体のひとつとして撮影に取り組んできた。1月13日には、将棊頭山の山頂付近の冬道を下山中に1羽、さらにもう1羽を発見し、撮影に成功した。

(写真提供:大島隆義さん)

今回撮影されたライチョウの1羽は、その色足環から、2018年に中央アルプスに半世紀ぶりに飛来した雌が2021年に初めて残すことができた雛で、翌2022年に「将棊乃頭」になわばりを確立し繁殖した個体と見られている。もう1羽は、2022年に那須どうぶつ王国で生まれ、8月10日にヘリで中央アルプス駒ケ岳に空輸されて放鳥された雛と判明した。現在、中央アルプスに生息する個体のほとんどに足環が装着されており、このようなライチョウの情報はきわめて貴重で、保護活動を進める上で大変役立つという。

 

■大島隆義さん プロフィール

山岳風景写真家・フォトグラファー。日本風景写真家協会会員(JSPA)、日本山岳写真協会会員(JAPA)、アマナイメージズ契約写真作家、キヤノンプロフェッショナルサービス会員(CPS)。大島写真塾主宰。
https://www.takayoshi-oshima.com/

 

関連リンク

■ヤマケイオンライン「将棊頭山」
https://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=556

■ヤマタイムで将棊頭山周辺の地図を確認する
https://www.yamakei-online.com/yk_map/?latlon=35.80395983202778,137.83162679789157&zoom=15

 

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