主演の吉永小百合さんらが登壇。田部井淳子さんの人生を描いた映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」完成報告会

日本を代表する女性登山家、田部井淳子さんの人生が題材の映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」の完成報告会が5月13日にグランドプリンスホテル高輪で開かれ、主演の吉永小百合さんらが登壇した。

今年は田部井さんが女性で初めて世界最高峰のエベレストに登頂してから50周年の節目。本作品は、山のてっぺんをめざして、どんなときでも国内・海外の山に登り続けた彼女のパワフルな生涯と、明るい家族がテーマになった内容となっている。

吉永さんの登山ロケで印象に残ったのは、日和田山だという。田部井さんの夫役の佐藤浩市さんと、汗びっしょりになりながら登ったそうだ。日和田山は、田部井さんがトレーニングに登っていた山。これまでに15回ほど登山をしていたという吉永さんだったが、映画撮影を終えて、「登ることはすばらしいことで、これからもやってみたい」と笑顔を見せた。監督の阪本順治氏は、「この映画は、人を元気にする映画。老若男女、いろんな世代の方に見てほしい。ミッションインポッシブルよりもヒットすると思う」と語った。

「てっぺんの向こうにあなたがいる」は、2025年10月31日（金）より、全国の映画館で公開が予定されている。

この記事に登場する山

埼玉県 / 奥武蔵

日和田山標高 305m

西武秩父線の高麗（こま）駅のプラットホームから北に見える低山の中にある山で、中腹に赤い屋根の金毘羅神社が見える。この山を中心にして歩くハイキングコースは初心者向けのものだ。日和田山から尾根通しに歩くと、一等三角点のある物見山に達する。さらにヤセオネ峠、岩舟地蔵、北向地蔵へと歩き、左へ小さな尾根と沢を越えてユガテに出る。ここは山中の平地で人家と畑があり、南方への展望もよく、思わず足を止めてみたくなる所だ。ユガテから樹林帯を下って車道に出たら、左へ歩くと虎秀で、道の左手に福徳寺阿弥陀堂がある。それは美しい鎌倉期の建築物で、国の重要文化財に指定されている。また日和田山の西麓は、ロッククライミングの練習場である。コースタイムは高麗駅から日和田山、物見山を経て、ユガテに下り、東吾野駅まで約4時間。