間取り展開イラストがおもしろい。安曇野山岳美術館で『それいけ避難小屋』原画展、10月4日から

イラストレーターで登山ガイドとしても活躍する橋尾歌子さんが手がけた書籍『それいけ避難小屋』。その収録イラストを展示する原画展が10月4日（土）から、長野県安曇野市の安曇野山岳美術館で開かれる。11月26日（水）まで。

避難小屋とは、悪天候などの非常時に避難・休憩・宿泊するための山小屋。営業山小屋のように管理人がいない場合もあり、個性的な小屋が多い。このおもしろさに目をつけた橋尾さんは雑誌『山と溪谷』で2014年4月号から「それいけ避難小屋」を連載。著者独自のカラーイラストで描かれた間取り図は、写真や図面と違い、小屋の雰囲気をリアルに伝えてくれる。連載をまとめた書籍では、東北から四国までの51軒をすべて実踏調査して、イラストとエッセイで紹介している。

今回の原画展では、本に収録された合計51軒分の原画などを展示。イラストからは、橋尾さんの避難小屋や山仲間に向けたあたたかいまなざしを感じることができる。第二弾となる『帰ってきた避難小屋』も刊行されており、同作の原画展も来春あらためて開催予定という。

原画展概要

会期：2025年10月4日（土）〜11月26日（水）
会場：安曇野山岳美術館（長野県安曇野市穂高有明3613-26）
休館日：木曜日（祝祭日は開館）
開館時間：10時～16時
入館料：一般・大学生800円（障がい者 300円）、中・高校生300円（障がい者 150円）