日ごとに木々は葉を落とし、辺りはすっかり見通しが良くなってきました。カラマツの紅葉が目立ってきました
天気・気温
山と周辺の状況
山ノ鼻は訪れる人も少なくなり、日ごとに木々は葉を落とし、辺りはすっかり見通しが良くなってきています。そんななか落葉する針葉樹、「カラマツ」が葉を落とした木々の中で、黄葉して目立っています。
「カラマツ」は油分が多く、丈夫なので尾瀬の木道にも使われています(木道に使われるカラマツは尾瀬以外の場所から運んできています)。
今日は尾瀬に来た人なら一度は疑問に思うであろうものをご紹介したいと思います。
「湿原のところで油のようなものが浮いていたのですが、あれは何ですか?」と聞かれることがあります。これは実は雪解けの時期に現れる「アカシボ」という現象と関係があります。
この油のようなものは実はこの「アカシボ」の名残で、藻類が地中の鉄分と化合して現れると言われています。しかし、きちんとした解明はされていないのが現状ですが、自然界で作られたもので、人為的なものではありません。触ってみると鉄のような匂いがします。
今年の営業を終了した山小屋も多く、尾瀬もいよいよ冬支度といったところですが、植物たちも例外ではありません。
多くの木で冬芽が出ています。樹木たちは、冬に備え、そして来年に向けて準備をしています。
登山道の状況
周辺の登山道、遊歩道は、すべて安全に通行できます。
至仏山は、登山可能となっています。東面登山道は一方通行(登りのみ)となっています。
至仏山は蛇紋岩というとても滑りやすい岩でできているので、スリップしないよう十分に気をつけてください。蛇紋岩地に生える珍しい植物がたくさん咲いています。
アヤメ平方面、白尾山・皿伏山など、入山者は少なめな登山道は、クマと遭遇する可能性が高まります。熊鈴を使用するなどの対策を取ってください。
登山装備
朝晩の気温がだいぶ低くなってきました。装備に防寒着(フリースなど)をお持ちください。
注意点
マイカー規制が解かれ、鳩待峠まで自家用車で来られるようになりました。そのため、夕方近くに尾瀬ヶ原に向かわれる方々を見かけます。
この季節、日没時刻も早くなり、日が落ちると一層冷え込みます。訪れる前には必ず、無理な行程でないかもう一度考えてから行動して下さい。
この時期には閉設される施設や、渡れなくなる橋などがありますので最新の情報を確認してからお出かけ下さい。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/75236/
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
梅雨に入り、森林の緑も一層、濃くなってきました。雨上がりの尾瀬ヶ原は植物がみず々しく新鮮です2023.06.15
尾瀬ヶ原ではもう夏の装い。水の流れと緑が1枚の絵のように美しい風景となっています。2023.06.22
尾瀬ヶ原の今の主役はカキツバタですが、ニッコウキスゲも、いくつか花を付け始めています。2023.06.30
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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