燕岳 | 燕山荘

第2ベンチ辺りまで雪がなくなり、花々が咲き出しました。最近は雷鳥をよく見かけます

小屋の近くで雷鳥に会えます(2017.05.25 燕山荘 )
小屋の近くで雷鳥に会えます(2017.05.25 燕山荘 )
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天気・気温

05/19(金) 14:00時点の気温 6.7℃
松本市の天気予報
明日
曇のち雨
21℃
15℃
明後日
雨のち曇
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月5日 16:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち雨
20℃
13℃
明後日
雨のち曇
22℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月5日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

登山口から、第2ベンチ辺りはすっかり雪もなくなり、花々が咲き出しました。 オオカメノキ オオカメノキ 、ミネザクラ、イワナシ、バイカオーレンなどの花が楽しめます。合戦尾根にも小さな春が麓から順にやってきています。花が咲き出すと登山がまた楽しいものへと変わっていきます。

最近、雷鳥をよく見かけます。縄張り争いなのでしょうか時折グエーっと鳴き声が聞こえてきます。小屋周りで雷鳥に出会いやすい季節になってきました。毎日、雷鳥を探すのが楽しみです。

登山道の状況

18日現在の積雪状況ですが、第3ベンチ辺りから雪があります。だいぶ雪解けは進んできましたが、合戦小屋上部では雪はまだまだたっぷりとあります。燕山荘まで軽アイゼンでいらっしゃる方が多いですが、アルプスのこの時期は、まだ冬山と思ってください。前歯のある10本爪アイゼンとピッケルの用意をお願いします。

登山装備

このところ気温が上がってきて、8時を過ぎれば雪がグサグサになることが多いのですが、念のため、まだピッケルや前爪のあるアイゼンをお持ちになられた方がいいかと思います。

注意点

冬の北アルプスの特徴は、3,000mとしては、世界で類のない程強い風が吹き、世界一積雪が多い所とされています。
そのことから、冬山では①気温、②風、③汗や雨などで濡れることによる体温維持に注意することが求められます。
燕岳の稜線でも、気温は-15℃以下、風速は15~20m以上になります。従って、体感気温は、-30℃以下となり、凍傷や低体温症の注意が必要です。
・汗をかかない程、ゆっくり登る。
・カロリーのある行動食をこまめにとる。
・アイゼンは事前に靴に合わせて調整し、歩行練習をしておく。
・レスキューシートやツェルト等、ビバーク出来る装備を持参する。
・中房で雨が降っている時は、要注意。体が濡れる危険性があるため、登山を控えてください。
・低体温症に気を付けましょう。
 低体温症になると、行動力、思考力、判断力が低下します。合戦小屋から上は、森林限界を越えるため、10m以上の風が吹き付ける稜線歩きになるため、体感気温が-10℃以上下がります。そのため、合戦小屋でエネルギーのある食材と水分を十分補給する。暖かいウエア―を着る等の対策が必要。
・単独行動を避けましょう。
 一人では適切な判断がつきにくく、状況を悪化させてしまうことがあります。
・ツアー登山でも自己責任が基本となります。

お知らせ

2017年度の営業期間
4月22日(土)〜11月25日(土)の宿泊まで
年末年始:2017年12月23日(土)〜2018年1月8日(月)

宿泊料金(2017年度 1泊2食付き料金)
・大人/10,000円 ・高校生/8,000円 ・中学生/7,000円 ・小学生/6,000円
(大学生:学割500円割引 ※学生証提出)・素泊まり料金/6,400円

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

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ユーザーの登山記録から