スニーカーで来る方がいますが、まだ冬山装備が必要。小屋の近くで雷鳥くんに会えます
天気・気温
山と周辺の状況
昨日からぽつぽつ雨が降り出し、本日は雨模様。もうすぐ止むか、という天気です(13:00時点)。
23日の日の出前、雷鳥くんが突然目の前にやってきました。お腹が空いていたのか、エサをもくもくと食べていました。連日、小屋の近くで雷鳥くんに会うことができます。
花の開花が進み、
オオカメノキ
オオカメノキ
、ミネザクラ、イワナシ、バイカオーレンなどが楽しめます。合戦尾根にも小さな春が麓から順にやってきています。花が咲き出すと登山がまた楽しいものへと変わっていきます。
登山道の状況
25日現在の積雪状況ですが、第3ベンチ辺りから雪がでてきます。だいぶ雪解けは進んできましたが、富士見ベンチからは雪はまだまだあります。
最近、日帰り山行の方でスニーカーでいらっしゃる方がいます。スニーカーにチェーンアイゼンで登ると、下りはかなり大変ですし、危険です。アルプスのこの時期は、まだ冬山と思ってください。前歯のある10本爪アイゼンとピッケルの用意をお願いします。また、トレースをシリシェードで下りる方がいますが、滑った後は雪が固くなってしまいます。後に下りる人たちが苦労してしまいますので、他の登山者への配慮をお願いします。
登山装備
このところ気温が上がってきて、8時を過ぎれば雪がグサグサになることが多いのですが、まだピッケルや前爪のあるアイゼンが必要です。
注意点
冬の北アルプスの特徴は、3,000mとしては、世界で類のない程強い風が吹き、世界一積雪が多い所とされています。
そのことから、冬山では①気温、②風、③汗や雨などで濡れることによる体温維持に注意することが求められます。
燕岳の稜線でも、気温は-15℃以下、風速は15~20m以上になります。従って、体感気温は、-30℃以下となり、凍傷や低体温症の注意が必要です。
・汗をかかない程、ゆっくり登る。
・カロリーのある行動食をこまめにとる。
・アイゼンは事前に靴に合わせて調整し、歩行練習をしておく。
・レスキューシートやツェルト等、ビバーク出来る装備を持参する。
・中房で雨が降っている時は、要注意。体が濡れる危険性があるため、登山を控えてください。
・低体温症に気を付けましょう。
低体温症になると、行動力、思考力、判断力が低下します。合戦小屋から上は、森林限界を越えるため、10m以上の風が吹き付ける稜線歩きになるため、体感気温が-10℃以上下がります。そのため、合戦小屋でエネルギーのある食材と水分を十分補給する。暖かいウエア―を着る等の対策が必要。
・単独行動を避けましょう。
一人では適切な判断がつきにくく、状況を悪化させてしまうことがあります。
・ツアー登山でも自己責任が基本となります。
お知らせ
2017年度の営業期間
4月22日(土)〜11月25日(土)の宿泊まで
年末年始:2017年12月23日(土)〜2018年1月8日(月)
宿泊料金(2017年度 1泊2食付き料金)
・大人/10,000円 ・高校生/8,000円 ・中学生/7,000円 ・小学生/6,000円
(大学生:学割500円割引 ※学生証提出)・素泊まり料金/6,400円
昨年の今頃の様子は?
残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28
雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02
燕山荘周辺の過去の様子
燕山荘
- 現地連絡先:
- 090-1420-0008
- 電話番号:
- 0263-32-1535
- 連絡先住所:
- 長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所