融雪加速中。一ノ越までは祓い堂から上で軽アイゼンが必要。稜線でミヤマキンバイなど咲き始め。立山縦走はアイゼン+ピッケル必要。
天気・気温
山と周辺の状況
・最近気温が10℃近くになる日が多くなってきており、今まで遅かった雪融けも少しづつ加速しているようです。
室堂平はまだ雪で覆われていますが、雪溶けの早かった一ノ越周辺の稜線には
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
、
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
、キバナ
シャクナゲ
シャクナゲ
、ミネズオウなどが咲き始めました。
・例年に比べると6月にしては雪が多いですが、縦溝が大きくなってだんだんと滑りずらい状況になっており、滑り方に工夫が必要です。
・ライチョウは黒毛が9割ほどになっています。またつがいで行動する姿が見られます。
・日中の気温は室堂平で5~10℃前後、朝晩は0~5℃程です。
・6/20の日の出は04:34頃、日の入りは19:14頃です。
登山道の状況
・6/22現在ターミナルから室堂平周辺は雪があります。
・稜線上は夏道出てますが状況変化にご注意ください。
室堂山:状況によっては軽アイゼンが必要、トレース多数あり
浄土山:一ノ越経由は夏道出ているためアイゼン不要、室堂山分岐経由はアイゼン&ピッケルが必要
一ノ越まで:道は踏み固められており、例えば夜降雨後、朝快晴で放射冷却により冷え込むとステップが消えたアイスバーンになりますので祓堂付近から上は軽アイゼン必要です。
一ノ越~雄山:夏道出ており、稜線上ほぼ雪はありません。
三山~別山縦走:稜線上はほぼ雪が消えましたが、稜線に上がるまでの上り下りで状況によりアイゼン&ピッケルorストックが必要
●スキー、スノーボード、登山の方へ
この時期の状況をよく理解している経験者、またはガイドとの同行をお勧めします。
雪崩などのリスクについて、周辺では特別ロープを張るなどの指示はしておりません。
各自が現場での見極めになります。
●入山届の提出義務化期間は終了しましたが、室堂ターミナルでの提出推奨です。
登山装備
立山室堂は6月に入っても山頂付近は降雪することがある雪山です。
スキー、スノーボード、登山の方はアルプス春山レベルの装備が必要です。
稜線上は体があおられるほど風が強いこともあり、立ち止まると一瞬で体が冷えます。
ウェアは、雨・風雪にしっかり耐えられるレベルが必要。また、紫外線が強いのでサングラスと日焼け止めは通年必須。
雪や寒さ、濡れに対処するため防寒具、雨具、防水の手袋や暖かい帽子、防水性のある靴などは必須です。
注意点
・降雪も少なくなり雪の状態も落ち着いてきておりますが、雪崩、滑落の危険性を常
に念頭に置いた行動を心がけて下さい。
●駅ターミナルから室堂山荘へは雪の上を歩きます。ターミナル前広場には看板があります。
ルート上に竹ポールを刺してありますが、濃霧等天候によってはルートが不明瞭なこともあります。その際はお電話にてお問い合わせ下さい。徒歩でお迎えに上がります。
お知らせ
●室堂山荘HP
http://www.murodou.co.jp/
現状6月~7月上旬まで個室でご宿泊できる余裕がございます。
7月中旬~8月中旬は個室が満室の日が多いので立山室堂山荘ホームページにて空室状況をご確認いただくか、電話、メールにてお問い合わせ下さい。
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂