槍沢~槍ヶ岳は雪渓あるも支障なし(軽アイゼンあると楽)。表銀座や南岳は花盛り。夏本番=夕立の季節→一層の早出早着で!
天気・気温
山と周辺の状況
昨日あたりから晴れてきて、夏山本番へ!
●槍ヶ岳山荘の天候
8/1 高雲りの朝となり、やっと荷揚げが終了。
7/31 早朝はガスの中でしたが、6時ころにはガスが散って浮かび上がる槍ヶ岳の影に歓声をあげる朝となりました。
7/30 視界不良。ガス、霧雨時々小雨というお天気
●大天井岳小屋周辺の自然
ヒュッテの周りには新しい高山植物が開花しています。
この付近で見られる夏の高山植物達がほぼ出揃った感があります。
咲き出したばかりの
クルマユリ
クルマユリ
街道が出現。ュッテから東側10mの登山道脇に十数本の
クルマユリ
クルマユリ
の鮮やかなオレンジ色が際立ちます。
最後まで雪渓が残ったヒュッテ~30m、南側登山道脇には遅咲きの
イワベンケイ
イワベンケイ
が花を咲かせてくれていました。
テガタチドリは登山道を歩いていると、お花畑の緑の中に一際目立つ紅紫色が目に飛び込んで来ました。
その上に広がる斜面には「オタカラコウ」のお花畑が広がり出していました。
ウラジロタデの花も今が満開となっています
今年は
コバイケイソウ
コバイケイソウ
は全く花を咲かせない周期となってハズレ年ですが、独特の大きな葉が、お花畑で存在感を誇っています。
コマクサ
コマクサ
やイワツメクサが狙えるのもこの時期までです。
これからは牛首展望台に登っての夕焼けウォッチングが良いです。
7/31には展望台でチシマギキョウが咲き、シコタンソウが満開となっていました。
天気が良いと必ずと言って良いほどキアゲハ蝶が現れます。コヒオドシの蝶が見られる日もあります。
このあたりではイワヒバリ(鳥)も観察されています。
●南岳小屋周辺の自然
ここ南岳周辺は、雷鳥の目撃情報が多い場所です。
大喰岳~南岳間はガスっている日など高い確率で会えますよ。
小屋のすぐ近くや、南岳新道の上部(テント場から5分も下っていない場所です)で
・ライチョウ家族が観察されています。4羽のヒナが産まれスズメくらいの大きになっていました。
・横尾尾根(天狗原を通るルート)でもヒナをつれたライチョウが観察されています。
登山道の状況
主なルートで大きな支障はありません
※南岳新道は除く
●槍沢
7/31 槍沢~槍ヶ岳( 槍ヶ岳スタッフ)
今年は残雪が多く、大曲から1kmほどは雪の上を歩く必要があります。
雪上歩行に不安のある方、荷物が大きい方は軽アイゼンを使うとより安全に通行できます。たとえ使わなくても、保険にお持ちいただくと安心です。
ほか大きな支障なく通行できます。
8/1 大曲の分岐~水俣乗越 (槍沢スタッフ)
ババ平のキャンプ場を過ぎて少しすると「大曲(オオマガリ)」と呼ばれる分岐があります。立派な道標も立っているので迷う事はないでしょう。
大曲から水俣乗越(ミナマタノッコシ)までは急登なのでしんどいです。
ここでは
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
がよく咲いています。
水俣乗越までは夏場のハイシーズンでもあまり歩いている人は少ないルートです。
東鎌を歩く人は燕から大天井、西岳、槍という表銀座のルートが一般的で、槍沢から無理矢理東鎌に登るという人は少ないためです。狙って歩くというよりは、東鎌を行く計画だったものの、雨が降ってきてエスケープで使うなどという場合が多いのでしょう。
急登で人通りが少ないということで、道が少々荒れていて、浮石なんかも多いので注意は必要です
水俣乗越からは槍は見えないので、さらに5分ほど槍の方に進みますと、槍ヶ岳が大きく見えます。
●表銀座方面
通行に支障ありません。山の展望とお花のルートとなっています。
●飛騨側
・西鎌尾根、飛騨乗越 通行に支障ありません。
・南岳新道 ルートが荒れており、山に慣れない方やお子様は入らないように。
●天狗原(氷河公園) 雪が残るところがあります。
7/31(南岳小屋スタッフ)
天狗原分岐~天狗原稜線分岐まで、雪切り箇所以外の残雪状況は2箇所。
傾斜のある場所はほぼ残雪がありませんので、雪上歩行に不慣れで心配な方以外は、軽アイゼンが無くても通行可能となりました。
ほか大きな支障なく通行できます。
登山装備
3000m級の夏山登山装備が必要
雪渓の風は冷たいです。曇やガスだととても寒く防寒着は必携
紫外線対策のサングラスや日焼け止めも必携です。
※スニーカーでは登れません。
注意点
装備の油断なく、現地で最新情報を得るようにしましょう。
山の基本は早出早着。これから夏山最盛期には夕立や雷の時期でもあります。早めの小屋入りが安心です。
お知らせ
●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/
●予約 夏のシーズンの混雑状況
問い合わせがとても多くなってきました!
よくある質問をお伝えしたいと思います。
・毎年だいたい海の日の連休から小屋も、テントも混雑します。
※テント場は全部で39張なので早い時はお昼過ぎには受付終了になります。
こちらがいっぱいになると殺生ヒュッテさんのテント場をご利用いただくか、小屋で宿泊していただくことになります。
・予約は「海の日連休~シルバーウィーク終りくらいまで」で「4名様以上のグループ」のみご予約承ります。
「本当に大丈夫なのでしょうか?」という電話をよく受けますが、大丈夫です。
槍ヶ岳山荘は場所がら、混みあっていて泊まれません。ということはありませんのでご安心を!
こちらである程度の人数を把握するための予約であり、食事の申し込みも着いてからの受付で間に合います!
・予約は、部屋を確保するための予約ではありません。
・予約は 先着順ですのでご了承ください。
※個室の予約は受け付けていません。
・予約と山の安全とゴハンの支度
どの山小屋も晩ご飯の準備があります。
また、日没になるにつれ危険なことはたくさんあります。
寒くなります。ヘッドライトだけでは想像以上に山は暗いです。
野生動物と遭遇する場合もあります。
遅くても16:00までには到着してください。
自分の体力などを考えて15:00~16:00に到着できるプランを立ててお越しいただければと思います。
●テント場
週末を中心にたくさんのテントが張られます。到着はお早めに。
●2017年系列小屋営業日 各山荘への連絡は07:00~20:00(岳沢06:00~)
・槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
・槍沢ロッヂ 0263-95-2626 または 090-3135-0003
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
・南岳小屋 090-4524-9448
期間:2017年7月1日(土)~10月14日(土)
・大天井ヒュッテ 090-1401-7884
期間:2017年7月1日(土)~10月14日(土)
・岳沢小屋 090-2546-2100
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
昨年の今頃の様子は?
営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21
営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27
昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09
昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16
昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24
槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子
槍ヶ岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-2641-1911
- 電話番号:
- 0263-35-7200
- 連絡先住所:
- 長野県松本市埋橋1-7-2