槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

槍沢~槍ヶ岳は雪渓あるも支障なし(軽アイゼンあると楽)。表銀座や南岳は花盛り。夏本番=夕立の季節→一層の早出早着で!

大天井ヒュッテ近く 牛首展望台から見る日没 (大天井ヒュッテスタップ撮影)(2017.08.21 槍ヶ岳山荘 )
大天井ヒュッテ近く 牛首展望台から見る日没 (大天井ヒュッテスタップ撮影)(2017.08.21 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

08/02(水) 晴
松本市の天気予報
明日
晴のち曇
27℃
12℃
明後日
雨のち曇
24℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち雨
25℃
11℃
明後日
雨のち曇
22℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日あたりから晴れてきて、夏山本番へ!

●槍ヶ岳山荘の天候
8/1 高雲りの朝となり、やっと荷揚げが終了。
7/31 早朝はガスの中でしたが、6時ころにはガスが散って浮かび上がる槍ヶ岳の影に歓声をあげる朝となりました。
7/30 視界不良。ガス、霧雨時々小雨というお天気

●大天井岳小屋周辺の自然
ヒュッテの周りには新しい高山植物が開花しています。
この付近で見られる夏の高山植物達がほぼ出揃った感があります。
咲き出したばかりの クルマユリ クルマユリ 街道が出現。ュッテから東側10mの登山道脇に十数本の クルマユリ クルマユリ の鮮やかなオレンジ色が際立ちます。
最後まで雪渓が残ったヒュッテ~30m、南側登山道脇には遅咲きの イワベンケイ イワベンケイ が花を咲かせてくれていました。
テガタチドリは登山道を歩いていると、お花畑の緑の中に一際目立つ紅紫色が目に飛び込んで来ました。
その上に広がる斜面には「オタカラコウ」のお花畑が広がり出していました。
ウラジロタデの花も今が満開となっています
今年は コバイケイソウ コバイケイソウ は全く花を咲かせない周期となってハズレ年ですが、独特の大きな葉が、お花畑で存在感を誇っています。
コマクサ コマクサ やイワツメクサが狙えるのもこの時期までです。
これからは牛首展望台に登っての夕焼けウォッチングが良いです。
7/31には展望台でチシマギキョウが咲き、シコタンソウが満開となっていました。
天気が良いと必ずと言って良いほどキアゲハ蝶が現れます。コヒオドシの蝶が見られる日もあります。
このあたりではイワヒバリ(鳥)も観察されています。

●南岳小屋周辺の自然
ここ南岳周辺は、雷鳥の目撃情報が多い場所です。
大喰岳~南岳間はガスっている日など高い確率で会えますよ。
小屋のすぐ近くや、南岳新道の上部(テント場から5分も下っていない場所です)で
・ライチョウ家族が観察されています。4羽のヒナが産まれスズメくらいの大きになっていました。
・横尾尾根(天狗原を通るルート)でもヒナをつれたライチョウが観察されています。

登山道の状況

主なルートで大きな支障はありません
※南岳新道は除く

●槍沢
7/31 槍沢~槍ヶ岳( 槍ヶ岳スタッフ)
今年は残雪が多く、大曲から1kmほどは雪の上を歩く必要があります。
雪上歩行に不安のある方、荷物が大きい方は軽アイゼンを使うとより安全に通行できます。たとえ使わなくても、保険にお持ちいただくと安心です。
ほか大きな支障なく通行できます。

8/1 大曲の分岐~水俣乗越 (槍沢スタッフ) 
ババ平のキャンプ場を過ぎて少しすると「大曲(オオマガリ)」と呼ばれる分岐があります。立派な道標も立っているので迷う事はないでしょう。
大曲から水俣乗越(ミナマタノッコシ)までは急登なのでしんどいです。
ここでは ニッコウキスゲ ゼンテイカ がよく咲いています。
水俣乗越までは夏場のハイシーズンでもあまり歩いている人は少ないルートです。
東鎌を歩く人は燕から大天井、西岳、槍という表銀座のルートが一般的で、槍沢から無理矢理東鎌に登るという人は少ないためです。狙って歩くというよりは、東鎌を行く計画だったものの、雨が降ってきてエスケープで使うなどという場合が多いのでしょう。
急登で人通りが少ないということで、道が少々荒れていて、浮石なんかも多いので注意は必要です
水俣乗越からは槍は見えないので、さらに5分ほど槍の方に進みますと、槍ヶ岳が大きく見えます。

●表銀座方面
通行に支障ありません。山の展望とお花のルートとなっています。

●飛騨側
・西鎌尾根、飛騨乗越 通行に支障ありません。
・南岳新道 ルートが荒れており、山に慣れない方やお子様は入らないように。

●天狗原(氷河公園) 雪が残るところがあります。
7/31(南岳小屋スタッフ)
天狗原分岐~天狗原稜線分岐まで、雪切り箇所以外の残雪状況は2箇所。
傾斜のある場所はほぼ残雪がありませんので、雪上歩行に不慣れで心配な方以外は、軽アイゼンが無くても通行可能となりました。
ほか大きな支障なく通行できます。

登山装備

3000m級の夏山登山装備が必要

雪渓の風は冷たいです。曇やガスだととても寒く防寒着は必携
紫外線対策のサングラスや日焼け止めも必携です。

※スニーカーでは登れません。

注意点

装備の油断なく、現地で最新情報を得るようにしましょう。
山の基本は早出早着。これから夏山最盛期には夕立や雷の時期でもあります。早めの小屋入りが安心です。

お知らせ

●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/

●予約 夏のシーズンの混雑状況
問い合わせがとても多くなってきました!
よくある質問をお伝えしたいと思います。
・毎年だいたい海の日の連休から小屋も、テントも混雑します。
※テント場は全部で39張なので早い時はお昼過ぎには受付終了になります。
こちらがいっぱいになると殺生ヒュッテさんのテント場をご利用いただくか、小屋で宿泊していただくことになります。

・予約は「海の日連休~シルバーウィーク終りくらいまで」で「4名様以上のグループ」のみご予約承ります。
「本当に大丈夫なのでしょうか?」という電話をよく受けますが、大丈夫です。
槍ヶ岳山荘は場所がら、混みあっていて泊まれません。ということはありませんのでご安心を!
こちらである程度の人数を把握するための予約であり、食事の申し込みも着いてからの受付で間に合います!

・予約は、部屋を確保するための予約ではありません。
・予約は 先着順ですのでご了承ください。
※個室の予約は受け付けていません。

・予約と山の安全とゴハンの支度
どの山小屋も晩ご飯の準備があります。
また、日没になるにつれ危険なことはたくさんあります。
寒くなります。ヘッドライトだけでは想像以上に山は暗いです。
野生動物と遭遇する場合もあります。
遅くても16:00までには到着してください。
自分の体力などを考えて15:00~16:00に到着できるプランを立ててお越しいただければと思います。

●テント場
週末を中心にたくさんのテントが張られます。到着はお早めに。

●2017年系列小屋営業日 各山荘への連絡は07:00~20:00(岳沢06:00~)
・槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
・槍沢ロッヂ 0263-95-2626 または 090-3135-0003
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)
・南岳小屋 090-4524-9448
期間:2017年7月1日(土)~10月14日(土)
・大天井ヒュッテ 090-1401-7884
期間:2017年7月1日(土)~10月14日(土)
・岳沢小屋 090-2546-2100
期間:2017年4月27日(木)~11月4日(土)

昨年の今頃の様子は?

営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 朝日が垣間見えました。10時ごろまでは青空もみえておりましたが、昼前からは再び雲に覆われた天気となりました。
  • 稜線から槍沢の様子
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳
  • 完全に雪山となりました。凍結する登山道の様子
  • 山荘前から槍ヶ岳 完全雪山です
  • 小屋の目の前で20㎝程度、吹き溜まりでは50㎝を超えるほどの積雪があります。
  • ババ平から撮影。槍沢方面で今1番綺麗な場所(標高2000mくらい)

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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