槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

10/18初冠雪。日没17時過ぎ、日中も氷点下程度、防寒対策は必須。営業は11/3泊まで。他の小屋利用も営業日確認を。

天狗池では氷が張り詰め、槍ヶ岳は昨日までの積雪で真っ白と、めったに見られない光景に出会えました。(2018.10.28 槍ヶ岳山荘 )
天狗池では氷が張り詰め、槍ヶ岳は昨日までの積雪で真っ白と、めったに見られない光景に出会えました。(2018.10.28 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

10/18(木) 朝 晴(初冠雪)。10:00 晴れたりガス出たり
松本市の天気予報
明日
29℃
9℃
明後日
晴のち曇
28℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 6:00発表
高山市の天気予報
明日
30℃
8℃
明後日
晴のち曇
26℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

10/11 は1日雨のお天気となり、それが次第に雪に変わりました。
翌10/12朝は「冠雪しました」と意気込んでいましたが、雪にはなったものの、舞う程度で屋根にうっすら、外のテーブルにうっすら、程度の雪で、思っていたより寒くはなりませんでした。初冠雪かと思いましたが持ち越しとなりました。

本日10/18 初冠雪です。
朝は良く晴れて、白く初冠雪した槍の穂先がきれいに見えました。
10時頃になるとガスが出て来て、穂先は見えたり隠れたりしていますが、まだ白いです。日中も0℃近い気温です。
夏の最盛期と比べるとスタッフも少なくなり、大きな小屋の中もガランとしています。
日中もかなり冷え込んでいるので今のスタッフはダウンなどを着ています。

・10/16 槍沢ロッジ
ロッヂの前のカラマツも、少し紅葉がはじまり、黄色っぽくなってきました。
紅葉の葉は、少なくなりましたが、白い幹、細い枝の先まで白い色が伸びて赤 白 黄 濃いミドリ何層にも何層にも、色のレイヤー(階層)が重なっていて、きれいです。

今年も黄金色の姿を見せてくれるでしょうか、カラマツが黄金色になったら、我々も下山です。

●10月中旬の北アルプスに登る
最近電話で多い問い合わせは
「この時期登ったことないんですけど私でも大丈夫ですかね?」
→いつ雪が積もってもおかしくありません。
どこに降りるにも6時間はかかります。不安であれば夏にお越しください。

「いつ雪積もりますか?」
→分かりません。(笑)
早い時だと10月初旬、去年は10月19日に30センチほど積もりました。
いつそれくらい積もってもおかしくありません。

何度もお伝えしていますが、皆様と同じ予報を見ています。
ヤマテンさん、気象協会、GPV、気象庁などを参考にしています。
予報とにらめっこして、ご検討ください。

「ブログで雪積もったって見たんですけどアイゼン必要ですか?」
→ブログの日付と内容をもう一度ご確認ください。
今年の10月3日のブログを見て問い合わせて頂いているのですが・・・
ブログでも
「太陽が出てきて解けました、登山道には雪はありません」
とお伝えしています。
もし大雪が降ってカチンコチンになってアイゼンが必要に
なったらブログでまたお伝えします。

「分からないから電話してるんだよ!」
と言われそうですが・・・。
少々伝え方にトゲがあるかもしれませんが、そんなつもりはありません。(笑)
一度ご自身で「10月中旬の北アルプスに登る」ということをお調べになってください。
ここ最近口酸っぱくお伝えしている事ですが
「気温、日没時間、行動予定の見直しなど、山の季節に合わせていく」
そういうことを自分でしっかり勉強して計画することも登山のうちのひとつだと私はここで教わりました。
どうかお気をつけて、お越しください。

●日没早まっています。15時までの到着を!
日没は17時過ぎです。
稜線に建つ山荘が17時過ぎということは下の方は16時半を過ぎればどんどん暗くなります。もう夏山ではありません。
余裕を持った行動予定でお願いします。
殺生ヒュッテさんも槍平小屋さんも営業終了しています。
無理なさらず日没までに着く自信がないと思ったら早めに判断し引き返してください。
何より寒いです。
しつこいようですが、どうぞお気を付けてお越しください。

登山道の状況

周辺主ルートに支障の連絡はありません。
初冠雪しました。まだ根雪にはならないとおもいますが、日陰は凍結注意。

●槍沢ルート 支障なし 
天狗原・大曲(水俣乗越への分岐)道標撤収しまし 今後は道迷い注意
(冬に備え、道標をブルーシートにくるんで撤収しました)

●表銀座コース 支障なし 大天井ヒュッテ営業終了。山小屋利用は営業日確認を

●南岳方面 支障なし 南岳小屋営業終了

●飛騨側の登山道 支障の連絡なし 槍平小屋営業終了。山小屋利用は営業日確認を
槍平小屋のブログも参考にして下さい
https://blog.goo.ne.jp/yaridairagoya

http://yaridairagoya.sakura.ne.jp/

登山装備

3000m級山岳の秋山登山装備が基本。いつ雪が降っても対応できる装備で。
防寒具雨具は必携、着替えの用意も。
手袋や帽子などの防寒小物も必要。
念のためチェーンスパイク(軽アイゼン)の用意があれば安心です。

●靴は防水性の高いものを!
天気が悪い時に靴が濡れて辛い思いをする方が多い時期です。
足元からの冷えは低体温症に結びつく要因にもなります。
雨具やスパッツはもちろんですが、防水性の高い靴、保温性のある靴下など足拵えに配慮しましょう。
個人で新聞紙などを用意し、濡れた靴に詰め乾かす工夫をする方もいます。(新聞紙はお持ち帰り下さい)

●この時期「トレランシューズ」は適切ではありません。
北アルプスのこの時期は最低でも軽アイゼンは持ってきた方が良いです。
下の方は紅葉がきれいで秋気分ですが、3000mのここではいつ「つるんつるん」の道になってもおかしくありません。
「全然いらねえじゃねえか!重いだけだったぜー」ではなく
「持ってきたけど使うことなくてよかった」
と思っていただきたいです!
※アイゼンは必要な重さです。

注意点

安全登山のため装備の油断のないようにしましょう。
日没早くなりました。15時までの到着を。遅くとも16時必着で。基本は早出早着。

いつ雪降ってもおかしくない時期。低体温症に注意。

お知らせ

●槍岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/

松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)

槍ヶ岳山荘グループは槍ヶ岳山荘、槍沢ロッヂ、南岳小屋、大天井ヒュッテ、岳沢小屋を経営しております。
槍ヶ岳山荘グループのご利用をお待ちしております。

【2018年の営業】
●槍ヶ岳山荘 4月27日(金)~11月3日(土)泊まで
・予約は以下の通り承ります。(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 3名様以下 ご予約は不要です。
 4名様以上 槍ヶ岳山荘現地 090-2641-1911(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 幕営数 39張 予約承っておりません。(先着順になります)
 水は槍ヶ岳山荘受付横で販売。(1リットル/200円)
 トイレはテント場北側にあります。

●槍沢ロッヂ 4月27日(金)~11月3日(土)泊
・予約は以下の通り承ります。(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 3名様以下 ご予約は不要です。
 4名様以上 槍沢ロッヂ現地 090-2641-1911/090-3135-0003(受付時間:7:00~20:00)
 お風呂があります(きれいになりました)
・テント場 槍沢ババ平野営場
槍沢のキャンプ指定地は、小屋から30分ほど槍ヶ岳方面へ登ったババ平にあります。
槍沢ロッヂのフロントにて受付を済ませてから幕営ください。
水場、トイレ使用できます。

●南岳小屋 7月1日(日)~10月13日(土)泊まで 2018年営業終了
・冬期小屋 あり 中は真っ暗でトイレはありますが水も寝具もありません。あくまでの非常用・エスケープ用、冬山登山者用設備です。

●大天井ヒュッテ 7月1日(日)~10月13日(土)泊まで 2018年営業終了

●岳沢小屋 4月27日(金)~11月3日(土)泊まで
・予約について(メール・インターネットでのご予約は承っておりません。)
 定員60名の大変小さな小屋です。宿泊は予約制。
 必ずご予約をお願い致します。
 個人のお客様向け 岳沢小屋現地電話 090-2546-2100(受付時間:7:00~20:00)
・テント場 岳沢小屋野営場
岳沢のキャンプ指定地は小屋の右手沢側になります。手続きは岳沢小屋フロントにてお願いいたします。
水・トイレは小屋の施設をご利用ください。

なお小屋営業期間外の連絡は松本事務所へ電話0263-35-7200(受付時間:9:30~17:00)

昨年の今頃の様子は?

営業4/27~(宿泊要予約)。予約受付中。4/27からの営業に向けて作業中です2023.04.21

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 朝日が垣間見えました。10時ごろまでは青空もみえておりましたが、昼前からは再び雲に覆われた天気となりました。
  • 稜線から槍沢の様子
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳
  • 完全に雪山となりました。凍結する登山道の様子
  • 山荘前から槍ヶ岳 完全雪山です
  • 小屋の目の前で20㎝程度、吹き溜まりでは50㎝を超えるほどの積雪があります。
  • ババ平から撮影。槍沢方面で今1番綺麗な場所(標高2000mくらい)

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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