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「ザ・ノース・フェイス」のレインウェア2種。ギアライターによるフィールドインプレッション

Yamakei Online Special Contents
道具・装備 2020年07月30日

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「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」が今シーズンイチオシするレインウェア「FLスーパーヘイズジャケット」と「クライムライトジャケット」の2アイテムを、『山と溪谷』ほかでギアをチェックしてきたライターの佐藤慶典さんが、雨のフィールドでインプレッションした。

 

 

佐藤慶典さん

神奈川県横須賀市出身。アウトドアライター。雑誌『outdoor』でのアルバイトからはじまり、住宅誌や車雑誌編集者を経て現在に至る。『山と溪谷』や『ワンダーフォーゲル』などのアウトドア専門誌で執筆中。

 

独自開発のメンブレンで通気とストレッチを実現! 「FLスーパーヘイズジャケット」

7月の梅雨の最中、三浦アルプスのトレッキングコースのひとつ、森戸川源流で、THE NORTH FACE(以下、TNF)の最新レインウェア2点を試着した。雨はほどよく降っているが、気温は4月下旬並みというコンディション下でインプレッションを行った。

 

防水透湿素材「フューチャーライト」採用のレインウェア

昨年、秋冬モデルに搭載され話題となったTNFが独自開発した防水透湿素材「FUTURELIGHT(フューチャーライト)」(以下、FL)。ナノレベルの1本の繊維をシート状に吹き重ねたフィルムで、何層にもなるミクロ単位の網の目が水分を遮断、逆に空気は通過させるというもの。ウェア内と外気の水蒸気圧の差を利用して透湿させる素材とは違い、FLはミクロの通気孔が確保されているので、蒸れをより早い段階で排出できる。高温多湿な日本の気候にぴったりの素材と言える。

今回着用したのは、このFLを採用した20Dの3層レインウェア「FLスーパーヘイズジャケット」。「着た瞬間から空気を通過させる」という評判通り、しばらく樹林帯を行動しても蒸れ感はなく、快適そのもの。裏地がべた付いて素肌に張り付くこともなかった。

別日に、雨の中、袖やフードをしっかり閉めて、近くの急登でハイクアップし、どれぐらいで蒸れるか試した。蒸れを感じるまでの時間は長く、また、完全なオーバーヒートではなく、蒸れを素早く処理しているのを感じた。襟を開いたり、サイドポケットのベンチレーターを活用したりすれば、もっと蒸れを抑制できたはずだ。

ちなみに、「強風下では通気感を感じるかもしれない」とカタログにあったので、扇風機に当ててみたが、通気感はなく、試しに掃除用の強力なブロアーを当ててみたが、それでも通気感はなかった。

表地は20D。表地、裏地共にリサイクルナイロンを採用し、環境への影響に配慮


サイドポケットはメッシュ仕様でベンチレーターになる。山と高原地図も入る

 

通気性としなやかさ、ストレッチ性で、一日中着ていても快適

素材のしなやかさも特筆すべき点。袖通しは非常に滑らかで、薄手のソフトシェルのよう。歩行時の「シャカシャカ」音はない。

タイトなシルエットだが、大きく体をひねったり、ひじを張ったりして、「これでもか!」というぐらい生地が突っ張るような動きをしても、生地が追従してくる。これは、FLのナノフィルム自体に高いストレッチ性があるからにほかならない。生地が突っ張ったり、着心地に少しでも違和感があったりすると、縦走のときなどは、積もり積もってストレスとなるが、このジャケットではそれは皆無だろう。

サイドポケットは止水ジッパーで軽量化、ショルダーハーネスと干渉しない位置にある。裾は長めで、クライミングハーネス着用時でもずり上がらない設計。一般登山はもちろん、よりテクニカルな登山にも向いている。

「FLスーパーヘイズジャケット」の高い通気性と動きやすさ、着心地のよさがあれば、寒暖の差があっても、雨でも晴れでも、一日中着用したままアクティビティを快適に楽しめそうだ。スピーディな登山や高温多湿下での山行、また、汗かきの人が着用すると、より効果が発揮されるだろう。

FLのナノフィルムの伸縮性に加え、表地、裏地にも伸縮素材を導入したことで高いストレッチ性を実現


裾丈は長めで、ハーネス着用時もずり上がらない。風によるバタつきを防ぐドローコード付き

 

岩場でも樹林帯でも使いやすいヘルメット対応フード

着心地のよさに加え、感心したのはフードの秀逸さ。ヘルメット着用時はもちろん、ヘルメットを使用しないときでも、しっかりと頭部にフィットし、雨風を防げる。首回りの生地に余裕があり、首を振っても視界を確保できるのもいい。風雨の強いなか、岩場で足元を確認する際、あるいは稜線で後ろを振り返るような動きをする際も、突っ張らずに容易に頭部を動かせる。

雨の樹林帯では、風がなく、蒸し暑さが身に堪えることも多い。そんなときは、フードを緩めに被ると快適だ。このフードは、既述の通り、首元に余裕がある(首回りが広い)ので、フードのドローコードを緩めると襟元が開き、蒸し暑さが解消する。また、レインウェアの中には、フードを緩めに被った状態で、首を横に振ると、フードが追従せず、視界が遮られるものもあるが、「FLスーパーヘイズジャケット」のフードでは、そんなことはない。

襟元の2本のコードと後頭部のコードで頭部にフィット。鼻下まで覆う


ドローコードを緩めた状態。襟元に余裕があり、換気しやすい。ツバの長さは6cm

 

軽く、コンパクトなレインウェアの定番! 「クライムライトジャケット」

次は「クライムライトジャケット」をインプレッション。


 

信頼のゴアテックスファブリクス採用のレインウェア

「クライムライトジャケット」は、2000年の初代発売以来、TNFが改良を繰り返し、作り上げた完成度の高いレインウェア。20D、3レイヤーのゴアテックスファブリクスを採用したジャケットで、裏地には、強度が高く、擦れに強い「ゴア マイクログリッドバッカーテクノロジー」を搭載し、生地にハリやコシがあるのが特長。

袖を通すと、すべりがよく、インナーとのゴロつきはない。また、独特のパリッとした着心地で、防風性を発揮するため、「守られている感」がある。稜線や岩稜帯で悪天候にさらされた際、このわずかなハリやコシが、雨や風から身を守る壁になってくれる。

しばらく高温多湿な樹林帯を歩くも、蒸れはほとんど感じられない。さすがは高い透湿性を誇るゴアテックス製品である。

裏地には耐久性に富む「ゴア マイクログリッドバッカーテクノロジー」を採用


ゴアテックスメンブレンの防水透湿性と撥水加工で雨をシャットアウト

 

細部まで作り込まれていて、安心&快適!

「クライムライトジャケット」には、TNFが長年培ってきたノウハウが注ぎ込まれている。

たとえば、生地の立体的なパターン設計。身幅はスリムな設計にもかかわらず、動きやすく、腕を真上に上げても、裾が上がったり、袖口が突っ張ったりするようなことがない。

また、袖口には構造上、シームテープが使えないので、「クライムライトジャケット」では、袖口の内側までゴアテックスファブリクスを使っている。こうすることで、木々や岩を掴む際、トレッキングポールを利用する際などに、袖口が上を向いても浸水しにくくなっている。

フードはヘルメットに対応できるミニマムなサイズ。頭部によくフィットし、視界もいい。コシのあるツバが雨の浸入を防いでくれる。

細部までよく作り込まれていて、しかもゴアテックス仕様。安心と快適が共存している。豪雨が予想される山行や縦走登山など、高いプロテクション機能が求められる登山におすすめ。

腕を同時に上げても、突っ張ることもなく、スムーズに動く


袖口からの浸水を抑えるため、袖口内部にもゴアテックスファブリクスを使用


最小限の生地やパーツにして、最大限の機能性を発揮するフード。ツバの長さは約5cm

 

軽量コンパクト! 他のアクティビティや街着にも

重さは、たったの270gと軽量。しかもコンパクトになるので、携行の際、かさばらない。軽量で小さくなるのは、20Dの生地とシンプルで機能的なデザインがゆえ。

無駄のないシルエットなので、山岳シーンは言うまでもなく、釣りや野外フェス、旅行やビジネスシーンにも合わせやすい。軽く、耐久性があるので街着としてもおすすめだ。


 

写真=水谷和政、文=佐藤慶典、協力=ゴールドウイン

取材日=2020年7月17日

 

*****

佐藤さんが雨の中で着用した2つのレインウェア。さらに詳しく知りたい方は、THE NORTH FACEのウェブサイトや店頭でぜひチェックしていただきたい。THE NORTH FACEのウェブサイトでは、「WEATHER SYSTEM」というリーフレットで、全ラインナップを紹介し、どのシーンに適しているかを解説している。こちらもぜひチェックしよう。

 

今回着用したアイテム

FLスーパーヘイズジャケット

価格
39,000円(税別)
サイズ
S、M、L、XL
カラー
全4色
重量
390g(Lサイズ)

詳細を見る

 

クライムライトジャケット

価格
30,000円(税別)
サイズ
S、M、L、XL、XXL
カラー
全6色
重量
270g(Lサイズ)

詳細を見る

雨具
教えてくれた人

佐藤慶典

神奈川県横須賀市出身。アウトドアライター。雑誌『outdoor』でのアルバイトからはじまり、住宅誌や車雑誌編集者を経て現在に至る。『山と溪谷』や『ワンダーフォーゲル』などのアウトドア専門誌で執筆中。

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