行程・コース
天候
1日目:曇りのち晴れ(夜間 雨) 2日目:晴れ時々曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
8月12日出発
自宅(藤沢)1920---厚木1950--(R412)--相模湖2030--(R20)--甲府2200---諏訪2315---塩尻2355--(R19)--安曇野2425--(R147)--白馬2540
この登山記録の行程
【1日目】
猿倉(06:50)・・・白馬尻(07:50)[休憩 15分]・・・葱平(09:30)[休憩 10分]・・・村営頂上宿舎(11:25)[休憩 10分]・・・白馬山荘(12:05)・・・白馬岳(12:20)[休憩 10分]・・・白馬山荘(12:45)・・・村営頂上宿舎(13:05)・・・杓子岳分岐(14:30)[休憩 20分]・・・鑓ヶ岳(16:15)[休憩 15分]・・・鑓温泉分岐(17:00)・・・天狗平(17:35)
【2日目】
天狗平(07:00)・・・不帰キレット(08:40)[休憩 10分]・・・唐松岳(11:20)[休憩 10分]・・・唐松岳頂上山荘(11:45)[休憩 15分]・・・丸山(12:35)・・・第三ケルン(13:50)[休憩 15分]・・・八方池山荘(14:40)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回で5回目のテント山行。はじめは猿倉から入山し、白馬岳~唐松岳~五竜岳と縦走し、遠見尾根を下山する2泊3日の計画であった。しかし、山に入ると家族が恋しくなったり、1日目で相当バテたりしたことから1泊の山行に変更してしまった。
8月12日(前夜)19:20に自宅を出て、白馬村へ向かう。経費節約のため一般道を利用。6時間半ほどで白馬に到着した。八方のバスターミナル付近の駐車場は混雑しており、特に一番近くの第2駐車場は満車だった。少し離れた第5駐車場に車を停める。ビールを飲み3時間ほど仮眠する。5時に起床。準備をしてバスターミナルへ向かった。すでに50人ほど並んでおり乗車できるか心配だったが、増便を出してくれるとのアナウンスがあり安心する。乗車して20分ほどで猿倉へ着いた。
猿倉では遭対協(山岳警備隊)の方々が、OS-1を配っていた。遠慮なく500mlのペットボトルと水に溶かす粉末状のものをいただいた。登山届を提出するときにも、丁寧に登山道や宿泊場所の様子を教えてくれた。白馬尻まで1時間で到着する。ここでトイレ休憩と水の補給を行う。ここから15分ほどで雪渓に到着。アイゼンを装着して雪渓にとりつく。お盆休み中ということもあり、雪渓は数珠つなぎの列で登山者が登っている。ゆっくり登ったつもりだったが葱平まで1時間10分で到着した。ここでアイゼンを外す。この先は、沢を渡ったり、花を見たりと楽しみながら登って行った。ところが前を歩く人に道を譲ってもらっているうちに、知らず知らずのうちにペースが上がってしまったらしい。緊急小屋で一休みしたけれど、白馬村営宿舎に着くころには相当バテてしまった。これがこの後の山行に大きく影響を及ぼすことになる。
村営宿舎で10分ほど休憩し、稜線に出て荷物をデポし、白馬岳山頂を目指した。少し雲がかかっていたので遠くの山は見えなかったけれど、西側に旭岳が聳えている。登って行く先にはホテルのような立派な白馬山荘が建っている。白馬山荘から15分ほどで白馬岳山頂山頂に到着。展望は得られなかったが、新田次郎の「強力伝」でお馴染みの方向指示盤を見ることができてうれしかった。山頂を降って白馬山荘の手前を左(東側)へ寄り道してみた。山荘の裏側へ出るのだけど、そこにコマクサの群落があり得した気分になる。デポ地点に戻り、まずは杓子岳を目指した。
村営宿舎の裏にテン場がある。13時の時点で50張のテン場が、ほぼいっぱいになっていた。天狗山荘のテン場が空いているか心配になる。歩きだして間もなく、また重い荷物を背負ったせいか足取りが重くなった。ここから頻繁に休憩をはさんだり、一呼吸一歩で歩いたりしながらコースタイムの1.5倍のペースで進んでいった。杓子岳までの1時間半が一番きつかった。少しのアップダウンもつらく、特に最後の登りは山頂をあきらめてトラバースルートを選ぼうとしたぐらいだ。でも白馬三山はどうしても制覇したかったので、くじけそうな気持に鞭を打ってなんとか山頂を極めた。白馬岳と同じように東側が切れ落ちている。15分ほどの休憩中、二回も真下でがけ崩れの轟音が鳴り響いていた。この山頂も崩れ落ちるのではないかとヒヤヒヤした。次に白馬鑓ケ岳を目指す。バテてはいるが、やはり稜線歩きは気持ちがいい。西側は晴れているのに、東側は雲が発生している。稜線を境にしたこの眺めがかっこいい。杓子岳から1時間15分で山頂に到着。展望は効かなかったが、白馬三山を極めたことに喜びを覚えた。その後は日没までに天狗山荘へ到着すればよいという気持ちで、ゆっくりゆっくりと歩を進めた。
天狗山荘には17:35到着。一番最後の客だった。テン場は混雑していたが張ることができた。(1000円)トイレを済まし、テントを張り、ビールを飲みながら夕食のラーメンを食べた。この時点で一泊の山行にすることに決定し、就寝の準備に取り掛かった。満天の星空を期待していたが、夜は雨が降っていた。
2日目。5時前に起床。雨は上がっているようでよかった。雲海が広がる山荘からの眺めを写真に撮り、朝食を済ます。今回初めてフリーズドライフードを試してみた。ボリュームに不安があったけれど、歳のせいかお腹がいっぱいになった。撤収作業は他の人たちと同じくらいに始めたが、気が付くと一番最後になっていた。起床から2時間もかかってしまった。
7:00に山荘を出発。昨日の疲れが残っていないか不安になりながら、ゆっくりと歩を進める。何とか大丈夫そうだ。しかし、疲れをためないように1時間に一度は休憩を入れるようにした。天狗の頭を越えると、北アルプスが一望のもとに表れた。西に初めて見る剣岳に感動。南には槍ヶ岳や穂高の釣り尾根もはっきりと見える。天狗ノ大下りから岩場になるので、ヘルメットを装着する。不帰キレットまで1時間40分。ここから不帰の嶮へ突入していく。「こちらからは登りが多いから楽だよ」と、すれ違った登山者に教えてもらう。確かに岩場は降るより登る方が恐怖心が少ないように思う。一峰は難なく通過。核心部の二峰に向かう。登りも怖かったけど、横へ移動しなければいけないところの方がもっと怖かった。あと、テント泊の重い装備を背負って岩場にとりつくと、荷物に体が振り回されるのも厄介だった。二峰に登ってしまえば、あとは三峰を越え、唐松岳へゆっくりと向かうだけ。この日はペース配分を考え、無理せずに歩いたので、予定していたコースタイム通り、昼頃に唐松岳山頂へ到着した。
頑張れば五竜岳まで行けそうな気がしたけど、無理をせず八方尾根に向けて下山開始。たくさんの花々が楽しませてくれる。一方、八方尾根は蛇紋岩が多いため、滑りやすいので危険。八方池では、曇っていたのでこの足でたどってきた白馬三山を見ることができずに残念だった。八方池山荘からリフト2本、ゴンドラ(大人一人1550円、手荷物15kg以上440円、合計1990円)を乗り継いで無事下山した。
下山後、大町温泉「薬師の湯」で汗を流し、松本市内の「ものぐさ」でそばと山賊焼きを食べて帰路に着いた。
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