行程・コース
天候
晴れ~曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
硯川駐車場5:00着。10数台の駐車あり。
この登山記録の行程
硯川バス停5:32→5:56前山湿原→5:59渋池6:02→7:08志賀山7:24→8:00奥志賀山8:41→9:09四十八池09:37→10:16渋池→10:19前山湿原→10:39硯川バス停
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
志賀高原・・・いく度となく訪れているもののそう言えばゆっくりと散策をしたという記憶がない場所。秋の紅葉は奇麗だし、GWの雪の絶景をみるのもいい。もちろんただ車を走らせドライブしているだけでもここは気持ちのよい景色が広がっています。山に登るようになって、いつかはこの志賀高原をゆっくり歩いてみたいなあと思っていて、今日それがやっと叶いました。歩いてみたいところはいくつかあるのですが、最初に一番「志賀高原」らしさを感じられる山と思ってこの「志賀山」を歩いて来ました。
夏の高原を歩く登山!ということでは、本当によい場所です。いきなり登山口からニッコウキスゲのおもてなし。登山口から台地面へ登り上げるとスキー場ならではの光景に、周りの山々に周囲が囲まれ、笹原の草原を歩く。樹林帯では白樺と小鳥のさえずりに癒される。志賀山への本格的な登りが始まるまでは、癒しの光景が続き、一瞬上高地の梓川沿いを歩ているかのような錯覚すら感じました。そして志賀山。正直、急登です(笑)。根っ子、岩、ちょっと梯子もあって、両手両足を使って岩場を攀じ登ります。楽しいです。ハイキング気分の後には、こんな岩場の格闘が待っている。登っている途中に前方が開け、高い岩峰のような岩壁が立ちふさがる。その岩峰の先が「志賀山」の頂上!わくわく感が止まらない。傾斜が緩やかになり、頂上かと思いましたが、前回の鷲ヶ峰で偽頂上の大失態をやらかしたばかりなので、GPSで確認をしたら、なんとそこは頂上の手前。休憩ベンチがあって、360°の山座同定ようの天板まであって、雰囲気はまさに頂上。笠ヶ岳のみの眺望のできる場所でしたが、頂上はもう少し先です。ただ、休憩したり食事したりはここがベスト。本当の頂上は狭く、座る場所もありません。頂上には三等三角点「志賀」が設置されています。ベンチのなにもなく、少し狭いですが、目の前には三百名山の横手山がそびえ、さらにこれから先を行く奥志賀山とその登山道、眼下には「鬼の相撲場の池」が見え、抜群の眺望が迎えてくれる。もうすっかり岩場との格闘のことは忘れて、目の前の絶景に心躍らされています。地形図でみるとこの志賀山から奥志賀山まで少し稜線歩きができるんだと思っていましたが、実際には尖がった頂から、急斜面を下り鞍部を通過して、再度奥志賀山へまた急登を登り返すというのが本当のところ。2つの山をそれぞれ登る感じです。志賀山の頂上から急坂を一気に下り、振り返るとこんな急な山だったんだと実感する。そして進行方向には鞍部に向けてまだまだ下る登山道。気づいたらお椀を伏せたような奥志賀山がもう目線にある。これをまた登り返すんだと気を引き締める。ほどなく鞍部を示す標識。降りかえるとそこには先ほどまでいた「志賀山」の尖がった三角形の頂きが、黄緑の笹に覆われ、青空の元その姿をはっきり見せてくれます。なかなか格好のいい山容です。
そして、奥志賀山へ樹林帯へ入っていきます。岩場に取りつきます。途中景色が開け、目の前に横手山が優雅に裾野をひろげた姿で現れ、眼下にはこれから行く四十八池と木道が見えます。今から湿原を歩くことを楽しみにさせてくれます。湿原は山の上からみると、周りの深い緑の山々とは違い、水場のあるまるでオアシスのように見えます。このコントラストが本当に奇麗です。楽しみは取っておくとして、奥志賀山への稜線を進みます。奥志賀山の頂上とその右手には、大沼池も見えています。この大沼池を見たいというのも今回の目的。奥志賀山の頂上には奥志賀山神社があります。木々に囲まれここから眺望はありません。そこから少し先に進むと行き止まりになりますが、なんとこの行き止まりの場所からの眺望が素晴らしい。眼下には湖面に雲や空を鏡のように映し、とても神秘的な大沼池があり、焼額山、東館山、岩菅山、目の目に赤石山と素晴らしい景色が広がります。この行き止まりから先にも稜線上に登山道が登ているようですが、地図上ではここまでになります。しばらくこの美しい景色に見とれて、頂上の神社前にあるベンチで朝食にしました。(神社の前で申し訳ないです)
裏志賀山を後にして、今度は四十八池へ向けて一気に下ります。ロープのある場所が数か所あり、急な下りです。(ロープはありますが、使わなくても下ることはできます)途中振り返ると先ほどまでいた裏志賀山の頂が見え、あそこを下って下りて来たのかとびっくりしますね。
そして、四十八池です。ベンチのたくさんならんだ休憩場所に到着。なんとワタスゲがたくさん迎えてくれました。陽ざしをさけることができない場所ですが、陽ざしよりも風が気持ちがよい場所。ワタスゲがなんとも心を落ち着かせてくれます。ぼーっといているには最高の場所です。四十八池の木道を進むと池塘が点在しています。池塘、ワタスゲ、小鳥のさえずり、もうまさに夏の高原です。木道を渡りきると東屋が立っています。登山装備なしでも、スニーカーでものんびりとこの湿原まで来て楽しめるので、観光できている人もいました。いいところです。でも志賀山・奥志賀山と登ってそこからの眺望を自分の目で楽しんでこその「志賀山」とも思いました。登山道はそこから朝登った登山道と合流し、前山サマーリフトのある木道へと周回してきたことになります。「帰りはリフトで」なんて冗談で思いましたが、ちゃんと自分の足で登山口へと下山しました。
登山の良さがコンパクトに凝縮した登山コースと景色を楽しめる場所です。よく整備されていると思えば、岩場あり、梯子、ロープと険しい一面もあります。2つの山をアップダウンを繰り返しての縦走と、池、池塘、高山植物も豊富。季節を変えれば、また違う一面を見せてくれるだろうから、また季節を変えて訪れてみたくなる。志賀高原のたった一部だと思いますが、ゆったりとした時間と空間を与えてくれる、自然あふれる素敵な場所だと思います。また来たい山の1つになりました。
フォトギャラリー:78枚
硯川。志賀山登山道池めぐりコースの登山口。ここからスタートです。この入口には黄色のニッコウキスゲが群生していました。
少し歩くとこんなところを登って行きます。前山へ通じる迂回路を回っていきます。けっこう急でいきなり疲れます。
そして少し高度をあげたところで、振り返ると!車を停めた硯川駐車場とその先には笠ヶ岳です。
ちょっと幻想的な朝一だから撮れた1枚。遠くリフトの駅と少しだけ朝もやのかかる湿原。
笹原に浮かぶ笠ヶ岳の雄姿。
前山のサマーリフトの山頂駅。
横手山
前山湿原
渋池。ニッコウキスゲが咲き乱れる。奥には横手山。
整備された登山道を奥へ進みます。リフトであがって、スニーカーでも充分歩いて四十八池までは、こんな感じなので進むことができます。
志賀山と四十八池の分岐。左に進みます。
木道を進みます。前日は雨だったようで、木道が滑りやすくなってました。
青空が眩しい木道を歩く。
次第に登山道は根っ子が増えてきます。
そして、岩場になり、ここから急登の始まりです。
大きな岩も現れて、両手両足を使いながらよじ登っていきます。
梯子も現れました。
樹林帯を木々の間を縫うように、どんどん高度を上げます。けっこうハードです。でも楽しい岩登りです。
途中、岩峰が現れます。さあ、頂上目指してもうひと踏ん張り!
さらなる岩との格闘。
梯子もまだまだあります。大きな岩もたくさんころがった登山道を登ります。
傾斜も緩み、頂上かな‥
笠ヶ岳が見えます。
10/25五葉松とかかれた標識。(途中にずっとこういった標識があります)360°の山座同行のできるプレートもここにありました。でもここは頂上ではありません。頂上はもう少し先です。
ここが志賀山2035mの頂上です。
三等三角点「志賀」です。
目の前には横手山です。
志賀山頂上から先を進もうとすると・・
次に向かうお椀を伏せたような奥志賀山があり、下へ下る登山道、鬼の相撲場の池が眼下に見えます。
鬼の相撲場の池よりも遠くに横手山が見えます。
さらに進むと、奥志賀山と眼下には鞍部の登山道が見えます。この景色がほんとうに素晴らしかったです。
振り返ると志賀山の急な下りです。
鞍部の登山道
鞍部の標識
鞍部から見た志賀山。三角形の山容とそれを下る登山道がくっきりと見えます。これを下ってきました。
さあ。奥志賀山へ向けて登り返しです。
大きな岩も増えてきました。
青空に向かって登ります。
奥志賀山へ向かう途中、横手山と眼下に広がる四十八池を見ることができます。絶景ポイントです。四十八池は池塘もいくつも確認できたので、歩くのがとても楽しみになります。
奥志賀山へ向かう稜線歩き。お、あれは、大沼池が見えます。大沼池の先は赤石山。
奥志賀山神社。祠には小さな頂上標があります。頂上からは眺望はありませんが、少し先に進むと・・行き止まりになります。なんとそこから・・・!
寺子屋峰と岩菅山。赤石山。眼下に鏡面の大沼池です。
行き止まりですが、登山道は稜線づたいにまだ先に伸びているようです。焼額山・寺子屋峰・岩菅山です。
そして目の前は、赤石山と大沼池。
大沼池は、湖面に雲や空が映り、鏡面になっていてとても神秘的です。奇麗な池です。
奥志賀山神社のしめ縄がはってあります。お礼をして、先に進みましょう!
稜線を戻ります。
四十八池へ向かいます。少し雲が増えてきました。
笠ヶ岳も見えます。
裏志賀山の分岐点。ここから一気に下ります。
岩場にロープが張られています。
斜度が増していきます。急坂を下ります。
だいぶ、高度が下がってきました。四十八池もだんだんと近づいてきました。
途中振り返ると、奥志賀山を見上げるとことができます。あそこにさっきまでいました。
さらに、下ります。
やっと、木道に登山道が変わりました。
奥志賀山神社の鳥居です。
四十八池の休憩場所です。
ワタスゲが可愛かったです。
奥志賀山の頂も見えます。
四十八池の木道を進みます。
ワタスゲがたくさん咲いています。
池塘がいくつもあります。
志賀山と奥志賀山。池塘です。
四十八池を渡りきると、東屋があります。
東屋から見た四十八池。志賀山と奥志賀山がシンボル的です。
さあ、戻りましょう!
木々の間から四十八池も見えます。
登山道はとく整備されています。四十八池までこんな感じなので、観光でも来れます。
志賀山と四十八池の分岐点まで戻ってきました。周回しました。
白樺の映える登山道を登山口目指して進みます。
渋池
ニッコウキスゲ
前山湿原まで戻ってきました。
鉢山を見ながら戻ります。
笠ヶ岳
硯川駐車場と笠ヶ岳
硯川登山口に無事戻りました。
横手山から見た志賀山と奥志賀山。
装備・携行品
アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル |
医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 |
テーピングテープ | トレッキングポール |
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