尾瀬は静かな秋を迎えつつあります。夕立で雷鳴が聞こえてくる日が増えてきました。早めの行動を
天気・気温
山と周辺の状況
お盆が過ぎて登山客の姿も少なくなってきました。8月も終盤となり、尾瀬は静かな秋を迎えつつあります。
湿原は秋の花が多く咲いています。大江湿原の一角でピンクの花が群生しているのは、アザミの仲間です。オゼヌマアザミとタムラソウが目立ちますが、タムラソウは
ノアザミ
ノアザミ
のようなトゲがなく、葉もやわらかいです。一番の特徴は、花柱の先がふたつに割れて反り返っていることです。花全体が逆三角のものはオゼヌマアザミです。
ほか、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、オク
トリカブト
ヤマトリカブト
、ミズギク、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
など、秋を代表する花たちが主役となっています。
植物はすっかり秋めいてきていますが、天気はやはり夏らしく夕立で雷鳴が聞こえてくる日も少なくありません。そのようなときに湿原を歩いていると逃げ場がありません。少し早めに到着、もしくは早めに下山する事をおすすめします。
また、ツキノワグマの動きが活発になってきました。尾瀨の8月はツキノワグマが積極的に
ミズバショウ
ミズバショウ
の実を食べる時期にあたります。糞が木道上に落ちていたり、踏み倒された植物の跡があったりします。
クマとの遭遇を防ぐためには、日暗い時間帯の移動はなるべく控え、クマ鈴を鳴らすなどの対策をすることです。もしクマに遭遇してしまった場合は、静かにゆっくりと後ずさりしながらその場を立ち去って下さい。
また、尾瀬でクマを見かけた際は、尾瀬沼ビジターセンター・山ノ鼻ビジターセンターまでご報告下さい。
夏から秋へと移り変わる尾瀬。美しい景色をゆっくりとお楽しみください。
登山道の状況
尾瀬沼周辺の登山道で、異常箇所はありません。
通行止めになっていた尾瀬沼南岸・沼尻から三平下までの登山道は通行可能となっています。ただし、ぬかるみや古く痛んだ木道も多くあり、濡れた木道は極めて滑りますので注意して通行下さい。
燧ヶ岳の登山道は、雨が降ると、ぬかるみに苦戦している登山者が多く見受けられます。登山靴+ゲイターで対策してください。
登山装備
日中は日差しが強いので、サングラスや日焼け止めが必要です。朝晩は寒い日もあるので、防寒対策を行ってください。
注意点
尾瀬は7/1より多くの施設が利用可能になっています。ただし、利用できない施設、今年度は休業の施設も数多くあるので、事前に営業状況を確認しておきましょう。
・山小屋・キャンプ場の営業(https://www.oze-fnd.or.jp/archives/100847/)
・トイレ/VC(http://ur0.work/Xiqv)
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
大江湿原のミズバショウは姿を消し、ハクサンチドリなどの花へとバトンタッチされています2023.06.15
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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