宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

7/11梅雨明け。昼過ぎから夕方に激しいにわか雨が来ることがあります。熱中症にも注意

増水時の屋久島の沢の様子(2021.07.28 屋久島ガイド協会 )
増水時の屋久島の沢の様子(2021.07.28 屋久島ガイド協会 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

鹿児島市の天気予報
明日
27℃
13℃
明後日
晴時々曇
28℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月16日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

屋久島では先週7月4日から晴れの日が続いています。
気象庁の速報値では、屋久島を含む九州南部が7月11日に梅雨明けとなりました。

縄文杉登山道のトロッコ道で、ヤクシマトウバナが開花の時期を迎えています。
葉の大きさが約6mm、花は約5mmのごく小さな花です。
線路沿いに多く咲いており、注意して探すとたくさん見つけることができます。

沢沿いや湧き水のある場所ではヤクシマショウマの花が咲いています。
低地型と高地型があり、草丈が大きく違う草本です。
低地の沢沿いなどで見られる低地型は、草丈40cmほどの大型。
宮之浦岳周辺の高地では約3cmの個体でも花が咲きます。
中間的な大きさの個体も存在するので、低地と高地の環境の違いにより大きさに違いが表れていると考えられています。
(「コヤクシマショウマ」として別の変種とする意見もあります。)

屋久島の環境の多様さを表す重要な植物です。
登山の際はぜひ注目してみてください。

山地では昼過ぎから夕方にかけで雨雲が発達し、激しいにわか雨が降ることがあります。
天気予報が晴れでも、必ず雨具を準備して入山しましょう。
また、気温と湿度が高い日が続きますので、こまめな水分、塩分補給で熱中症予防に努めてください。


■天候など
7月14日現在の日の出は05:25、日の入りは19:21です。

・縄文杉コース(標高1300m)
7月11日 晴れ時々曇り 縄文杉デッキ23℃(11:30 標高1300m) 東風 登山者数84名

・宮之浦岳コース
7月13日 曇り 山頂19℃(11:30 標高1936m) 南西の風 登山者数約20名

登山道の状況

■(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。

詳しくは、屋久島山岳部保全利用協議会で確認できます。
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

・屋久島の道路通行規制情報はこちら
https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index

・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。

■(縦走ルート)
・暴風、積雪の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。

登山装備

・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。

・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。

・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。

注意点

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。

・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。

・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

■大雨や長雨の時には危険確認を!
気象庁のキキクル(危険度分布)で、土砂災害の危険性が高い場所を確認することができます。
→(https://www.jma.go.jp/bosai/risk/#zoom:10/lat:30.323100/lon:130.740051/colordepth:normal/elements:land
天候判断の参考にしてください。
屋久島は花崗岩が隆起してできた島ですので、産地の土壌の多くは真砂になっています。
激しい雨や長く降り続く雨の時は、土砂災害の危険性が高くなるため注意が必要です。

お知らせ

■株式会社屋久島ガイド協会
電話0997-49-4191
http://www.yakushima-guide.com

登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましてはお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

雨の日は水量が増える滝見物がオススメ。今はサツキも見頃です。来島時は最新情報を得て下さい2023.06.07

台風の影響で前線が刺激されると大雨になりやすく、事前の天候確認を怠らないようにしてください2023.06.16

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から