全国のアルプスを歩こう! 今だからこそ行きたいご当地アルプスへの誘い

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多くの人がめざし、憧れるアルプスだが、全国には「アルプス」の愛称のついた、「ご当地アルプス」が多数存在するのはご存じだろうか? アルプスと呼ぶにふさわしい歩き応え充分の山も少なくない。日本のミニアルプスを8つ紹介する。

カバー写真/相模湾の大パノラマが楽しい沼津アルプス(Noob Scouterさん

山脈を縦走したいアルプスファンは必見! 全国津々浦々アルプス8選

「アルプス」は、登山愛好者にとっては憧れと畏敬がこもった言葉だ。元祖アルプスはヨーロッパのアルプス山脈なのはご存じとは思うが、日本でアルプスといえば、北アルプス(飛騨山脈)、中央アルプス(木曽山脈)、南アルプス(赤石山脈)の日本アルプスを指す。

岩峰と海を見下ろす景色が魅力のアルプス、観海アルプス(写真:nagasenさん

多くの人がめざし、憧れるアルプスだが、全国には「アルプス」の愛称のついた、「ご当地アルプス」が多数存在するのはご存じだろうか? 多くは自称・愛称として付けられているものだが、その名前がすっかり定着して地図にしっかり記載されているアルプスも存在する。

その規模や迫力は元祖アルプスには遠く及ばないものの、山脈状に連なった稜線上を縦走できたり、岩場が続くハードなヤセ尾根があったりと、アルプスと呼ぶにふさわしい歩き応え充分の山も少なくない。

稜線に付けられた縦走路はまさにアルプス! 播磨アルプス(写真:シニアキャンパーおやじさん

そんな全国津々浦々のミニアルプスに注目。今こそ行きたい、日本のミニアルプスを8つ紹介する。

 

ミニアルプスの定番、縦走を満喫できる沼津アルプス

沼津市内に南西に連なる香貫(かぬき)山から鷲頭(わしず)山、大平(おおひら)山へと連なる山稜は「沼津アルプス」として親しまれ、特に冬季は多くのハイカーが訪れる場所として知られている。

北側には富士山、見下ろす駿河湾の大パノラマはアルプスの眺望にも負けないほどで、起伏に飛んだ縦走コースも楽しい。冬の時期でも温暖で晴天率も高く、展望はより美しい。かつては天皇陛下も登山を楽しんだ、由緒あるアルプスだ。

縦走中は富士山を拝みながらの登山となる(写真:含鉄さん

北端の香貫山から整備されている全コースを歩くと6時間半以上と歩きごたえもあるが、途中でエスケープできる場所も多いので、時間や脚力と相談しながら縦走を楽しみたい。

下山後の海の幸も楽しめる土地で、アジのタタキや干物は沼津の名産。登山後に楽しむ海の味覚は絶品だ。

行程・コース

最適日数:日帰り 5時間50分
総歩行距離:10,222m /上り標高: 1123m 下り標高: 1123m
行程:黒瀬バス停(08:00)・・・香貫山(08:30)・・・八重坂バス停(08:55)・・・横山(09:25)・・・横山峠(09:50)・・・徳倉山(10:15)・・・志下坂峠(10:50)・・・志下峠(11:25)・・・鷲頭山(11:50)・・・多比峠(12:05)・・・多比口峠(12:40)・・・大平山(12:55)・・・多比口峠(13:05)・・・多比バス停(13:50)
高低図
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