行程・コース
天候
一日目:曇り、二日目:晴れ時々曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
茅野駅からアルピコ交通バスで、八ヶ岳山荘前の美濃戸口バス停で下車。八ヶ岳山荘に登山補導所が併設され登山届ポストがある。届を出したのちに道標に従って林道を美濃戸に進む。登山道入口は美濃戸山荘近くにあり、「八ヶ岳」の文字が書かれた大きな看板が目印。ここから行者小屋に向かう南沢ルートがスタートする。
なお、アルピコ交通バスは時期により特定日の運行となっているため、事前に運行日とダイヤの確認をすることが必須。
この登山記録の行程
[一日目]
美濃戸口11:07 - 11:59やまのこ村12:01 - 12:03赤岳山荘12:04 - 12:09美濃戸山荘12:31 - 13:53中ノ行者小屋跡13:57 - 14:59行者小屋15:18 - 16:34地蔵の頭 - 16:39赤岳天望荘
[二日目]
赤岳天望荘05:37 - 06:08赤岳頂上山荘06:10 - 06:16赤岳06:17 - 06:23赤岳頂上山荘06:27 - 07:04赤岳天望荘07:39 - 07:50地蔵の頭 - 08:05二十三夜峰08:15 - 08:22日ノ岳08:32 - 08:37鉾岳08:39 - 08:46石尊峰08:49 - 09:03横岳(三叉峰)09:07 - 09:21無名峰09:24 - 09:30横岳(奥ノ院)09:36 - 09:56台座ノ頭09:57 - 10:10硫黄岳山荘10:12 - 10:27硫黄岳10:38 - 10:51赤岩の頭10:53 - 11:34ジョウゴ沢 - 11:38大同心沢(大同心ルンゼ)分岐 - 11:43赤岳鉱泉11:46 - 12:43堰堤広場 - 13:18美濃戸山荘13:29 - 13:33赤岳山荘 - 14:13八ヶ岳山荘
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
南八ヶ岳に行ってきました。低気圧、秋雨前線の移動に伴い22日(金)の夕方からまった雨となった東京。翌日の明け方までその雨が残ったこともおり、『天気予報ではもう少し早く回復するはずだったのに、別な日にすればよかったかな~』とローキーでの出発となりました。が、甲府を過ぎたあたりから徐々に天気が回復、厚く空を覆っていた曇がきれ青空が見えるようになってきました。やる気スイッチもオン、芽野駅に近づくにつれ、テンションも上がってきました。
芽野駅からバスで揺られること約30分、今回の山行の起点となる美濃戸口に到着。当初計画では、一日目は、美濃戸口から行者小屋を経由し、文三郎道を通って赤岳に登頂したのちに赤岳展望荘で1泊、二日目は展望荘から横岳、硫黄岳を縦走し、赤岳鉱泉を経由して美濃戸口に戻ってくる予定でした。
天候が回復してきたとは言え、変わりやすい山の天気、なかなかこちらの思う通りにはいきませね。行者小屋から見上げた赤岳は、強風でガスが吹き飛ばされ時折姿は見せるものの天候が今一つの状況、そのため急遽計画を変更し地蔵尾根から展望荘に直接向かうことにしました。ご参考までに、展望荘は地蔵尾根を登りきった主稜線(地蔵の頭)から5分ほど、行者小屋からの展望荘への最短ルートとなります。
行者小屋から見上げる地蔵尾根は標高差約350mの急登。『本当にこれを登れるんだろうか』と弱気になりそうな気持ちを鼓舞しながら、行者小屋近くの登山道から取り付き、急斜面に取り付けられた梯子や鎖場をクリアーして展望荘に無事に到着しました(一日目はここまで)。
二日目、最初に向かったのはリスケした赤岳。展望荘からはいきなりの鎖場付きの急登スタートです。寒さもあってピッチがなかなかあがらない中、なんとか山頂に到着。頑張ったご褒美でしょうか、スタート直後は立ち込めていたガスが風で流され、雲海に浮かぶアルプスの山々や富士が見えだした時には感激も一入、『来たかいがあったなぁ~!』と思わず叫んでいました。
赤岳からは主稜線伝いに横岳、硫黄岳に向かいます。地蔵の頭を通り過ぎたところにある岩峰(二十三夜)付近からアップダウンが激しくなり、岩場登りや鎖場、梯子が登場。今回のコースの核心部分でしょうか。ちなみに、横岳は、日ノ岳、鉾岳、石尊峰、三叉峰、無名峰、奥の院と呼ばれる複数の岩峰からなっており、岩峰から臨む赤岳、硫黄岳などの迫力ある風景は圧巻の一言。人気のコースというのも首肯できます。
硫黄岳からは赤岳鉱泉を経由して美濃戸に向かいます。美濃戸までの沢沿いの登山道は北沢コースと呼ばれており、川のせせらぎとともに悠久の息吹を感じさせるような苔むした静かな空間が広がっています。マイナスイオンという言葉がピッタリのコースですね。一方、往路で使った美濃戸~行者小屋も沢沿いの登山道であり、こちらは南沢コースと呼ばれています。南沢コースからは木々の間から赤岳を望むことができます。また、色づき始めた木もあり、秋の到来を感じさせる景色が広がっていました。
以上、大迫力の主稜線歩き、雲海、眺望、紅葉等、山の魅力がいっぱいに詰まった二日間でした。
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【一日目】おはようございます。本日のスタートは茅野駅です。東京は明け方まで雨だったので心配しましたが、こちらは曇り。ホッと一安心です。
茅野駅から今回の八ヶ岳山行への起点となる美濃戸口へのバスが出ます。さすがに人気のコースとあって、すでに長蛇の列ができていました(^^;。バスは満席で、立って乗車している人もいる中での出発となりました。
30分ほどで美濃戸口に到着です。バス停は「八ヶ岳山荘」の前になります。マイカーできたのでしょうね、すでに大勢のハイカーで大賑わいです。。(^^;。。
準備を整え出発です。目指すは美濃戸、さぁ~頑張りましょう!
美濃戸まではこのような、気持ちがいい林道歩き(時折、車が通るので注意が必要ですが)
道端には花がまだ咲いており、目を楽しませてくれます。「アキノキリンソウ」
「イタドリ」
「ノコンギク」
「ハナイカリ」
「トリカブト」
「アザミ」
「美濃戸山荘」に到着。
山荘前には水場があり、水を補給することができますよ。冷たくて美味しい~♪
山荘近くから「南沢コース」と呼ばれる山道に入ります。
登山道の様子。
すぐに沢沿いの山道となります。辺り一面に苔が広がっています。
どれどれ、「モフモフ」♪
うん、合格!(笑)
サラサラと聞こえてくる沢音もあいまって、マイナスイオン全開です。とても癒されます。
行者小屋に近づくにつれ、木々が色づき始めてきました。
木々の間から、赤岳が見えてきました。
すでに艶やかに色づいている木もあります。天気がよければ、色が映えてもっときれいでしょうね
「シラタマノキ」
「行者小屋」に到着♪
目の前には主峰の赤岳が屏風のようにそそり立っています。それにしても大勢の人が・・・、驚きました。
赤岳から横岳への迫力有る岩壁も一望できます。
斜面にそびえる岩峰は、大同心、小同心でしょうか。
ガスが吹き流されている状況を見ていると、赤岳山頂付近は風が強いようです。ここで、当初の予定を変更し、赤岳は明日にリスケ。行者小屋から、地蔵尾根経由で直接赤岳に向かうことにしました。
屏風のようにそびえていた山斜面を登っています。森林限界を超えたのでしょうか、視界がひらけ赤岳が見えてきました。
かなり稜線に近づいてきました。あと、もう少し!
こちらは横岳の方向、ガスで何も見えません。
鎖場を越えて・・・
展望荘も見えてきました。
地蔵の頭に到着~♪
眼下に広がる雲海
残念ながら赤岳はガスの中です。稜線伝いに赤岳の方向に進んでいくと
無事に展望荘に到着、ホッと一安心です。
今日の晩ご飯。炊き込みご飯に豚汁、煮物と山菜天ぷら。頑張ったご褒美に生ビールもつけてしまいました。えっ、いつも飲んでいるんじゃないかと突っ込まれてしまいそうですね(汗)。有り難かったのは山荘で風呂に入れたこと。3人くらいは入れそうな大きな「五右衛門風呂」で、汗を流してすっきりできました。
【二日目】おはようございます。現在朝の5時36分。今日は晴れの予報がでていますが、風がやや強くガスで厚く覆われています。これから赤岳に向かう予定ですが、実はこれより1時間ほど前に出発しようとしましたが、真っ暗でガスも濃く断念しました。
赤岳山頂に向かう登山道の様子、明るくはなったもののガスで視界がほとんどありません。
途中の鎖場
約30分ほどで赤岳頂上山荘に到着しました。
ここは赤岳の北峰になります。主峰は南峰になります。
「ヤマハコ」
北峰から5分ほどで到着。赤岳の主峰(南峰)です。
こちらの標柱が味があっていいですね!
お約束の三角点タッチ!
山頂には祠がありますが、向かって右側が由緒正しき赤嶽神社の祠です。左は謎のようです。
南峰山頂が狭いので、北峰に戻ってきました。しばし待機していると、おぉ~ガスがとれてきました!本日は「雲払いの達人TOさん」は参加していないのですが、我らのために、遠くから気を送ってくれているのでしょう。こちらは、北アルプスの山々が雲海の向こうに見てきました!
穂高連峰のズーム!槍ヶ岳の特徴あるピークをしっかりととらえることができますよ。
こちからは南アルプス。
こちらは金峰山、甲武信ヶ岳方面
先ほど登頂した赤岳南峰もしっかりと見えています。
これより赤岳を下ります。ガスがすっかりとれ、展望荘が見えます。
振り返っての一枚(赤岳北峰)
赤岳の横には富士山も♪
お世話になった展望荘と赤岳に別れを告げて(振り返っての一枚)
さて、これより横岳に向かいます。
「ヤマハコ」
昨日に続き、地蔵の頭。後ろから失礼します。お地蔵さまの前掛けにクマモンを発見!
出迎えてくれたのは圧倒的な存在感を放つ「二十三夜峰」。ちなみに、横岳は、「日ノ岳」、「鉾岳」、「石尊峰」、「三叉峰」、「無名峰」、「奥の院」と呼ばれる岩峰からなり、「奥の院」が横岳の主峰となります。そのため、アップダウンが激しく、岩場登りや鎖場、梯子が続きます。
「二十三夜峰」の下にあった二十三夜の石板。
岩峰を巻き稜線に向かう途中から見上げた「日ノ岳」
振り返っての一枚(赤岳)。
赤岳の横には阿弥陀岳も、
稜線から見た「日ノ岳」。ゴツゴツ感がとても迫力があります。
「日ノ岳」を巻きます
傾斜約40度ほどの鎖場。ここが横岳の核心部分でしょうか。
鎖場を登りって再び稜線に出たところで見えてきたのは「鉾岳」。鉾岳の西側をトラバースしながら進みます。
まるで波が立っているかのような雲海。遠くには富士山の姿も見えています。
振り返っての一枚(赤岳)。
見えてきたのは「岩尊峰」(左端)
稜線に上がって緩い岩礫の登りを進むと、大権現と刻まれた石板のある「石尊峰」に到着♪
次に見えてきたのは「三叉峰」。
「三叉峰」
「三叉峰」山頂から見た赤岳
阿弥陀岳
「三叉峰」から見た「無名峰」「奥の院」
真っ赤に紅葉し稜線付近を彩る「ウラシマツツジ」
「コケモモ」
「無名峰」から見た「赤岳」。「赤岳」の前に一群となって立ちはだかる様に岩峰が連なっているのがわかります。
いよいよ最後の岩峰「奥の院」
「奥の院」に到着!!横岳の標柱があり、ここが本峰となります。
さて、次は硫黄岳ですね。左の平坦な山頂の山が硫黄岳です。
横岳の最後になかなかスリルのある鎖場が待ち構えていました(^^;。
台座の頭から振り返っての一枚(横岳)。
硫黄岳山荘ですが、CTより遅れ気味なのでスルー。
ガレ場の登山道で歩きにくい。。
硫黄岳山荘から15分ほどで、硫黄岳に到着♪とても広々として、360度のパノラマが広がっています。
こちらは横岳、赤岳。
北東側に広がる荒々しい爆裂火口
爆裂火口の下側はこんな感じになっています。
これより下山します。ルートは赤岩の頭から赤岳鉱泉を経由して美濃戸に向かいます。
硫黄岳から少し下ったところから振り返っての一枚。
赤岩の頭が見えてきました。
赤岩の頭の分岐
赤岩の頭からの眺め。こちらは硫黄岳。
こちらは横岳の西側斜面。大きく突き出しているのは、大同心でしょうか。
樹林帯の中を一気に下っていきます。
赤岩の頭から約50分ほどで赤岳鉱泉に到着しました。ここから美濃戸までもうひと踏ん張り。
美濃戸山荘
八ヶ岳山荘
予定のバス(最終バス14:45発) に間に合いました~♪
無事に芽野駅に到着しました。お疲れ様でした。
【番外編】芽野駅で見かけた快速「レトロ中央線」。運転区間は、松本~富士見の往復だそうです
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 | タオル |
帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル |
医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
トレッキングポール | GPS機器 |
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