行程・コース
この登山記録の行程
瑞牆山荘(08:40)・・・富士見平小屋(09:10)[休憩 5分]・・・瑞牆山(10:50)[休憩 15分]・・・富士見平小屋(12:30)[休憩 15分]・・・瑞牆山荘(13:20)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
瑞牆山荘近くの無料駐車場に到着すると、8時半頃にも関わらず、駐車場はすでにほぼ満車状態となっていた。
まだこの辺りは紅葉が始まったばかりなので、最盛期はもっと混むのだろう。
しかし、気温は既に完全に秋となっており、寒がりの私はTシャツ、長そでシャツ、ジャージ、マウンテンパーカ、合羽を着こんでちょうど良いぐらいだった。
山荘前の登山口を出発すると、しばらくは土の山道が続き、森の中を進んでいく。
傾斜は若干あるのですぐに暑くなり、マウンテンパーカまで脱いで調節する。
山稜まで到着すると森が開ける場所があり、ちょうど瑞牆山が目の間に飛び込んできた。
花崗岩が山頂付近のいたるところで露出している特徴的な山容で、見事な景観に思わず声が漏れる。
これからあのてっぺんに登るのだと、期待に胸が膨らんだ。
そこからは道に小石が増えるくらいで、森の景色はそれほど変化がない。
木が密集しておらず、クマザサも生い茂っていないので、森の見通しがよく気持ち良い。
淡々と進んでいくうちに、富士見平山荘に到着。
ここは鹿ソーセージやキノコうどんなど、食事に力を入れているようだ。
事前に知っていれば、これを当てにしてお昼を用意してこないでもよかったかもしれない。
ここはキャンプもできるようで、テントがいくつか設営されていた。今はキャンプすると気持ちよいであろう。
山荘を出発すると、少し登ってから、ずっと下に下って行く。
折角稼いだ標高が…と思ったが、仕方がない。
最終的に沢に到着に、対岸からまた登り始める。
瑞牆山の山体に入ると、これまでと違い、岩場が主体のルートに切り替わる。
所どころに立派な1枚岩が点在しており、上に行くにしたがって大きくなっていくように感じる。
鎖場も2、3か所あり、以前の武尊山と比べると大したことはなかったが、この気温だと鎖がかなり冷たく感じた。
鎖だけでなく岩も冷たかったので、私のような寒がりの人間は、これからの紅葉の時期は手袋は必須になるだろう。
頂上に近づくにつれて岩場が連続するようになり、酸素も少なくなっているせいか、息があがって時折休憩を入れないと進めなくなってくる。
辛抱して1時間程度登り続け、ようやく山頂に到着した。
頂上は下から見た通り、完全な岩場で、森の中から岩山が飛び出ているような地形になっていた。
そのため、頂上はそれほど広くなく、人でごった返していた(ちょうど団体客もいたようだ)。
しかし、眺望は見事で、八ヶ岳、浅間山、金峰山などが一望できた(金峰山頂上の特徴的な岩もこちらから認識することができた。)。
山頂の岩から下は数百メートルの絶壁で、風もそこそこあったので、崖に近づくと足がすくむ。
崖下に50メートル以上とあろうという垂直の岩場があり、その上に登って食事をとっているロッククライマーが見えた。
どうやって登るのかわからないが、命知らずなものである。
大体の登山客はここでお昼を摂っていたが、まだ11時で空腹を感じなかったので、15分程度休憩して下山した。
下山する前に再度周囲の景色を見まわしたが、さっきの岩場を見ると、人影が3人に増えていた。類は友を呼ぶようだ。
下りになると岩場は苦しさはないが、とにかく慎重さが要求される。
今日は余裕のある時間だったので、滑落だけはしないように丁寧に下ったおかげで、危ないと思う場面もなく最後まで降りることができた。
先週の草津と比べて緯度が低いためか、1週間遅くても、紅葉はまだ始まったばかりという状況であった。
それでも岩場登りの楽しさ、山頂の絶景が素晴らしさがあったのでよかったが、これからはさらに見事な山頂の景観が拝めるであろう。
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