行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
大倉(08:00)・・・観音茶屋(08:35)・・・雑事場ノ平(08:50)[休憩 5分]・・・駒止茶屋(09:40)・・・小草平(10:00)・・・茅場平(10:25)・・・花立山荘(10:55)[休憩 20分]・・・金冷シ(11:36)・・・塔ノ岳(11:55)[休憩 75分]・・・丹沢山(14:55)
【2日目】
丹沢山(06:40)・・・棚沢ノ頭(07:50)・・・蛭ヶ岳(08:50)[休憩 20分]・・・棚沢ノ頭(09:50)・・・丹沢山(10:50)[休憩 40分]・・・塔ノ岳(12:40)[休憩 5分]・・・金冷シ(13:00)・・・花立山荘(13:10)[休憩 20分]・・・茅場平(13:47)・・・小草平(14:00)[休憩 15分]・・・駒止茶屋(14:17)・・・雑事場ノ平(14:40)・・・観音茶屋(14:55)・・・大倉(15:20)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
2月の三連休明けの13日、大倉発の塔ノ岳経由で丹沢山のみやま山荘に一泊、翌14日に丹沢山~蛭ヶ岳を往復した後、塔ノ岳経由で大倉に下山する雪山縦走の計画を立てた。
あいにく連休中に新しい降雪はなかったが、当日はすっきりとした快晴の中、大倉バス停に降り立った。
当初計画では、ヤビツ峠を出発、表尾根を登って塔ノ岳に到達するつもりであったが、1月の大雪からヤビツ峠行きのバスが路面凍結のため運行していなかったので、入下山とも大倉を使うことにした。
大倉到着後、登山情報コーナーで新たな情報がないかを確認し、移動中は荷物を軽くするために水を入れてこなかったプラティパスに水を汲んでから出発、丹沢姉妹を横目に大倉尾根を登った。
見晴茶屋で最初の休憩、冬晴れの相模湾がキラキラして心地よい。駒止茶屋に近づくと、登山道脇の斜面に残雪が見え始めた。さらに登ると木道脇にも残雪が目立ち始める。
右手の表尾根を見ると、二ノ塔山頂付近などに白いものが見えた。もう少し登ると三ノ塔越しに大山も見え始め、共に二ノ塔よりも残雪は多い様だった。
花立付近の開けた場所に来ると、登山道上の雪は目立たなくなる。花立山荘で2度目の休憩、鍋割山稜の斜面には大分雪が残っていた。花立山荘の先の木道を抜けると、今回向かう丹沢山に連なる不動ノ峰から蛭ヶ岳の尾根筋が見え始めてきた。
金冷シから急に雪が増え、降りてくる人の半分以上はアイゼンかチェーンスパイクを着けていたが、雪が緩かったのと登りであったことからチェーンスパイクは装着しなかった。
金冷シあたりから曇り始め、塔ノ岳山頂に着く頃には曇っていた。気温は-3℃だったが、風が10m位あって実際よりかなり寒い。雪もサクサクでクラスト状、風が緩かった南東の斜面にストーブを設置し、カップラーメン用のお湯を沸かす。この寒さを予期してトムヤムクンヌードルを選んだのは大正解。山頂のお地蔵さん越しに見える蛭ヶ岳を眺めながら食べた。
食べ終わる頃には再び青空に戻り、食事の片付けを終えた後、チェーンスパイクを装着して丹沢山に向け出発した。
丹沢方面への分岐は、これまでの大倉からの道と違ってほぼ雪に覆われており、その踏み跡も最低限の足の幅程度と狭い感じ。しかし、雪はしっかりと締まっていてチェーンスパイクのトゲがザクザクと刺さる感じが気持ちいい。雪で段差も埋まって歩きやすかった。調子に乗って小走りに下り降りたりしていると、塔ノ岳山頂がいつの間にか遠ざかっていた。それにしても、塔ノ岳を過ぎると急に人が少なくなる。
日高までの稜線は見晴らしもよく、富士山まで連なる山々が美しい。ずっと歩いていたくなる。日高を過ぎて竜ヶ馬場へ向かう稜線に来ると、両脇に厚く積もっていた行きが減り、笹原が顔を見せ始める。
左前方には不動ノ峰が見えるが、今日の目的地の丹沢山は竜ヶ馬場の山頂に隠れて見えてこない。左手には富士山と不動ノ峰から流れ始める箒杉沢。箒杉沢の川原はちょっとした雪原の様になっている。
竜ヶ馬場への登りの階段は、雑誌等の写真でもよく目にする絵になる山道。南向き斜面にあるせいか、塔ノ岳からの稜線上で初めてのぬかるみ道だった。
竜ヶ馬場の休憩所からは関東一円が展望できる。休憩所の周りはフラットな雪原の様でスキー場のゲレンデっぽかった。塔ノ岳を振り返るとずいぶん遠くに見えるが、山頂の尊仏山荘のシルエットがはっきり見えた。
竜ヶ馬場を抜けると、ようやく丹沢山がはっきり見え始めた。少し下って登りに入る。ふと見上げると木々の間に建物の端が見えた。みやま山荘だ。
最後の階段を上ると丹沢山の山頂に到着。山頂の気温は約-6℃、積雪は30cmくらいで、蛭ヶ岳や宮ヶ瀬方面にはしっかりとトレースが付いている。山頂の様子を一通り見渡した後、みやま山荘に入った。
平日ということもあって、宿泊客は全部で5名、聞いていたとおりのなかなか良い感じの山小屋で布団も暖かそう。夕食は18時からだったので、それまでの時間、写真を撮ったりして過ごした。ここで「やまなみ登頂スタンプラリー」最後のスタンプをカードに押してコンプリートできた。
夕食は豪勢な焼き肉御膳で、小屋番の人に話を聞くと、メニューは四季ごとにあるそうで、4種類のメニューのコンプリートを誓った。食事のマットにも「丹沢の四季 素敵です」とあるとおり、楽しみだ。
20時半消灯までの時間、同宿の人たちと酒盛りをして楽しく過ごした。
久しぶりに暖かくてぐっすり眠れた山での睡眠をとることができた翌朝14日は、6時少し前から朝食が始まった。これまた食べたかった炊き込みご飯をお代りして完食、ザックをみやま山荘にデポして、日の出前に蛭ヶ岳へ向かって出発した。
みやま山荘出発時の気温は-11℃、木々に霧氷は付いていなかったが、徐々に山頂から朝焼けに染まっていく山々を見ながら歩いて行くのは気持ちいい。雪面も堅く締まっていて、チェーンスパイクの爪がよく効いている。丹沢山からの下り斜面も全く不安はなかった。
出発後30分ほどして、不動ノ峰を登っている最中で日が当たり始めて少し暖かくなってきた。開けた山道をひたすら登った。不動ノ峰山頂手前の休憩所を覗いていくと「丹沢ではテント禁止」の看板が設置してある。他では見なかったが、確かにこの休憩所はテントを張るのに良い感じだし、そうした人も多そうだ。付近に水場もある様だが、水場方面のトレースがなかったので見に行かなかった。
不動ノ峰を過ぎると、檜洞丸方面の山々が眼下に広がる。蛭ヶ岳山頂の蛭ヶ岳山荘も見えてきた。その先の中間地点である棚沢ノ頭からユーシン方面へは少し踏み跡があった。ユーシン渓谷へ抜けるプランも考えていたが、玄倉発電所の区間が崖崩れのため通行止めになっていたため、次の機会にアタックしたい。棚沢ノ頭付近の積雪上にはキツネのものらしい足跡があった。棚沢ノ頭から鬼ヶ岩までの稜線はちょっとした雪原の様になっていて、歩きやすい気持ちの良い道だった。
鬼ヶ岩ノ頭まで来ると、眼下に蛭ヶ岳山頂までの道が真っ直ぐ続いているのが見えた。鬼ヶ岩のクサリ場は積雪は少なかったが、溶けた雪がまだ凍っていて所々アイスバーンになっていたが、スパイクが効いて怖い感じは薄い。鬼ヶ岩を下ってヤセ尾根に出ると、左手にユーシン渓谷に続く熊木沢が見えた。箒杉沢同様、雪原の様になっている。
ヤセ尾根を抜けると、後はひたすら蛭ヶ岳山頂までの道を登るだけ。時々、これまで来た道を振り返りながら蛭ヶ岳山頂に到着。蛭ヶ岳山頂は、塔ノ岳や丹沢山の山頂と比べて積雪は少ない感じだった。
山頂には一人しか居なかったが、檜洞丸、姫次方面へのトレースは付いていた。10分ほど休憩した後、丹沢山へ引き返す。丹沢山への帰路は、日も昇ったため、場所によっては雪が溶け始めて歩きにくい場所も出てきていたが、若干早めに丹沢山に到着できた。
丹沢山に到着後、みやま山荘でカップラーメン用のお湯を沸かして早めの昼食をとる。昼食後、塔ノ岳へ向かうが、昨日より雪が緩んで少し歩きにくかった。
塔ノ岳で少し休憩した後、大倉に向かい下山開始。金冷シでチェーンスパイクを外し、ひたすら下る。大倉には計画より早めに到着、どんぐりハウスで「やまなみ登頂スタンプラリー」の登頂確認印と景品の「四季のたんまる君手ぬぐい2017冬」をもらい、バスに乗って帰宅の途についた。
フォトギャラリー:49枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
軽アイゼン | トレッキングポール | GPS機器 | ストーブ | 燃料 | ライター |
カップ | クッカー | カトラリー | アウターウェア | オーバーパンツ | バラクラバ |
オーバーグローブ | |||||
【その他】
装備重量:約13kg 食料:13日昼食@カップラーメン(トムヤムヌードル)、13日夕食@みやま山荘(焼肉御膳)、14日朝食@みやま山荘(炊込みご飯)、14日昼食@カップラーメン(イタリアントマト) 非常食:カロリーメイト×4、えいようかん×2、魚肉ソーセージ×2、ビーフジャーキー×1 水:2.5L(大倉バス停で汲む) その他:ハクキンカイロ |
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