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住塚山から鎧岳縦走

住塚山・国見山・兜岳・鎧岳( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (うめぞー さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

バス停付近は雪、後晴れ時々曇り(風は強風がたまに吹き荒れた。)

登山口へのアクセス

バス
その他: 前日の土曜日に前泊し、当日名張駅前21番山粕西行きに乗り長野バス停下車、バス停左横の道を道標に従い屏風岩公苑まで行き、公苑の一番奥から住塚山の道標に従う。
従い、ここが登山口となる。

この登山記録の行程

近鉄名張駅(8:05)・・・長野バス停(8:50)・・・屏風岩公苑(9:45)・・・住塚山山頂(10:30)・・・国見山山頂(11:30)・・・済浄坊渓谷(14:30)・・・目無地蔵(15:00)・・・兜岳山頂(15:50)・・・鎧岳山頂(16:00)・・・葛バス停(16:50)・・・近鉄名張駅(17:45)

コース

総距離
約15.5km
累積標高差
上り約1,676m
下り約1,684m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今回はいつもの友人と予てより計画していた住塚山から鎧岳までを完全縦走するというチャレンジにトライしてきました。
ただしこのコースはかなりハードでガイドブックでも住塚山・国見山と兜岳・鎧岳の2コースに分かれては紹介されていますが一纏めにされたものはないくらいです。
距離も18kmほど歩きますし累計標高差は1500mを超えます。
バス利用で帰るつもりなら17時までが勝負となるので行動時間は7時間ほどしかありません。(昼食に1時間と考えて)
道もほとんどが急登+急坂のアップダウンとなるので健脚向きとなります。
我々のコースをたどらずゼニヤタワから若宮峠を経て済浄坊渓谷へ抜けるショートカットもありますので視野に入れておいてください。
それではコース案内です。
朝早いので前泊し名張駅前のバスターミナルに向かいます。
乗るバスは8時5分発、山粕西行き(21番)で長野バス停で下車します。
バス停の右横には周辺図があるので参考にしましょう。
バス停の左横の道をひたすら進みます。(坂道を上がって行きます。)
左側に立派なお地蔵さまが祀られていたので山行の安全を祈願します。
ここで朝はどピカンだったのに急に雪が降ってきました。
確かに前日から気温が下がってはいたのですが春それも4月の雪にびっくりします。
しかも本格的に吹雪いてきたので最悪計画も変更かな?と思いながら進んでいると止んだのでひと安心しながら進みます。
ちなみにですが長野バス停から屏風岩公苑までは約3.5kmほどあるのでタクシーでそこまで移動するのもいいかもしれません。(近くに大手タクシーという会社があります。)
あらかじめバスの到着時間を伝えて予約すれば迎えに来てくれるようです。
我々がバス停に到着したときひとりの男性がそうされているのを見かけました。
屏風岩公苑の入口にはトイレがありますので利用しておきましょう。
公苑の中を右手に屏風岩を眺めながら突き当たりまで行くと道標があり右を示唆しています。
ここが住塚山へのアプローチとなり私はここが登山口だと考えます。
最初はなだらかですが直ぐに急登が始まります。
長野バス停が標高420m、屏風岩公苑が約650m、住塚山が1009mなので600mの標高差を4kmほどの距離で上がる事になるため急登はありきです。
急登をクリアすると稜線に出て左へ進むと先程よりはマシですが急坂が待っています。
上がりきれば住塚山山頂となり屏風岩の起伏や次の目的地である国見山を望むことができます。(山頂には三角点があります。)
この日は風がきつかったので景色を楽しんだら直ぐに出発します。
しばらく下って行くとゼニヤタワの分岐があります。
この分岐を右へ行くと若宮峠経由で長野バス停に戻ることも左へ進路を取れば済浄坊渓谷方面へのショートカットにもなります。(アップダウンが少ないようです。)
我々はそのまままっすぐに進みますが分岐から直ぐに急坂が始まりそのまま進むとロープが張られた崖のような場所もあるので注意してください。
ちなみにこの山域では全て危ない箇所はロープですので簡単に頼るのではなくしっかり引っ張って問題がないことを確認してから利用しましょう。
滑落すると大怪我では済まない場所も多々あります。
ロープ場を越えても結構な急坂が続きますので気をつけてください。
登りきった先が国見山山頂です。
ここは360°のパノラマが楽しめるとても気持ちのいい山です。
また山頂には双仏石(一枚の石版にお地蔵さまが2対彫られている。)があり、味を出しています。
我々も11時半くらいについたこともあり、ここで昼食にしました。
山頂は樹木がないのですが不思議なことに風があまり吹き込まないので暖かく過ごせました。
この日もこの山頂は結構賑わいましたが相変わらず中高年のマナーが悪く登山道で休憩したりゴミ袋を飛ばしているのに知らん顔をしている人がいました。
しばらく黙って動向を見ていましたが一向に拾いに行く素振りも見せません。
見るに見かねて私が拾いに行くとシレっと「ああ~それ私が落としたんですわ。」と悪びれることなく言う始末です。(謝罪もお礼もなにもなかったです。)
しかも年齢的に社会の範たるべきな方がこんなことでは始末が悪いです。
はっきり言ってこんな方に山には登って欲しくないのですが取り締まる法律もなく歯がゆい思いをされている登山者の方は多いのではないでしょうか?
どうか心当たりのある方は襟を正していただきたいものです。
国見山から次に目指すのは済浄坊渓谷ですが我々はオーソドックスに松の山、クマタワ峠を経て向かうことにしますがこのルートもアップダウンが激しいので注意してください。
いきなり結構な下りを下っていくと樹木に左右を囲まれた稜線を歩くことになりますが風は容赦なく吹き付けるのでこのあたりが一番寒かったです。
しばらく進むと松の山への上り返しが始まります。
結構な斜度の木の階段を上がりきると今度はおんなじだけの階段を下りていきます。
下りきった先がクマタワ峠となりトイレもあるのですが女性用は木の板が打ち付けてあり使用できないみたいです。
左へ行けば室生寺方面なので右の済浄坊渓谷方面に進路を取り、進みます。
ここからは林道となり最初はコンクリートの道で後にアスファルトの道が渓谷入口まで続きます。
このあたりは非常に落石が多いようで大小様々な石塊が落ちていました。
あと少しで渓谷というところでひとりの登山者とすれ違います。
向こうから話しかけてこられて聞けば携帯を落とされたとのこと、ありませんでしたかと聞かれましたが気付かなかった旨を伝えると礼を述べて上がっていかれました。
しかし我々は結構注意深いのと今回の道は足元をよく確かめないと危ないので気がつきそうなものですがどこで落とされたのか?無事に発見されることを祈りつつ進みます。
渓谷入口に着くと先ほどのマナーのない方々がいらっしゃいましたがここでもその真価をいかんなく発揮されていました。
こういう方々は必ずと言っていいほど道標やモニュメントや三角点付近にたむろしたり物を置きたがるので直ぐにわかります。
ほかの方が三角点の写真を撮りたくてもお構いなしなのがこういう方々の特徴です。
また、こういう方々は駐車場でもない場所に車を止められているので会話も情けないものが多いです。(ここから戻るのはどうなんだ?みたいな計画性のない話が大半。)
なぜ、少し離れられないのか?意味がわかりませんが無視して進みます。
道標から少し下ると沢沿いの道となり清々しいのですが去年の台風の爪痕が色濃く残っており道が崩れた場所や橋に流木が引っかかって渡る際に気をつけなければいけない箇所、最後の方は道がなくなり仮拵えの丸太橋を渡って進む場所などありますので注意してください。
肝心の滝はとても綺麗で見に行くだけの価値は必ずあります。
済浄坊渓谷終点の道標を左に見送りそのまま進むとアスファルトの道に出ます。
右へ目無橋を渡れば曽爾横輪バス停への下山ルートとなります。
我々は兜岳へ向かうため左の坂道を上がって行きます。
しばらく進むと目の前に延命地蔵(目無地蔵)さまが見えます。(道標もあります。)
お地蔵さまに安全を祈願して前を通って奥へ進みます。
沢の中を抜けるような道を少し進むと直ぐに山道となりそれなりの傾斜の坂道を上がって行きます。
道標にこれより先急斜面とあったのでいよいよかと思いましたがまずは一枚岩の上に出ます。(悪天候では滑るので注意が必要です。)
ここからは見晴らしがそこそこあるので景色を楽しみます。
ここから少し行けばいよいよ本日最難関の登攀が始まります。
フイックスロープが張られた崖のような斜面を修行僧のように上がって行きます。
三点支持を駆使して時にはロープ、時には木の根や枝などをつかみながら体を引き上げていく作業が山頂直下まで続くのでここは頑張らないと滑落すれば大怪我ではすみません。
外観からは想像もつかないほど鋭角な登山道なのでいい加減な気持ちでトライしないほうが賢明です。
山頂直下まで来るとようやく道も緩やかになりすぐに山頂になります。
山頂は意外ですが広々としており休憩適所ですし景色も曽爾高原や鎧岳がよく見えてとてもいい山です。
ここは少し休憩して次の目的地である鎧岳への鋭気を養います。
兜岳から峰坂峠までは今まで上った急登を下ることになるので気持ちを引き締めないと危険です。
920mから700mほどまで一気に下るので足元注意です。
峰坂峠で疲れたのならあるいは時間的に余裕がないのなら右へ進み葛バス停方面に下りましょう。(最後のエスケープルートです。)
峠から葛バス停に行くだけでも小一時間は見ておかなければなりません。
我々が峠についた時点で午後3時半、ここから山頂までが約30分、戻って下山すると小一時間なので葛バス停を午後5時5分発のバスに乗れるかは時間との戦いです。
さすがにここまでのアップダウンが堪えて来ていて疲労感が漂いますが頑張って先へ進みます。(焦りはしません、最悪タクシーも視野に入れていました。)
ちなみにですが兜岳ほどではありませんが鎧岳もなかなかの急登でフイックスロープが張られた箇所があるので注意が必要です。
稜線に出たら右へ100mほど進めば鎧岳山頂です。
兜岳ほどの眺望は望めませんが木々の隙間から倶留尊山が見えますし三角点もあります。
山頂の看板に南進禁止と書かれています。
鎧岳を見た方はご存知だと思いますが南側は柱状節理の障壁となっておりはっきり言えば崖です。
なのでここは看板に従いましょう。
我々は時間に追われているのでさっさと下山を開始します。
帰り道は峰坂峠まで戻る必要はありません。
峰坂峠へ行く途中で下山道と書かれた看板があり、従い進むとかなり下の方で峰坂峠からの道と合流できるので時間を短縮できます。
ここからしばらく進むと林道となり集落へ出ます。
集落からは鎧岳や倶留尊山がよく見えるスポットがあるので必見です。
かなり降りてきたところで集落の方がいらっしゃり声をかけていただいたので挨拶を返しついでに葛郵便局を教えていただきました。(その節はありがとうございました。)
お寺の境内にすごく大きな桜が満開で咲いており、近くには水仙畑がありここから眺める鎧岳は格別です。
そのまま無事に葛バス停に16時50分についた我々は順調に京都まで帰り、いつもの温泉で疲れを癒し、居酒屋で健闘を称え合ってから帰路につきました。
踏破した山(住塚山・国見山・松ノ山(道標なし)兜岳・鎧岳)お疲れ様でした。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

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登った山

国見山

国見山

1,016m

鎧岳

鎧岳

894m

兜岳

兜岳

920m

住塚山

住塚山

1,009m

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