行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
ビラデスト今津(家族旅行村)を目標にする。入村料300円とあるが、無人だったので帰りに支払うことにとりあえずそのまま入る(結局帰りも不在)。駐車場を通り過ぎそのまま数100m程走ると登山口の看板あり。看板を過ぎた先に平池の駐車場有。
この登山記録の行程
登山ポスト(08:30)・・・林道・・・大御影山登山口・・・古道とパイパス分岐・・・滝谷山分岐通過・・・近江坂分岐(10:09)・・・大御影山(950m)(10:35)・・・河内谷林道(11:26)・・・三重嶽(さんじょうだけ)(974m)(12:28)・・・三重嶽登山口(13:32)・・・林道・・・滝谷山登山口・・・処女湖(人造湖)(14:23)・・・平池・・・登山ポスト(14:45)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
先日、4年ぶりに高島トレイルのスタート地点(国境スキー場)に立った。想い出いっぱいの高島トレイル。少し懐かしくなり、コースの一部を急に歩いてみたくなった。赤坂山や大谷山は結構行く機会があるので、せっかくなら花も楽しめる大御影山にしようと思った。
高島トレイルのコースをなぞるなら大谷山との間にある抜土からのコースになるが、今回はビラデスト今津(家族旅行村)からのアプローチとした。三十三間山から続く近江古道と重なる花に溢れたとても魅力的なコースだ。
登山道に入るなり、春の花が目に飛び込んでくる。「イワウチワ、おおっ、こっちはエンレイソウ!」とシャッターを押す手が止まらない。あちこちにイワカガミも群生している。ひときわ大きな葉っぱから、オオイワカガミに違いない。
近江坂とバイバスの分岐に到着。近江古道を選ぼうかとも思ったが、バイパスの方が花が多そうだったので、近江古道は帰りにとっておくことにした。今日は朝に用事があり登り始めも遅かったが、夕方にも用事があるため3時が下山のタイムリミット。あまり時間がないのでペースを上げることにした。
振り向くと、琵琶湖が見えた。竹生島も霞んで見える。散りかけてはいるがそれでもまだまだ綺麗な山櫻。近くにはオオカメノキが白く可愛い花を咲かせていた。再び、近江古道と合流。登山道には、所々、雪も残っている。
登っていくと、鮮やかな赤い花が目に飛び込んできた。シャクナゲだ。開花にはまだ少し早いと思っていたが、気が付けばあちこちに咲き始めている。流石に蕾も多いが、濃い赤から淡いピンクまで、目に鮮やかで実にゴージャスだ。
近江坂分岐に到着。ここから先は、稜線に沿っての縦走となる。ブナ林を抜ける様なコースで歩きやすい。イワウチワの群生に交じってカタクリの花も目にとまるようになってきた。急いでいるつもりが、ついカタクリがあると立ち止まりシャッターを切ってしまう。
週末は夏日のような天気になるとの予報通り、暑い日差しに汗が止まらない。
大きな反射板が目に飛び込んできた。これが見えるともう大御影山の山頂。ザックを下して、お茶で喉を潤す。
ここで折り返す予定だったが、あまりにも気持ちが良かったので、三重嶽まで足を延ばすことにしてみた。正確には測っていないが、たぶんギリギリ周遊できるだろうと楽観的な予測。高島トレイルのコースは大御影山から大日尾根へと向かうが、流石にそのコースではタイムオーバーになってしまうので、今日は河内谷林道の方へいったん降ってから三重嶽へと目指すコースにした。
以前も反射板付近で道を誤ったが、ここから先は藪が多く道が分かり辛い。ただ、マーキングはしっかりと一定距離で設置されているので、見落とさないよう注意して歩けば道に迷うことはない。
暫く尾根沿いに歩いた後、一気に林道へと降る。立ち止まると落ち葉でズルズル滑り落ちるくらいの急斜面。転ばないように慎重に足を運ぶ。
林道へと降り切ったところで沢の水を飲み、息を整えてから今度は反対斜面の登山口から三重ヶ岳を目指す。先ほどの降りと負けず劣らずの急登。まるでV字を描くようだ。
延々と続く登坂に、暑さのせいもあって久しぶりにへばってしまった。
不思議なもので、山一つ移動しただけなのに、明らかに花の種類と数が違う。三重嶽も花がないわけではないが、いかに大御影山は花が豊富な山だったかが分かる。
三重ヶ岳の山頂は藪が多い。誰もいないだろうと思っていたら、山頂で某山の会の団体さんに出会った。これから武奈ヶ嶽へ向かうとのこと。あそこも結構、降って登る大変なコースなのに元気な方々だ。
時計を見て、自分もあまり悠長にはしていられないという事に気が付く。水分を多めに補給して歩き出す。特に何も考えずに登って来たので、とにかく尾根伝いにビラデスト今津「方面」へと向かう。荒れた場所が多く道を見失いやすいが、登山道は最後まできちんと延びている。
緩やかな長い降り。どんどん時間が過ぎていくのでヤバいとスピードを上げる。木の間から林道が見えた時は、思わず「やったー」と声に出たが、実は一番大変だったのはこれから先の林道。アスファルトの道が想像していた以上に長く、しかも登り。登山道なら何キロでも歩ける自信があるが、アスファルトは大の苦手。
半べそ状態で歩いていると、ふと可憐な花が目にとまった。とても小さい花ながら存在感がある。サンインシロガネソウ。黄色いランプシェードに久しぶりに出会えた。
実は今年の春にはぜひ見たいと思っていただけに感動もひとしお。いつか見てみたい花リストに、サイゴク(西国)サバノオとトウゴク(東国)サバノオがある。名前の通り植生が西と東に分かれるが、その両方が見れる貴重な場所が金剛山。今年の1月に金剛山で出会った地元の方に聞いたところ、数年前の大雨による土砂崩れでその貴重な群生地も大ダメージを受けたとか。いつか見に来たいので早く修復されるといいですね、なんて会話を交わしながら、そうだ!今年の春はせめて近場で見ることが出来るサバノオの仲間、サンインシロガネソウを探しに行こうと誓ったのにすっかり忘れていた。出会えてよかった。 :)
さて、どんなに長い旅もいつかは終わりが来るという事で、半べそが本泣きになる一歩手前のところで、ようやく見覚えのある車が見えた。時間は14:45。タイムアウト前のギリギリ、ゴール。よく歩いたものだ。
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