行程・コース
天候
晴れのち曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
那賀町日真から国道193号を北上。道なりに県道253号へと進み、雲早トンネル手前で剣山スーパー林道に右折する。
専用駐車場はないので、神山町・那賀町界の標識箇所から雲早山登山口道標のある付近までの区間の路肩に縦列駐車するしかない。
この登山記録の行程
登山口11:31・・・稜線の三差路12:22・・・岩場のミツバツツジ群生地12:23~12:36・・・雲早山12:57~14:01・・・シャクナゲ尾根分岐14:14・・・高度計高度1285m地点で休止14:42から6~7分程度・・・尾根から斜面に移る15:09・・・林道15:14・・・登山口15:21
※写真を撮りながらの山行のため、通常より時間がかかっている。
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
徳島県の剣山系・剣山スーパー林道沿いの山、雲早山(1495.9m)の分県登山ガイド(‘05年発行版)では紹介されていないコースの尾根、通称「シャクナゲ尾根」には標高1120m前後から1400m弱まで、絶え間なくシャクナゲが咲いており、四国随一の群生地となっている。
一方、分県登山ガイドに紹介されているコースでは、稜線起点のやや上から山頂にかけてミツバツツジの群生があり、こちらも県屈指の群生地となっている。
但し、シャクナゲとミツバツツジは開花が重なる時期があるものの、両方の見頃のピークは異なる。この二種類の花を楽しむには、ミツバツツジの開花期の終盤とシャクナゲの開花期の序盤が重なる今の時期がベスト。
分県登山ガイドがシャクナゲ尾根コースを紹介せず、現地にも一切道標が設置されていない理由は、読図が苦手な者が山頂からの下山時、シャクナゲ尾根分岐を見逃した場合、遭難する可能性があることと、尾根が急勾配故、登山初心者が下山時、転倒する危険性があるからだろう。
尾根は国有林内にあるため、手製道標を設置しても森林管理署に撤去されてしまうが、一応、分岐の境界ポールや樹木にはコースサインテープが巻かれている。
花以外にも山頂は360度の展望を誇り、稜線にはウラジロモミやドウダンツツジ、斜面の登山道沿いにはトリカブトの自生地もあり、一時間少々で登頂でき、徳島市内から比較的近いことから登山者は多い。
[コース]
分県登山ガイド掲載の登山口は橋の袂にあり、沢沿いを登って行くが、段々になった滝状の流れも複数箇所にあり、沢風が心地よい。
上流に来ると涸れ沢になり、更に進むと扇状地となるが終始急勾配。
前方上に尾根が見えると、その尾根に乗ると思いきや、尾根の西下を進む。一瞬、尾根に乗る地点もあるが、すぐ離れる。これは尾根自体も急勾配のため。
稜線に出た地点には雲早山から高丸山への縦走路の道標が設置されているが、この道標はBSアンテナのようなアンテナを利用している。
稜線を1分少々上がった地点から東方を見るとミツバツツジが咲いている。そこに行ってみると岩場になっており、ミツバツツジが群生している。岩場からは高丸山方向に伸びる尾根が一望できる。空腹で山頂までもたない時はここで弁当を広げると気持ちいい。
尾根は高原状になって高度感があり、道沿いにもミツバツツジが現れるようになる。見頃のピークは過ぎているとは言え、まだまだピンクは健在。
自然の庭園風になった岩場やモミ林、白骨林等が現れると共に展望も開けてくるので、軽やかに登ることができる。
山頂周囲の下方はミツバツツジの大群生地で、展望もいいことから花越しの風景も美しい。
山頂はパノラマ展望メジャー峰にしては狭いが、皆、眺望を楽しんでいる。
復路は山頂の一つ手前のピークまで戻り、西に下る幅広の尾根を辿る。分岐の国有林の境界目出し標ポールには赤テープが巻き付けられているため、読図が苦手な者はこれが目印になる。
尾根の踏み跡は最初、不明瞭だが、傾斜が緩くなり、尾根幅が狭くなってくると明瞭になる。
こちらの尾根にもミツバツツジが咲いている箇所がある。
標高1400m等高線の西端がシャクナゲ尾根分岐で、その向かいの木にはピンクのテープが二重に巻かれている。その先(西方向)の尾根は極端な下りになるため、その地点が1400m等高線の西端であることが分かる。北を見下ろすと既にシャクナゲの花が見えている。
しかしこんなに絶え間なくシャクナゲが長い距離に亘って咲いているのは不思議。恰も植栽したシャクナゲ園のよう。次から次へとピンクの花が現れ、気分は華やぐ。
途中、尾根の両側が崩落して土橋のようになった箇所があるが、勿論そこにもシャクナゲは咲いている。
林道が近くなってくると、コースサインテープが尾根から斜面へと誘導する。尾根をそのまま進んでしまうと林道沿いの崖に出るからだろう。
薄い踏み跡をくねくねと下ると町界標識のやや東に出る。
シャクナゲはまだ開花していない場所もあるため、これからも見頃は続く。
車での帰路、いくつかの滝に寄った。まずは日本の滝百選に選出されている「大釜の滝」。落差は20mほどだが、兎に角滝壺が深くて巨大。水深は15mもあり、蛇神が住まうとされ、昔から釣りが禁じられてきた。
ただ、残念ながら道路沿いの滝見台は樹木に覆われ、駐車場も整備されていない。
そこから下流は高さ50mに及ぶ断崖が続く釜ヶ谷渓谷で、大又橋のやや上流には目にすることができない「小釜の滝」が懸かっている。橋袂からの小径を辿っても滝壺の一部しか見えない。しかしその轟音から迫力のある滝であることは想像できる。
大又橋のやや南の小剣神社のトイレで用を足したついでに、神社の南東向かいの沢谷川対岸に懸かる無名の滝に寄った。滝の落下地点は本流とは分かれた流れにある。落差は20m弱程度か。この滝は小剣神社の行場のような雰囲気。
更に下流に懸かる「大轟の滝」は数年前、探訪済。こちらは駐車場もあり、滝のすぐ側まで遊歩道が付けられている。
他にもこの日、川沿いに海食洞ならぬ「河食洞」も発見したが、登山記録からは逸脱するので割愛する。
フォトギャラリー:23枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 帽子 |
グローブ | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ |
ナイフ | 虫除け | 行動食 | トレッキングポール |
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