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無雪期登山
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八ヶ岳 (硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳)2018 (八ヶ岳周辺)
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はにわ さん

この登山記録の行程

【1日目】
美濃戸(05:55)・・・堰堤広場・・・赤岳鉱泉(08:00)[休憩 20分]・・・赤岩ノ頭(10:00)[休憩 20分]・・・硫黄岳(10:40)[休憩 30分]・・・大ダルミ(11:25)[休憩 35分]・・・横岳(12:45)[休憩 20分]・・・赤岳天望荘(14:15)

【2日目】
赤岳天望荘(06:35)・・・赤岳(07:15)[休憩 20分]・・・中岳のコル(08:40)[休憩 5分]・・・阿弥陀岳(09:10)[休憩 15分]・・・中岳のコル(09:50)[休憩 5分]・・・行者小屋(10:40)[休憩 20分]・・・美濃戸(13:00)

総距離 約16.0km 累積標高差 上り:約1,911m
下り:約1,911m
コースタイム 標準:11時間5分
自己:11時間35分
コースタイム倍率 1.05
夏の夜の訪問者。
幾らか涼しくなった夕暮れ時の玄関先。
外灯の壁の隙間に何やらへばりついている。
よく見るとその白い物体には手足が生えている。
5cmにも満たないその小さな生き物を指で摘まんで掌に乗せた。
久しぶりに見たなあ。
この家にも居たんだな。
トカゲより動作が遅くクリクリした目。
何だか愛くるしい。
ヤモリ。
今は無き実家のボロ屋のトイレは薄暗く土壁だった。
毎年天井の隅に白い卵を産み付けるやつがいた。
多い時は6個ほどもあり孵化したヤモリは夏の夜にトイレの模様ガラスによくへばりついてお腹を見せていた。
そんなことを思い出しながらじっくり観察して元いた場所へ。
次の日そっと玄関の植木鉢をずらすと昨日のやつがいた。
ここをねぐらにしているのかな。
でもしばらくして同じ場所を探してみたが見つからない。
どこへいったのだろう。
また姿をみせて欲しいなあ。


木曜日だというのにソワソワしている。
仕事を早く切り上げたいが注文のFAXが流れてくる。
切が無い。
もうお終いお終い。
出かける準備をしなくっちゃ。
そそくさと支度し荷物を車に積んで夕方出発。
途中友人Y君と合流し秩父方面に車を走らせる。
寄居のファミレスで夕食を済ませ、鬼石のコンビニで食料を買い込み、上野村のぶどう峠を越えていく。
夜の峠道はイタチ3匹目が光る。
長野県側に下り八ヶ岳高原線を横切りメルヘン街道を麦草峠へ。
麦草峠を過ぎた駐車場に車を停めてちょっと休憩。
夜更け過ぎの空は星がたくさん輝いていた。
美濃戸口からは未舗装の林道に入り赤岳山荘の駐車場に車を置き仮眠する。
明け方、シラビソの森の上に阿弥陀岳が顔を出していた。
今日は天気が良さそうだ。
おばちゃんに2日分の駐車場代2000円を支払いトイレ脇の清水で給水し身支度を整え6時前に出発。

いよいよ始まるんだ。
2日間の南八ヶ岳周回縦走。

駐車場を出てすぐに美濃戸山荘に。
ここから南沢と北沢に分かれるが北沢コースを進んでいく。
まずは歩きやすい未舗装の林道。
途中大きなリュックを背負った何組かの団体とすれ違う。
高校生の登山部かな。
男の子も女の子も青春しているね~。
友人Y君は俺も高校の時にバレー部じゃなく登山部に入りたかった、なんて言っている。
まあまあこれからいろんな山登れば良いじゃん。
そんな会話をしながら沢に掛かる木橋を何度かわたり、苔生した針葉樹の深い森の中を2時間ほどゆっくり歩くと赤岳鉱泉に到着。
背後には大同心から続く岩稜の横岳、一段と高くそびえる赤岳が目に飛び込んでくる。
リュックを下して綺麗な小屋のテラスで一休み。
そしてカレー味の駄菓子で塩分補給。
小屋の周辺は色とりどりのテントが幾つも張ってあった。
さてここからが本格的な登山道。
赤岳鉱泉からジグザグの樹林帯を登って行く。
急登に何度も足が止まるが森林限界を超えて何とか赤岩の頭へ辿り着いた。
そこからは目の前に硫黄岳が横たわる。
間近に望む硫黄岳を見ながら休憩。
ここで持参した懐かしのキリンレモンを開ける。
水筒の中の氷で冷やして二人でごっくん。
頭の中ではキリンレモン、キリンレモンとお馴染みのフレーズが。
飲み終わると硫黄岳まではひと登り。
だいぶ空が雲に覆われてきたなあ。
広い平坦な山頂は夏沢峠や横岳方面からたくさんの人が往来していた。
そこから爆裂火口の行き止まりまで行ってみることに。
湾曲した凄まじい火口壁が広がっている。
戻って幾つもの大きなケルンに導かれて鞍部にある硫黄岳山荘へ。
周辺の砂礫には所々コマクサやトウヤクリンドウなどが咲いていた。
硫黄山荘に到着するとお昼近いこともありベンチで昼食タイム。
暫く休んで横岳目指して出発。
硫黄岳を背に登って行くと台座の頭手前はコマクサの大群落が広がっていた。
花の時期の終盤の為か見頃を過ぎてしまったみたい.
それでも斜面を覆い尽くすほどのコマクサは凄いの一言。
ロープ越しだが念願の八ヶ岳のコマクサがたくさん見られてさらに白いコマクサも見られて嬉しい。
さてここから先は険しい岩稜帯。
気持ちを切り替えて慎重に手足を運ぶ。
急峻な大同心、小同心を横目に梯子や鎖場を越えていく。
梯子を上って横岳山頂に。
清里方面はガスに覆われているが美濃戸方面は稜線で風がガスを押し戻し視界良好。
眼下に赤岳鉱泉や行者小屋が見えこの先向かう赤岳、阿弥陀岳もだいぶ近づいてきた。
山頂で休憩していると韓国から来たという一行に出会いリーダーの方と立ち話。
昨日は木曽駒ヶ岳へ行き今日は行者小屋に泊まるそう。
明後日は富士山にも行くそうだ。
流暢な日本語を話していたから何度も訪日して他の山も登っているのかな。
韓国の一行と別れて横岳後半戦。
まだまだ梯子や鎖場が続いている。
最後の岩場を下ると岩肌にイブキジャコウソウなどの小さなお花畑があった。
地蔵尾根の分岐からは行者小屋から登ってくる人も見え赤岳天望荘までもう少しだ。
14時過ぎに漸く天望荘に到着。
そして受付を済ませて館内へ。
宿泊者はカップを渡されコーヒーとお茶とお湯が無料となっている。
階段を下りて大部屋の上の段が今夜の寝床。
モンベルの寝袋が一畳ほどに2つずつ置いてある。
荷物を整理し15時半から天水を溜めた五右衛門風呂で汗を流す。
4人ほどは入れるしシャワーもあって標高2700mとは思えないほど快適だ。
夕食は17時00分からバイキング。
食事を済ませると小屋の外へ出て夕涼み。
先ほどネットで今日は名古屋で最高気温が40度の記事を見かけたが山の上は20度以下で風が心地よい。
ベンチに座っていると一回り歳の上の男性にワインを進められた。
ボトル一本が飲みきれないのでどうですかと言われ、ではコップ一杯だけ。と
ワインをいただきながらその男性は以前富山県に住んでいて若い時から何度も剣岳に登った話をしてくれた。
早月尾根を日帰りで登ったとかこの前は還暦祝いで別山尾根から登ったとか健脚すぎでしょ。
話が進むと今度はドイツの最高峰ツークシュピッツェ山の話に。
赤岳より少し低い山だけど実はロープウェイで気軽に登れる山で向こうの人は山頂でガンガンお酒を飲んでいたよ、なんて。
色々な話を聞けて面白かったな。ご馳走様でした。
夕暮れ、西の空はガスに包まれていたが奇跡的に晴れ間があって綺麗な夕焼けを見ることが出来た。
雲が沸き立ち夕陽があたる阿弥陀岳はとても幻想的だった。
その後部屋に戻り寝る準備をするが宿泊者が少ないようなので隣の人と距離を取って空間を確保。
21時消灯。おやすみなさい。


明くる日の朝。
残念ながら外は真っ白で日の出も拝めず。
5時から朝食を済ませると皆さん次々に出発していった。
自分達はどうせガスで山頂からは眺望は期待できないだろうと6時半過ぎの遅めの出発。
赤岳までは距離は短いが傾斜の強い岩壁を登って行く。
まわりの天気は青空になったり雲が立ち込めたり目まぐるしく変わる。
赤岳頂上小屋が見えてきた岩場で男性がブロッケン現象が見れますよ、と岩の隙間を指差した。
本当だ。一瞬だったが尖った岩の先に丸い虹に囲まれた影が。
初めて見たんですけど。ちょっと感動。
そして40分ほどで赤岳山頂へ。
山頂はガスに包まれているが東側は雲が開け奥秩父の山々に雲海が広がっている。
でも今日は富士山見えないね。
2年前に日帰りで登った時もガスの中だったのでその時よりはマシか。
友人Y君は以前途中で断念したこともあり念願の赤岳に初登頂して感無量だったみたい。
目に熱い汗がwwwww。
さて最初は阿弥陀岳までは行くのはキツイよと言っていたが時間も早いし天気も良いから大丈夫だよ、行けるよ、とそそのかし山頂直下の岩場を下り始める。
鎖場が続く岩場の急斜面を慎重に下りていくとやがて文三郎尾根の分岐に到着。
ここから中岳の先にガスの切れ間から阿弥陀岳が現れ登山道がくっきりと見えた。
ひと登りした中岳からはこれまで縦走してきた硫黄岳、横岳、赤岳、これから登る阿弥陀岳が一望。
硫黄岳の先には天狗岳、権現岳の背後には南アルプスも見え2日間で一番の展望に思わずスマホでぐるっと録画する。
そして中岳のコルからいよいよラストの阿弥陀岳。
見上げる山頂までの道は急登で梯子や岩場があり大変そうだ。
他の人もここでリュックをデポしているので自分たちも道の脇にリュックを置く。
身軽になって登って行くが急な岩場に浮石も多い。
すると上から落石が。
思わず身構える。
Y君ともしかして赤岳よりも険しいのではと顔を見合わせる。
上を見ながら慎重に登ると漸く阿弥陀岳山頂に。
残念ながら南西側は雲に囲まれその先は見えない。
でも振り返って赤岳を見た時の達成感は半端なかったよ。
下山はお尻をついてさらに慎重に。
最後の梯子が終わると緊張から解放され胸を撫でおろした。
そしてコルから行者小屋へ下る。
行者小屋は土曜日と言うこともあり大勢の人が休憩していた。
小屋の入り口ではスタッフが威勢の良い掛け声で餃子を焼いている。
ここで少し休んで最後に赤岳を目に焼き付け南沢コースを下る。
登山道は苔の絨毯の上にシラビソの幼木も生えていて豊かな森も広がっている。
途中で涼しそうな沢に降りて昼食タイム。
水は冷たくせせらぎが気持ち良い。
ここまで来ればもう少しだね。
よしっと腰を上げて沢沿いを下って行く。
そして13時頃北沢コースと合流し美濃戸山荘を横目に駐車場に到着。
帰りは望岳の湯で汗を流す。

望岳の湯の駐車場から蓼科山から阿弥陀岳までの八ヶ岳連峰の稜線がぜ~んぶ青空の下はっきりと見渡せた。
疲れたけど登り切ったんだなあ。
30代は腰痛や坐骨神経痛で歩くのも辛かったのに歩けるようになると人間欲が出る。
あ~北アルプスも南アルプスも縦走してみたい。
八ヶ岳ももっと長い距離を歩いてみたい。
それには時間も体力ももっと欲しい!
そんなことも思いながら今回の達成感の中、帰路に着くのであった。

果たしていつになる事やら。。。。。。。。。。。。。

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