行程・コース
天候
初日:曇りのち雨、2日目:晴れのち雷雨
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
【1日目】
青木鉱泉(05:25)・・・南精進ノ滝(07:28)・・・五色ノ滝(10:50)[休憩 9分]・・・鳳凰小屋(12:00)
【2日目】
鳳凰小屋(05:08)・・・アカヌケ沢ノ頭(06:45)[休憩 10分]・・・観音岳(08:15)[休憩 25分]・・・御座石(10:10)[休憩 6分]・・・中道登山道入口(12:52)[休憩 5分]・・・青木鉱泉(13:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
青木鉱泉駐車場には4:30頃到着。盆休み期間真っ只中ということで、駐車できないことも心配したが、約100台のキャパシティがある駐車場は早朝着で70%程度の込み具合だった。今回は久しぶりのテント泊を予定しており、テン場も同じく盆休み期間中の混雑が心配されたので、予定を前倒し、朝食をとって早々に出発した。鳳凰小屋からドンドコ沢の登山道は赤布、赤ペンキがしっかりあるので迷うことはなかった。しばらく林道を行った頃、右を直登するガレ場に赤ペンキがあったが、あまりにも登山道らしくないので無視した。一方、ヤマケイの地図上では沢に沿ってひたすら進むが、実際には数回渓流を横切る箇所があり、別の道を行っているのでは、と少し心配になった。登山道は林の中で展望はないが、コースタイムの目安になるいくつかの滝を目指して進んだ。南精進ノ滝は登山道から少し外れないと見えないので行かなかったが、白糸の滝、五色の滝は登山道からも見え、立派な滝であった。途中、五色の滝を示す道標があり、少し下りて沢沿いに100mほど遡上するとかなたに滝が見えたが、実際の五色の滝のポイント(コースタイムポイント)はさらに上にあるので要注意。最初の道標に従っても沢に入らない限り滝の直近にはいけない。南精進ノ滝から五色の滝までのコースタイムは距離に比してとても長いが、実際にきついのぼりでそれだけの時間を要した。また、テント泊のため普段より重い荷物で体力が消耗し、五色の滝から鳳凰小屋までの1時間の道のりは歩いては立ち止まりの繰返しだった。鳳凰小屋の手前には庭園のようにのどかな場所があるが、疲労でその景観を楽しむ余裕はなかった。鳳凰小屋に着くと、スタッフの女性がすぐに声をかけてきたので、テン場利用を告げ、テント設営を行った。予定より早く、12時に到着できたので、小屋の直近エリアは埋まっていたものの、その先には2張りほどしかなく、全体の5割程度の込み具合だった。しかしながら、その日のうちにテン場は満員になり、隣のテントとの距離は30cm程度しかなかった。
午後から降った雨は夜のうちに上がり、翌朝は雲はあるものの晴れ間が除いていた。2日目は初日よりも長い行程となるため、朝食をとりテントを撤収して早々に出発すると、歩き始めてすぐに朝日が雲間に現れた。地蔵岳への上りは、最初は木の根の段がしっかりとついた歩きやすい道だが、オベリスクが見えると砂地に変わる。前日の雨のおかげで少ししまっていたが、乾燥時や雨中だと歩きにくそうに感じた。オベリスクを右手に眺めながらひたすら砂地を上がるとほどなく賽ノ河原の到着した。荷を置いて、オベリスクに向けて少し上がると、甲斐駒が目の前に迫る光景が得られた。反対側には、この後向う観音岳の左手に雲をかぶった富士山がそびえていた。賽ノ河原から10分ほどでアカヌケ沢ノ頭につくと、それまで見えなかった白根三山が姿を現した。北岳、間ノ岳の山頂には雲がかかっていたが、観音岳への尾根を歩くうちに山頂が顔を現した。残念ながら稜線の左側から雲が上がってきたため八ヶ岳、富士山が隠れてしまったが、甲斐駒から仙丈、白根三山までが一望できる観音岳山頂からの眺めは圧巻だった。景色を満喫しつつ軽い昼食をとって薬師岳に向うが、南アルプス屈指の稜線歩きも展望は雲に阻まれてしまった。薬師岳の広い山頂に着くと白根三山も見納めとなり、後はひたすら中道をくだることになった。道は悪くはないが、一切のぼりのない4時間のくだりは50過ぎの体にはかなりこたえるものであったうえ、御座石を過ぎて1時間ほど歩くと雨が降りだした。やむ気配がないため雨具をつけるが、その後は林の中を緩やかに歩く道が所々に現れ、晴れていればとても快適そうな下山路に思われた。御座石から2時間も歩いた頃、「登山口」の小さな道標が現れたので、中道登山口に着いたものと思ったが、本当の中道登山口まではさらに50分ほどの九十九折のくだりが残っていたうえ、追い討ちをかけるような激しい雷雨に襲われた。雷鳴の中を恐怖に駆られながら、川と化した山道をずぶぬれのままひたすら先を急いだ。中道登山口から青木鉱泉までは40分の林道歩きだが、ここでも雨はやみきらず、青木鉱泉直前になってようやく晴れ間が覗いた。最後の2時間はこれまでに経験したことのない悲惨な下山だったが、稜線からの眺めは最高の山行であった。
フォトギャラリー:33枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 |
行動食 | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
カトラリー |