行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
バス
その他:
バスタ新宿22:55発飛騨高山行き高速バス
翌朝3:25平湯温泉到着(実際には3:18着)
濃飛バス乗鞍御来光バス 平湯温泉3:30発
畳平4:32着 (往復2600円)
この登山記録の行程
畳平(04:32)・・・富士見岳直下にてご来光を仰ぐ・・・畳平(05:54)・・・肩の小屋(06:29)・・・剣ヶ峰(07:23 7:50 )・・・肩の小屋(08:20)・・・富士見岳(08:46 8:52)・・・畳平(9:09)
シャトルバスで畳平から平湯温泉に戻り昼食後、路線バスにて大正池バス停
大正池(12:40)・・・田代池(13:20)・・・上高地バスターミナル(14:33)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
畳平までバスを利用して乗鞍岳の3000m級の稜線をお手軽に歩き、普段は足早に通過するだけの上高地を散策して来ました。
下界での多事でじっくり腰を落ち着けて登山ができない日々。でも夏は通り過ぎて行くし、お気楽な計画をしました。今回は、以前から興味があった「五色が原の森」を歩くのがメインテーマだったのですが、まだ登ったことのない乗鞍岳と組み合わせました。
五色ヶ原の森のレコはこちら
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=138848
いつものように金曜深夜に新宿から飛騨高山行きの夜行バスで移動しますが、平湯温泉到着が午前3:25、濃飛バスのご来光バス出発が(時期によって前後します)3:30なので、ここが計画上の核心部でした。
<お手軽な3000mの稜線>
標高1200mの平湯温泉から、バスで1時間かけてたどり着く畳平の標高は2700m。うーん、もうこの辺りからお気軽登山への後ろめたさを感じます。自分で計画しておいてなんですが、登山の楽しみはある程度苦労したから得られるという面もあるように思うのです。ともあれ、真っ暗だった空は、すでに赤く染まりつつあります。秋の空気が流れ込んだこの日の畳平は、快晴、気温6度、風も強く、御来光を待つ30分ほどはとても寒く感じました。薄氷が張り、霜柱も伸びていたほどですから防寒、防風の備えはしっかりと。
畳平は、一般観光客もたくさん訪れる観光地です。また、剣ヶ峰に向かうルートも肩の小屋までは、砂利で簡易舗装された車道を行くことになります。肩の小屋から先は登山道になり、火山のガレやザレで歩きにくいものの、危険箇所はありません。よく言われるように、最も気軽に登れる3000m峰でしょう。乗鞍岳最高点、剣ヶ峰からは北アルプスはもちろん、中央、南アルプス、八ヶ岳、富士山、白山など360度の大展望が広がっています。
<昼食後に上高地散策>
標高3000mからの御来光と大展望を楽しんで平湯温泉に戻ってもまだ昼前。お昼ご飯を食べてから、今度は上高地に出かけてみました。上高地は登山の行き帰りで何度となく訪れたところですが、いつも足早に通過するばかり。今回はその魅力を味わうには、良い機会でした。特に田代池の風景は美しく感じられました。大人気の観光地ですから、注意点といえば帰りのバスが満車で乗れないことが多いから、散策の終点は上高地バスターミナルにすべきだ、というくらいでしょうか。
畳平ー乗鞍岳往復のコース定数13、岐阜県山のグレーディングB
<面白かった昔話>
山裾の集落などをみると、一体この集落は何で食ってきたのだろうと考えます。「なぜ今は、ああではなく、こうなのだろう?」と考えるわたしにとって、昔話はいつも面白い。乗鞍岳の山頂直下まで車道はなぜ作られたのでしょうか?平湯温泉で飛騨牛や野菜を朴葉味噌でいただきながら、素朴な疑問をお店の方に投げかけてみました。すると畳平には戦前、航空機エンジンを開発していた陸軍の研究所があり、それを建設するために切り開かれた道なのだそうです。2700mという標高の高さが、高所で駆動する航空機エンジンの開発に役立つと考えられたのでしょう。(畳平に滑走路があったという話も聞いたのですが、こちらは他の地元の複数の方々が聞いたことがないと、否定的でした)
ブルドーザなどの重機がなかった当時、道路の建設は半島や大陸から徴用された人々が使役され、その方々の骨が今でも埋まっているという話も聞きました。
私が宿泊した平湯温泉についていえば、同じ乗鞍岳山麓のほおのき平などのような緩やかな砂地ではなく、ここでは地面を掘るとすぐに溶岩の岩塊が出てきてしまい、農業や植林には向かないとのこと。雑木で炭を焼いたり、豊富に湧き出る温泉を生かして、神岡鉱山が操業していた頃は歓楽街もあったそうです。
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