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20180827 富士山登山(日帰り)

富士山( 関東)

パーティ: 1人 (まさゆき さん )

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行程・コース

天候

利用した登山口

富士スバルライン五合目  

登山口へのアクセス

この登山記録の行程

富士スバルライン五合目(08:45)・・・六合目・・・七合目・・・八合目[休憩 5分]・・・本八合目・・・九合目・・・須走口・吉田口頂上(13:00)[休憩 20分]・・・剣ヶ峰(14:00)・・・富士宮口頂上・・・御殿場口頂上・・・成就岳(14:20)[休憩 10分]・・・八合目(下山道分岐)・・・七合目・・・六合目(16:00)・・・富士スバルライン五合目(16:30)

コース

総距離
約16.0km
累積標高差
上り約1,802m
下り約1,802m
コースタイム
標準11時間31
自己7時間10
倍率0.62

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

ヤマケイで富士山のルートを調べる人が果たしているのかというところだが、折角登ってきたので記録を残しておく。

今回は須走ルートで登る予定だったのだが、須走多目的広場に近づいたところで、「富士山登山客用駐車場」の標識が現れ、そのまま案内に従って富士北麓駐車場に停めたところ、そこは富士スカイライン向けのバスが出る駐車場だった。
須走ルートのことしか調べていなかったので、まさか須走ルートの近くに吉田ルートに向かう駐車場があるとは思いもしなかった。
須走口にマイカーで向かう人は気を付けられたい。

最初から想定外の事態が生じたが、駐車場代は払ってしまったし、結局登ることには変わりないので、とりあえずルートを変更することにしてバスに乗り込んだ(ちなみに駐車場台1000円、バス代往復2000円も取られる)。

バスに揺られること40分弱で、富士スバルライン五合目駐車場に到着。
御来光を見てから下山したと思われる登山客が一杯で、皆疲れた顔をしていた。
まあ、睡眠もそこそこで渋滞の登山道を上り下りしてきたのだから当然だろう。

駐車場を出発してからも、下山してきた登山客と次から次へとすれ違う。
平日の朝でこうなのだから、日曜の混雑を考えるとぞっとするレベルである。

30分ほど歩いて吉田ルートに合流し、頂上に向かっていく。
視界を遮るものがなく、山小屋の位置が下から把握できるので、ペース配分がしやすい。
しばらくは砂利道をジグザグにひたすら進んでいくが、7合目ぐらいで岩場になってくる。
そこから8合目までは山小屋が10分毎ぐらいの間隔で林立していて、富士山ならではの光景を楽しめる。

標高が3000メートルを超えたぐらいから、空気が薄くなった影響がもろに出て、少し勢いを付けて登っただけで息があがり、止まってもなかなか脈拍が落ち着かない。
3000メートル超の登山は未体験で(富士山が一番高いので当然だが)、高山病にならないかが今回一番心配だったが、高山病の一因である睡眠不足と水分不足にならないように気を付けたおかげか頭痛などが生じることはなかった。
水分を取りすぎてトイレが近くなるのは普通の登山だと色々と問題があるが、富士山は山小屋が至る所にあり、トイレの心配はしなくてよいので、高山病にならないよう水分は積極的にとっても問題ないだろう。

また、食事についても、山小屋では行動食も手に入るので何も持たずに登っても死ぬことはないが、物価は高いので相応の運送料分は支払う必要がある。
飲料水のペットボトルは500円だし、うどんは800円、カレーも1100円といった具合だ。
8合目ぐらいからはうどんすらなく、食事はカップヌードルしか選択肢がなくなってくる。
「8合目最後の山小屋でうどんでも食べるか」と思っていたがカップヌードルしかメニューになく、かといって市販のカップヌードルに1000円近くを払うつもりにもならなかったので、非常食のカロリーメイトやスニッカーズですませてしまった。
きちんと調理したものを食べたい人は、下の方の山小屋で食事をすませておくことをお勧めする。

本8合目も過ぎ、山小屋のエリアを抜けると、いよいよ頂上が近づいてくる。
しかし、空気はますます薄くなり、山頂に向けて盛り上がる気持ちとは逆に、足取りは重くなっていく。
山頂への期待だけで登りつづけ、ようやくお鉢にたどり着く。

山頂の山小屋は平日にもかかわらず結構賑わっていて、外国人客もたくさんいた。
吉田ルート側では山頂ではあるが、最高峰の剣が峰は反対側なので、トイレを済ませてすぐにお鉢まわりを開始する。
徐々に発達した入道雲が山頂に迫ってきていたので、景色を楽しむ時間が限られていたからだ。

麓から見る富士山の山頂は平らに見えるが、歩いてみると意外にアップダウンが多い。
しかもそこは標高3700メートルなので、酸素がまったく足りず、いつもはなんてことのない登りがとにかくきつい。
ヒイヒイ言いながら、最後の登りを終え、ようやく最高地点に到着。
剣が峰の山頂部は気象台の建物があり、その脇に「日本最高地点」の標識が立っていて、登山客が並んで記念撮影をしていた。

そこから富士宮口、御殿場口につながるルートを周って一周し、須走・吉田の下山ルートに入る。
須走の砂走りは面白いと聞いていたのでどんなものかと思っていたが、これは確かに面白い。
砂浜を歩いた時のように足を乗せるとグーとかかとが沈み込み、石がクッションの役割を果たしてくれる。
普通は土の上の小石は足を乗せると滑って転倒の危険があるが、砂走りは小石が分厚く積もっているからか、沈み込むだけで滑らないので安定感がある。
試しに走ってみたが安定感は変わらずだったので、楽しくなってそのままどんどん走りながら降りた。
他の登山客を抜かした際に、ノリの良い外国人や子供が真似してやるかと思ったが、誰も後に続く人がいなくて寂しかった。
途中の山小屋で死んだように休んでいる人が一杯いたので、多分お疲れだったのだろう

そんな感じで駆けるように降りたことで、登りの大変さとは打って変わって、割とあっさりと5合目に戻ることができた。
到着すると広場は中国などの外国人観光客でごった返しており、観光名所としてのMt.Fujiの人気を改めて実感した。
17時発のバスに乗ったが、15分前に並んで割とギリギリだったので、早めに並んでおいた方が次の便に回されなくて済みそうだ。

富士山が世界遺産に登録されてから混雑が悪化しているという話を聞いて、今まで何となく避けていた富士山の登山だが、今回ちょうどタイミングよく平日に日帰りで登ることができた。
「富士山は登るより見る方が楽しい山」とよく言われるが、実際に登ってみて思ったのは、一回ぐらいは登ってみてもいいのではないかということである。
普通の山で見る雲海は低めの平らな雲であるが、富士山は高いので遠くまで入道雲も眼下に広がり、他の山では見れない景色を見ることができる。
また、お昼を過ぎて富士山より高くなった入道雲が目の前に迫った光景はも、なかなか他所では見ることができないだろう。
そういった意味で、やはり富士は日本一の山なのだろうと正直に感じさせられた登山となった。

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登った山

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