登山記録詳細

無雪期登山
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硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳周回、御小屋尾根から諏訪大社奥社へ 赤岳、硫黄岳、横岳、阿弥陀岳、御小屋山(八ヶ岳周辺)
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記録したユーザー

キタ さん
  • 日程

    2018年8月26日(日)~2018年8月27日(月)

  • 登山口へのアクセス

    バス
    その他:行きはさわやか信州号で美濃戸口まで。
    帰りは美濃戸口から茅野までバス、そのあとJRで

  • 天候

    晴れ
    [2018年08月26日(日)の雨雲の位置を確認する]

この登山記録の行程

美濃戸口8:03―やまのこ村8:41―美濃戸山荘8:47―堰堤広場9:26―10:22赤岳鉱泉10:34―ジョウゴ沢10:42―赤岩の頭12:08―12:28硫黄岳12:43―12:59硫黄岳山荘13:12ー台座ノ頭13:33ー奥ノ院(横岳)13:44ー横岳14:01ー三叉峰(横岳)14:07ー石尊峰14:15ー鉾岳14:27ー日ノ岳14:32ー十三夜峰14:43ー地蔵の頭14:55ー14:58赤岳天望荘

2日目
赤岳天望荘 6:14ー赤岳頂上山荘6:35ー6:39赤岳6:42ー文三郎尾根分岐7:04ー中岳7:18ー7:34中岳のコル7:45
ー8:02阿弥陀岳8:24ー摩利支天(西ノ肩)8:30ー9:29不動清水9:35ー御小屋山10:16ー美濃戸口・舟山十字路分岐10:30
ー11:09諏訪大社奥社11:28ー11:55美濃戸口


総距離 約20.7km 累積標高差 上り:約2,140m
下り:約2,139m
  この夏は、薬師岳、木曾駒ヶ岳&宝剣岳三ノ沢岳、と登ったので、次は八ヶ岳。
横岳、阿弥陀岳に登りたいので必然的に硫黄岳から赤岳、阿弥陀岳への縦走となった。さらに、摩利支天を通って未踏の御小屋尾根を降りることにした。計画して地図を見ていると御小屋尾根の先には諏訪大社奥社がある。御小屋山の別名は御柱山。ということは、御小屋尾根は御柱祭で有名な諏訪大社と関係のある尾根となる。そうであれば、御小屋尾根から途中で降りてバス停に向かうのではなく、諏訪大社奥社にお参りしてからバス停に向かう計画とした。このルート、7月に登る予定だったが、豪雨でキャンセルしていた。今回も2つの台風の来襲でダメかと思ったが、天気は回復しそうなのでGO! 夜行バスで美野戸口まで行こうとすると、関西からは土曜、日曜到着のバスのみ。既に土曜着は満員御礼。したがって、月曜にお休みを頂いて、日曜着のバスで出発。

  登山客が多いかと思っていたが、茅野で降りる一般のお客さんが多かった。茅野を過ぎて美野戸口に向かう車窓からこれから登る山々が見える。「高いなあ、暑い中、あそこまで登るのか・・・大変だなあ」という気持ち半分、今日の絶好の登山日和で登れるのを楽しみにしている気持ち半分。ソロだといろいろな気持ちが渦巻きます。
八ヶ岳山荘に定刻につくと、渦巻く気持ちは吹き飛んで、おにぎり2個を食べて、登山届を出してさっさと出発。美濃戸までデコボコ道だが突き進む自動車もたくさんあった。私は徒歩で、急ぐ。今日は赤岳展望荘までで、コースタイムは休憩なしで7時間。暑さが増すまでにできるだけ、早めに歩を進めたい。美濃戸までの途中でトレランのお姉さん、お兄さんに抜かれた。しっかりした足取りで徐々に離されて、とうとう見えなくなった。すごいな。
  美濃戸では、上部の駐車場はいっぱいだったが、やまのこ村に、まだ駐車スペースがあった。ここから北沢に進路を取る。横の谷筋の水が多く、とてもきれい。立ち止まって写真を撮っているとなかなかペースが上がらない。写真以外の休憩は無しにして進むと大同心が見え、やがてテントが見え出して赤岳鉱泉に到着。美濃戸口から2時間20分。ここで冷たい水を頂いて、すぐに登り出すが、小屋正面の道を見いだせず、キャンプ場をうろうろ。数分のロス。そのあと、降りてくる人を見つけて赤岩の頭へのルートであることを確認して再スタート。ゆっくりと少しずつ高度を上げる。途中で阿弥陀岳が見えてくる。だいぶ登ったところで、右の手のひらの動きが悪くなってきた。ザックを背負って既に3時間を超えた。肩の血行が悪くなっているのかも知れない。おなかもすいてきたので、初めて荷物を降ろしてパン、シロップ入りのフルーツ(パウチ式の缶詰みたいなもの)を食べて休憩。7月にスゴ乗越小屋でフルーツ缶詰2個を食べたが、そのおいしさが忘れられず、先日の武奈ヶ岳では、凍らせたフルーツのパウチで持参して、これがまた、とてもおいしかった。今日もうまい!ちょっと重いけど元気が出るわ。食べてると途中で降りてくる方たちが何人も声を掛けてくれて談笑。声を掛けてもらえるとうれしいねえ。幸い天候には恵まれて心配ない。「今日登ればよかったね」と話して降りてこられる夫婦もいらした。今日はラッキーのようだ。
  再び登り出し、周りの稜線がどんどん近づいてくると赤岩の頭。硫黄岳は目の前。横岳、赤岳、阿弥陀岳が眼前に現れ、今日の宿、赤岳天望荘も射程圏内に入り、ひとまず安心。しかし、硫黄岳頂上で赤岳鉱泉側からの風が半端ない。それでも爆裂火口を回ってみるが、風と一緒に砂や小石も飛んでくる。ルートに戻って硫黄岳山荘へ降りる。この辺りで爆風がMAX。ウインドジャケットを着てられる方のジャケットがバタバタ、ものすごい音を立てている。風をしのぐだけでも体力を消耗するので山荘に入って一息。「暴風の中での横岳の通過はどうだろうか」多少、心配になるが、ヤバければ耐風姿勢でしのいで少しずつ進むことにして先を急ぐ。ここからヘルメット着用。万が一の対策のほか、ヘルメットなら帽子みたいに爆風で飛ばされる心配もない。稜線の風は相変わらず強いが、硫黄岳の下りよりマシで、場所によっては稜線の風下に入って風が全く吹かずにムシ暑いところもある。この辺りから見る富士山は均整が取れていてきれいだ。富士山と赤岳、とても絵になる。ここより東方の山にはご縁がなくて、どこが何山かわからない。北は蓼科山、天狗岳、美ヶ原等わかるのだが・・・。
  今回はハシゴのお世話にはなるが、できるだけ鎖を持たない方針で岩場を通過。稜線づたいにアチコチしながら、快調に通過できた。岩は濡れてないので、後半のスラブの下降もフリーで。楽しい!
強風に気をつけながら、15時前に天望荘にたどり着けた。ピンクのコーヒーカップが渡された。これでコーヒーやお茶が飲み放題。カップの色で食事時間が分かれている。大部屋で偶数番号の順に詰めていく。畳1畳分くらいにシュラフが2つ用意されているので、実質的に一人1畳。私は隅っこで、右を向けば壁。ラッキー!
  お風呂は男子は15:30から。五右衛門風呂は5名くらい一度に入れ、風で冷えた体が温まってありがたい。食事はバイキング。ご飯を大盛りでおねがいしたら、小屋のお兄さんがすごい一杯にしてくれて食べ過ぎた。外は相変わらず爆風で、夕方は外に出る気になれなかった。こんな稜線でこのような食事とお風呂が頂けて、しかもドリップコーヒーを何倍もおかわりできて幸せ。
寝床は少しカビっぽい臭いがしたが多少は仕方ない。シュラフに入って暖かく眠れた。

  翌朝は晴れていて、風はそれほど強くなくて、登山日和。冷えていたので、ダウンを着てご来光を見た。多少雲があったためか、赤岳が焼けることはなかった。
朝食もバイキングで頂いて、出発。赤岳への登りでは、数名しか出会わなかったので、渋滞なしに登ることが出来た。ここも鎖を使わずに登って20分で赤岳山頂。南峰に行くと「百名山を登る会」の方々が記念撮影していた。横岳の稜線にガス雲がかかって流れていた。かなり強風と予想された。今、通過している人たちは厳しいかも知れない。
 ここから阿弥陀岳、御小屋尾根のコースタイムは6時間余り。諏訪大社奥社に行くのならさらに時間が欲しいので、山頂での記念撮影を済ませて降りる。先ほどの団体の皆さんはさすがに慣れておられて、私が追いつくと、ラストの方が前に声かけして、安全な場所で止まって先を譲っていただいた。多少、高齢でいらっしゃるが整然としたパーティーであった。
  文三郎分岐まで、石を落さないように注意して下り、中岳を登り、阿弥陀岳とのコルで一休み。ここまで渋滞せずに来られたので、時間的にはもう問題なさそうだ。
  阿弥陀岳へはザックをおいて登られる方が多いが、縦走するのでザックを背負いなおして出発。登りの中間より少し上で、土と岩のミックスの急登があった。登る分には問題ないが、そこの下りは少し気を使うと思われた。ぐいぐい上るとあっけなく阿弥陀岳山頂についた。20分、かからなかった。
 ここでお会いした女性と一緒に山々を眺める。南アルプルの巨人たち、右から仙丈、甲斐駒その右に鋸、左には北岳など。中央アルプス、御嶽山、雲がかかった北アルプスも見える。登ってきた硫黄岳から横岳、赤岳の稜線、南のキレット、権現岳、編笠山が立派なのだが、あいにく赤岳は逆光で写真が撮りにくい。
  山々を見ながら、これから下る尾根を探る。南の尾根は南稜で急激に下った先に大きなガレが見える。北西遠くに美濃戸が見える。木が邪魔をしていたが、美濃戸の手前の稜線を見ると摩利支天(西ノ肩)の岩峰が見えた。そこにつづくハイマツの中に踏み跡。そこには石柱が目印になっている。ここが御小屋尾根への道だ。摩利支天の通過はYoutubeで予習済み。梯子を上って、岩峰の上に立ち、ちょっと弱そうなロープを使って下るのだが、ロープは使わずに立ったまま降りられた。高度感があって楽しめた。その先の岩峰は左を巻いて、その先は急な下り坂。といっても、ハイマツもあるし、落石だけ注意すれば問題ない。後続の3人パーティーから小さな石が落ちてきたが問題ない。危険地帯を避けるために、さっさと降りてしまう。途中から木々が大きくなり、岩も少し湿っている。木の根も大きく張り出している。上部よりこちらの方が気を遣う。でも、落石の心配はなくなったのでヘルメットから帽子に変えて通常モードで下山。不動清水の案内があり、水場まで5分と書いてあるが実際は3分足らず。道もほぼ水平なので立ち寄るのをお勧めする。少し汲みにくいが冷たいおいしい水を頂けた。
  この辺りからスギゴケのきれいな小道を進む。きれいなところだ。ずっと歩いていたくなる。楽しい気分で歩いていると、道の真ん中に御小屋山の標識。そのすぐ先に美濃戸口への下りの案内が有る。普通は案内にしたがって右に折れるのだが、諏訪大社奥社に行くために舟山十字路方面に進む。舟山十字路への道は途中から左の尾根に移るので、そちらに行かないように時々GPSで確認しながら、何とか諏訪大社奥社への尾根に乗ることが出来た。ここには結構しっかりした踏み跡があった。倒木なども多く、ずいぶん前に整備された痕跡がある。他に境界区分の札がところどころにあるので、人が立ち入っているのは間違いない。地図のルートは、途中から南方面の谷に降りるのだが、尾根伝いに明瞭な道が続いているので、そちらを進む。見知らぬ土地だし、地図にはルートが示されていないので多少不安ではあるが、時間的に余裕はあるので、道を進むと、なんと標識があった。ここは冬道なのか廃道なのだろうか。このままいくと、諏訪大社奥社の後方に出られそうである。やがて、立派な木々が聳え、地面が笹の道に変わり、いかにも古い社の雰囲気だ。看板があり、御小屋山は諏訪大社の境内であると記載がある。やはり、御小屋尾根は諏訪大社にまつわる山だったのだ。奥社を見つけられずに降りていくと、休憩しておられる数名の地元の方に出会った。監視員の腕章をされていた。赤岳から降りてきて奥社が見つからなかったことを話すと、案内してくださった。5分くらい登り返してひとつ左の尾根にあった。下りてきたルートについて聞くと、すでに廃道になった道で、地元の方が時々利用する程度だそうだ。また、御小屋山は、以前は御柱祭に使う材木を切り出していたそうだが、現在は適切な木がなくてほかで調達しているそうだ。諏訪大社の部落は200ほどあり、それぞれでも柱を立てるそうで、それを維持するのは大変だなあと思った。
  奥社は大きな木の根の左にあるコケむした小さな社だ。お参りして、皆さんにお礼を言ってバス停に向かった。御小屋尾根を最後までトレースして諏訪大社奥社にお参り出来たこと、地元の方たちとお話が出来たことなど、とても楽しい締めくくりとなった。
  八ヶ岳山荘には12時前に到着。お風呂に入り、全部着替えてさっぱりして、バスが来るまで店の前でくつろいで夏の終わりを楽しめた。

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