行程・コース
天候
くもり一時小雨
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
釜無川工事林道ゲート手前駐車スペースまでマイカー
この登山記録の行程
駐車スペース(7:31)→ゲート(7:37)→飯場跡(9:46)休憩13分→富士川水源標柱(10:30)→横岳峠(11:08)休憩10分→三角点ピーク(12:54)休憩8分→ルート間違い42分ロス→角兵衛沢のコル(14:10)休憩3分→鋸岳第一高点(14:30)休憩13分→途中休憩8分→三角点ピーク(15:34)→横岳峠(16:44)休憩11分→富士川水源標柱(17:25)→飯場跡(18:01)休憩10分→ゲート(19:57)→駐車スペース(20:07)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
山梨百名山最後のチャレンジは最難関の鋸岳。甲斐駒ヶ岳から縦走する手もありますが、自分の技量では無理なのでアプローチの長い釜無川からの山歩きです(テクニックが無い分を体力でカバー・・・)。
【途中ルート間違いがあったので、添付のGPSルートはそのまま使わないで下さい】
コースタイム13時間20分のロングルートなので、通常は午前4時より前に山行スタートが常道です。しかし、天気予報は昼頃まで雨で夕方にかけて晴れてくるとのこと、また片道10Km弱の工事林道歩きは日没後でも可能との判断から、7時スタートを目指して家を出ました。
しかし予定より30分程遅れ、釜無川本工事用ゲートから500M程手前のスペースに車を停めて山歩きスタート。今回、帰りの林道用に娘のキックボードを持参、また、小雨が降るかどうかという天候でしたので、ビニール傘も手に歩き始めます。工事用ゲートは人用のドアが無いため、横の石を乗り越えていきます。釜無川に沿って延々と林道を歩いていきます(駐車スペースからゲートまで500M程、ゲートからの最終表示が9.2Km、最終表示から飯場跡まで150M程ですので10Km弱になります)。途中、舗装されている箇所でキックボードを試しましたが結構いけそうです。また、小雨も一時降ってきたのでビニール傘もいっとき活躍してくれました。
スタートから2時間20分で飯場跡に到着、赤い屋根の飯場跡は入室は出来ませんが、釜無川側に雨除けのあるデッキスペースが避難スペースになっています。キックボードとビニール傘はここにデポします。ちなみに夕方戻ってきた時にはこの避難スペースと小屋前の広場にテントが数張張られておりました。行動距離の長いルートになるので前泊、後泊いずれかで使うのも一案です。
飯場跡を過ぎてちょっとした渡渉を3回程行ってから、標高をあげていきます。これまで10Kmの道のりで600M徐々に標高をあげてきたのが、横岳峠まで1.5Km程で500Mの標高を、更にそこから鋸岳まで2Km程で700M弱の標高を稼ぐこととなります。富士川水源標柱を過ぎると急登が続きます。1時間10分で横岳峠に到着、おにぎり1個を食べてエネルギーを体内に取り込みます。ガスが発生して眺望はありませんが、鋸岳らしい岩壁が目に飛び込んできます。一休止してから三角点ピークを目指します。ここからも急登の連続、更に所々でそそり立つ岩壁や切れ落ちた斜面が見えてきます。ガスっていなければすごい高度感があったのだと思います。
1時間半で三角点ピークに到着、2個目のおにぎりを食べ、すぐ横に見えた道に向かったのが大失敗(三角点ピークは少し登山ルートから外れており、鋸岳にはそれまで北東に向けてきた登山道を南東に方向を変える必要があります)。わずかながら赤テープがある所もあったため、えらく分かりづらい道を行ったり来たり。ここでコンパスと地図をようやく取り出し(反省点です)ルート間違いを確信、三角点ピークまで戻ります。戻り途中で再考、ロス時間は約40分、予定通りに鋸岳に行ったとして日没前に飯場跡に到着していなければ危険です。自分のペースだと歩行時間で3時間半、山頂やその他での休憩時間30分とすると飯場跡17:45、18:00には暗くなると想定し何とか15分の予備時間があります。ただ、長時間歩いている疲れもあるし、悩みましたが鋸岳に向かうことを決めました。
三角点ピークからいくつか小ピークを越え、角兵衛沢のコルに到着すると目の前に立ちはだかる斜度のある山容、ラスボス鋸岳登場です。ここでストックをデポして注意深く登り山頂(第一高点)に到着。相変わらずガスは晴れませんでしたが、山頂標柱を抱きしめ、山梨百名山完登の喜びで自身の気持ちは快晴です。ゆっくりもしていられないので、自作の山梨百名山登頂のシートを手に記念写真を撮ってすぐに下山します。デポしたストックを持ち、三角点ピークまでの岩場で乗り越えようとした時に、足が滑り脛を打ち付け流血するというアクシデントがありました。フェイシャルシートとティッシュで軽い消毒と血を拭きバンドエイドで応急処置をしましたが、歩き続けなければならないため結局車に到着するまで血が固まりませんでした。三角点ピークからは足の疲れ(と、若干ですが痛み)がある中、急斜面の下りが続くため慎重にならざるをえず、ペースがあがってきません。横岳峠からはヘッドライトを点灯し、富士川水源標柱を越えたあたりからは暗さが増したため、念のために持参していたテント用のLED照明をぶら下げて下山路を進みます。辺りが暗くなってくると登山道や赤テープを探しづらくなるので要注意です。何とかぎりぎり飯場跡18時に到着しました。
飯場跡でキックボードとビニール傘を回収、傘やストックはザックに固定し真っ暗になった10Km程の工事林道を引き続きヘッドライトとLED照明を頼りに急ぎます。雨上がりで地面が柔らかくなっていることもあり、キックボードは大活躍とはいえませんでしたが、ところどころで疲れた足を休めながら移動することが出来ました。また、最後の3.5Km地点から0.5Km地点までは舗装路になっているので、この区間は快適です。
下山後は小淵沢延命の湯で一緒になった方と山談義をしながら体を癒し帰路に着きました。
噂に違わず四天王ラスボスは手強かった。自分としては笊ヶ岳が一番きつい山行でしたが、残雪つぼ足という状況であったため、ルートとしては鋸岳が一番きついのだと思います。手にしてから約2年(最初の山百である高川山登山からは2年9か月)の山梨百名山手帳には大変お世話になりました。
フォトギャラリー:26枚
駐車スペース
ゲート
釜無川
工事用林道以外は大自然
最終表示は9.2Kmでしたが撮り忘れました
飯場跡
飯場跡避難スペース 夕方にはここと、広場にテントが張られていました
水源標柱
癒されます
急登
横岳峠
鋸岳らしい景色が出てきました
ガスっていて戸台川方面が全く見えません
そそり立つ岩壁
切れ落ちてます
ひょえー
ガスっていなければもっと高度感があるのでしょう
出ましたラスボス
鋸岳山頂(第一高点)
山梨百名山完登
手製のシート
なかなかガスが切れません
さらばラスボス
少しだけガスが切れました
やまなし観光推進機構発行「山梨百名山手帳」お世話になりました
今回、工事林道で活躍(?)した娘のキックボード
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
帽子 | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
非常食 | 行動食 | GPS機器 |
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