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初めての中央アルプス!楽チン木曽駒ケ岳おもてなし登山

木曽駒ケ岳( 中央アルプス)

パーティ: 2人 (勅使河原彗碧院 さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

1日目:晴れ、2日目晴れ後曇り

利用した登山口

千畳敷  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 菅の台バスセンターの臨時駐車場(スキー場ゲレンデ)に駐車(無料)、少し歩いて道路へ出て、そこからシャトルバス(無料)で菅の台BCへ。
ここでバスとロープウェーのチケット購入(往復3900円)。「2時間30分待ち」という脅しが結果50分待って登行バスに乗りしらび平駅まで。降りたらすぐに整理券が貰え、並ばずに済みます。が、3時間待ち・・・。
ロープウェー7分で千畳敷駅に到着。

この登山記録の行程

【1日目】
千畳敷(14:15)・・・乗越浄土(15:15)・・・宝剣山荘(15:17)・・・駒ケ岳頂上山荘(15:50)[休憩 75分]・・・木曽駒ヶ岳(17:20)[休憩 30分]・・・駒ケ岳頂上山荘(18:00)

【2日目】
駒ケ岳頂上山荘(05:30)・・・木曽駒ヶ岳(05:50)[休憩 35分]・・・駒ケ岳頂上山荘(06:40)[休憩 170分]・・・宝剣山荘(10:00)・・・駒飼ノ池(10:40)[休憩 10分]・・・濃ヶ池(11:30)[休憩 25分]・・・駒飼ノ池(12:15)[休憩 5分]・・・宝剣山荘(13:05)[休憩 10分]・・・乗越浄土(13:25)・・・千畳敷(14:20)

コース

総距離
約8.9km
累積標高差
上り約989m
下り約989m
コースタイム
標準6時間35
自己6時間35
倍率1.00

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

1日目
菅の台-しらび平-千畳敷-乗越浄土-中岳-頂上山荘-木曽駒ケ岳-頂上山荘


皆さん良くご存じでしょうが、木曽駒ケ岳というのは、ロープウェーで2650mまで労せずして登れてしまうという、それはそれは大変便利な山なので御座います。
その為に、街歩きのカッコした日帰りハイカーが大量に押し寄せる疑似登山の名所なので御座います。

「カンタン便利だから初心者を連れて行けば楽に行けるだろう」とタカを括っておりましたが、駐車場からいきなり衝撃的でした・・・・停める所が無いのでスキー場のゲレンデに案内されたのです・・・。そこが臨時駐車場だと言うではありませんか。にわかには信じられませんがどうやら本気の様です。
駐車場(ゲレンデ)に着いたのが9:35。岡山を出たのが3:00ですからそこは上出来だと思います。仕事の翌日に1:30に起床して行ったのですから、これ以上早く起きるのはムリ・・・。
でも現地からすると9:35は「そろそろお昼ごはんか」という時刻。入山希望者としては一番遅い部類に入ります。

まずはここから菅の台BCまで行かなければなりません。これは送迎バスがちゃんとありましたので一安心。バスセンターでチケットを購入してしらび平行きのバス列に並びます。列の長さが凡そ200m・・・かなり精神的ダメージありましたが結果50分ほどでバスに乗れました。ここのバスはこの3連休にかなりの増発をしたようで、おかげで短い待ち時間(短い?)で済みました。
ロープウェー駅のしらび平に着くとすぐ整理券が貰えます。ロープウェーは発車のスケジュールと定員が決まっている為、何時発のに乗れるのかがあらかじめ正確にわかるのです。一覧表を見ると、13:50発に乗れる様です。今11:00・・・・・つまり2:50待ち。

でも、整理券を貰っているので、時間まではエリアのどこにいても自由です。並ぶ必要はありません。まあ、メシでも喰うか・・・・とココにはうどんや軽食が買える売店が一軒だけありますがここで結局並ぶことに。30分程並んでやっと買えたかき揚げうどんは実は予想外に美味しかったのです!かき揚げもスープも良いです。
「喰ったので、昼寝でもすっか」とアスファルトの坂を上っていくと、皆そうしている様で、道端に寝転がっている人大量・・・場所が見つからず結局一番上の広場に出ると、芝生の上は水が溜まっていました・・・ここでは寝られない。
なので結局しらび平駅前の広場のアスファルトの木陰にとりあえず横になってみました。気温が丁度良く気持ちよいのと下が硬くてキビシイのとで半々でした。

そうしてようやくロープウェーに乗ることが出来、千畳敷から登山を開始したのがもはや14:15。急いでテント場へ向かわなくてはなりません。友達にもハッパかけて「兎に角急ごう」と写真撮影もそこそこに駒ケ岳頂上山荘に到着。途中、中岳の西のトラバースルートを行くつもりでしたが、高所があり、友達のI氏は高所恐怖症なので無理・・・。そこで駆け足で中岳を超えて来た訳です。到着が15:50。なんとか場所を確保できました。もう最後くらいの一か所でした。
ここのテント場は割かし広いですが、「あの隅っこ空いてる」と思った場所はテント場境界ロープの外で幕営禁止でした・・・見た目ほど沢山場所がある訳ではありません。我々は山荘目の前の人の往来が激しい半ば通路の様な場所に陣取りました。

通路と間違われガイラインに足を掛ける人続出なのが必至なので、そうならぬ様テント場をキレイに整地し、石垣で回りを囲い、然る後木曽駒に登頂。20分足らずで着きますのでこれまた便利。しかしこれは全く持って絶景でありました!周りに遮る物が何もないので360度全周が見渡せます。夕暮れ時の南アルプスの姿に感動!甲斐駒~鋸岳、千丈ヶ岳、北岳~間ノ岳、ここで富士山、塩見岳などなど、北へ回って八ヶ岳、北アルプス穂高連峰、乗鞍岳、御岳山とすべての名山が見渡せました!
『「アルプス」という字を見ただけでゾワワっとなる』というI氏に至っては狂ったように写真を撮り、大興奮の有様。一緒に来てホントに良かった!


興奮冷めやらぬ木曽駒頂上を後にしたのが17:50、「いくらなんでももう暗くてヤバイから降りよう」とI氏を説き伏せてテント場まで降りました。
降りてからゴハンを炊いたのですがいつも通りまた失敗・・・ガスや焚火では失敗知らずの腕前ですが、高高度でのアルコール炊飯はどうにもよく判りません!まあいいや、レトルトのハンバーグがあるし、これ又失敗知らずだから・・・・・とタカを括っていたらなんと!湯煎の湯がいつのまにかなくなっていて空焚き状態に。パウチのプラスチック包装が溶けて鍋にこびりつき、慌てて水を足したが既に穴が開いていてハンバーグパウチの中に水が浸入!なんとレトルトハンバーグまでも失敗・・・ぼそぼそのゴハンに水っぽいハンバーグと、かつてない元気をそぎ落とす夕餉となりました。


でもまあ、お菓子やつまみもたくさんあったし、何より初めてのアルプスでI氏は上機嫌で、就寝前21:00に小屋が消灯したので線香花火を楽しみ、21:30頃眠りに着きました。

駒ケ岳頂上山荘のテント場は標高が2860mあります。この日の夜の気温は6度程、寝袋はモンベルの#3で快適でした。夜中には幾分風があった様です。耳栓必携です。





2日目
頂上山荘-木曽駒ケ岳-頂上山荘-中岳-宝剣山荘-濃ヶ池-宝剣山荘-乗越浄土-千畳敷-しらび平-菅の台


その日は6時起床を予定していました(時間があまるくらいなので無理なく十分に休息しようという計画です)が、5時頃、一緒にスキーに行っても朝は絶対に起きないI氏が、「ちょっと外へ出る」と言って出て行きました。僕はもう少し寝たかったのですが、耳栓をしていてもどうにも騒々しいので5:20頃起きて外へ出てみると・・・I氏の姿がありません。ケータイも繋がりません。
しかし、行先は1つしかないので、きっと山頂に違いないと思い、僕もすぐ木曽駒山頂を目指しました。そこにやはり、居た!
昨日同様、タブレットをのぞいたり、しきりに文章を打ち込んだりしています。相変わらず興奮気味。


6:40にテント場に戻り、それから朝ごはんや片付けなど、ゆっくりと過ごし、9:10になってようやく出発。2人ともキャンプ好きなので少しでも長くキャンプサイトに留まりたいのです。朝の撤収に2時間30分って・・・いつものソロ山行では絶対にあり得ません。ゆっくり出来ました。
昨日駆け足で通り過ぎた中岳にて記念撮影。のちに宝剣山荘まで降りてきて「濃ヶ池あたりまで行ってみるか」ということになり、ザックを置いてお散歩に出かけました。

濃ヶ池に至るまでにI氏が急に「お花を摘みたい」と言い出し、そんな場所あるのか?と思っていましたがなんとかなりました・・・・。後から来た登山者が現場へ立ち入ってしまったりといろいろとスリリングでした。濃ヶ池にてしばし休憩とお昼ご飯(偽カロリーメイト、これがとてもうまかった!)。


濃ヶ池分岐の方から濃ヶ池に来ると、その先宝剣山荘へ続く道が判らなくなります。
というのも、その先はしばらく水上の石を踏んで歩く道だからです。濃ヶ池を抜けて左側の水路の上を行く形になります。正面の茂みはお花が咲いていますので入らないで下さい。


かくして宝剣山荘に舞い戻ったのが13:05。
このころ、少し雲行きも怪しく、雨も少しあったので、急いで千畳敷を目指すことに・・・したのですが、未練タラタラなI氏が和合の頭の方へ行こうとするので少しだけ付き合い、
「もう帰ろう、いい子だから」と説き伏せてようやく千畳敷に着いたのが14:20。そのころはまだ上りの日帰り物見遊山の人々でいっぱいでした。

ゆっくり下りたいI氏は後に帰着し、15:00のロープウェーでしらび平まで。
下山バスは待ち時間ナシでした。
菅の台BCからのシャトルバスは・・・予想していた通りのミニバンでした。
我々2人だけを乗せて16:00ゲレンデに到着。こんなへんぴな臨時駐車場にはもうあと2台しかいませんでした。


・・・・今回予想外だったのがロープウェーの待ち時間です。まさかここで消耗するとは!
木曽駒頂上までの体力の半分近くをバスとロープウェーの待ち時間で消耗します。これをあらかじめ予定しておけば乗り切れるでしょう。恐らく朝6時より前に駐車場へ行けば少ない待ち時間で登頂できるでしょう。
テント場では風は真西の方向から山を越えて吹いてきます。西面に石垣を築いているサイトが幾つかありますので、できるならその場所を確保しましょう。
早朝は南アルプス・富士山は逆光で良く見えません。そう考えるとなんでも早朝が良いとは限らないと思います。










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フォトギャラリー:17枚

まだなんとか場所有りそうか?

木曽駒頂上山荘のメインゲート。この辺の山荘はどこも入りづらい雰囲気を携えています。建物にも室内にも華やかさはありません。富士山よりはマシかな・・・。

完成したテントサイト

テントサイト完成記念

頂上木曽小屋と御岳山

木曽駒頂上からなら余裕で見える富士山

槍・穂高も見えました!

北アルプスをバックに頂上でカッコつける二人

日が暮れたのでねぐらへ帰ろう

闇を彩るテントの群れ

おおおっ!ライチョウだ!こんなに近くで

結構どこにでも出没

さらば頂上山荘、そして我らがこさえたテントサイト

昨日駆け足で過ぎた中岳で。ちゃんと着替えました

天狗荘と宝剣山荘。中岳からスグソコ

ここが濃ヶ池。正面の茂みから左へ続く水路の上を歩いて行きます。周囲にはお花が咲きやすい場所があるので要注意です

千畳敷カールとホテル千畳敷。すばらしい眺めです

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装備・携行品

シャツ ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 着替え 地図 ノート・筆記用具 腕時計
カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 ツエルト ホイッスル
医療品 虫除け 非常食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー カトラリー
【その他】 テーブル ラジオ 線香花火

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登った山

木曽駒ヶ岳

木曽駒ヶ岳

2,956m

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