行程・コース
この登山記録の行程
山頂駅(08:50)…北横岳ヒュッテ(09:20)…北横岳ヒュッテ(09:27)…北横岳(09:35)[休憩 5分]…大岳分岐(10:16)…大岳(10:22)…天狗ノ露地(11:10)[休憩 5分]…双子池(11:41)[休憩 25分]…カラ川橋(12:30)[休憩 50分]…雨池北岸(13:54)…雨池東岸…雨池南岸分岐…雨池西岸(14:17)…雨池峠分岐(14:27)…雨池峠(14:50)…縞枯山荘(14:54)…山頂駅(15:03)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回は今シーズン最後の登山山行で、北八ヶ岳の北横岳登山と霧ヶ峰の八島ヶ原湿原を周回ハイキングしてきました!
1日目の北横岳は北八ヶ岳ロープウェイから北横岳・大岳を登って双子池・雨池を周回する池巡りし、2日目は霧ヶ峰をまったりハイキング、車山から八島ヶ原湿原を周回してきました。
当初は麦草峠から茶臼山・縞枯山(しまがれやま)を通って北横岳を周回する予定していましたが、早朝メルヘン街道を車で走ってる最中に前が見えないほど霧が濃くなってきたので、急遽予定を変更しロープウェイから北八ヶ岳の池巡りに山行プラン切り替えました。
ロープウェイの始発は9時前からのため駐車場でちょっと休んで天気が回復するのを待っていましたが、一向に晴れる気配はなくこの時期の夜は早いので、とりあえずスタートすることにしました。
このコースは標高差800m以下と少なく総距離11km以下と短めで、自分の足なら5~6時間程度で登れると思っていましたが、途中の岩石地帯・険路地帯、急坂、樹林帯あたり結構キツかった印象があります。前日の悪天候で岩と木の根っこが滑りやすくなっていていました。しかもすれ違った登山者たった2人です^^; これで大怪我でもしたら大変なことになると思い、相当神経使いながら登りました。
▼アクセス
北八ヶ岳ロープウェイは観光地にもなっていて、茅野駅からバスが運行していますが時期によって運行時刻が異なるので注意が必要です。
http://www.kitayatu.jp/access/
車の場合は、北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅の駐車場を利用します。かなり広大な駐車場で600台収容できます。しかも24時間無料で利用できます。
山麓駅の施設内にキレイな水洗トイレと自動販売機が設置されていて、営業時間内であれば売店とレストランが利用できます。
ロープウェイは片道1,000円、往復1,900円で2Fのロープウェイ乗り場から購入できます。毎時00分、20分、40分と20分毎に出ていて7分程度で山頂駅に着きます。時期によって運行時間異なります。また運休もあるので必ず事前に確認してください。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.kitayatu.jp/
▼~北横岳
まずは北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅から坪庭を通り、北横岳ヒュッテに向かいます。坪庭は噴火で出来た溶岩地帯で富士山のように溶岩の石がゴロゴロしていますが、この道は登山者以外の観光客も多く通るため、坪庭周遊コースの散策路は砂利道で整備されています。
山頂駅のすぐ先のコースから外れたところに横岳神社があります。時間に余裕があったら寄ってみても良いかと思います。横岳神社の先の階段を登り、第一休憩所と第二休憩所を過ぎたところに北横岳山頂に繋がる登山道があります。
北横岳の登山道は溶岩石がゴロゴロしていて、さらに雨のせいで滑りやすくなっていました。先に進むと木に覆われた樹林帯に入ります。この辺りは急斜面の登り坂が続く岩だらけの岩石地帯です。
三ッ岳分岐辺りから緩やかなになります。三ッ岳は岩場と鎖場だらけの危険地帯なので間違って行かないように注意しましょう。分岐を進むと北横岳ヒュッテに着きます。まだ時間が早かったのか小屋は開いてなく人の気配はありませんでした。
北横岳ヒュッテの正面に七ッ池に行く道があります。七ッ池は行き止まりのため北横岳ヒュッテに戻ってくる必要があります。往復で10分程度の距離と表記されていますが、実際は数分で着きます。傾斜は殆どなく緩やかな道です。
七ッ池は複数の池ですが近くで見れるのは2つだけです。左右にあります。池が見れる場所は狭く休憩するには向いてません。この日はガスまみれでしたが、むしろ霧が掛かって神秘的で静かな池に草木が反射していてとてもキレイな池でした。
北横岳ヒュッテに戻り北横岳山頂(北峰)に向います。北横岳ヒュッテから10分くらいで着きます。樹林帯とコケが群生している登山道を通り、山頂手前の急斜面の階段を登ると北峰の山頂に到着します。
北横岳の山頂は北峰と南峰があります。ヒュッテ側から登ると北峰に着きます。北峰から南峰まで5分弱程度で着きます。登山道側にちょっと木が生い茂っていますが360度の展望台です。八ヶ岳、北・中央、南の日本アルプス、乗鞍岳、御嶽山、霧ヶ峰、美ヶ原、浅間山・四阿山が見渡せるそうです。空気が澄んでる日だと新潟方面に火打山や妙高山も見えるとのとこです。この日は残念ながらガスで真っ白だったので早々に退散しました。次回来るときはは晴れた日狙って登りたいと思います!
▼~双子池
北横岳山頂の南峰から亀甲池側と大岳・双子池側に繋がっています。どちらのコースも急斜面の樹林帯の険路で、悪天候時の特に下りは注意が必要なコースです。時期のせいか天気のせいかすれ違った登山者はたったの2人でした^^;
断面図の通り急激な下りが双子池まで続いています。亀甲池側の方が急斜面のようです。大岳側のコースは大岳分岐手前まで急な下坂が続き、分岐から大岳の山頂まで登りがあります。
大岳分岐手前まで視界の悪い樹林帯で、木の根っこや岩だらけの難路が続きます。大岳分岐から10分程度登ると大岳の山頂に到着します。山頂は岩だらけで団体が休憩できるほど広さはないです。あいにくガスで真っ白でしたが、草木のない山頂で晴れた日は景色が良さそうな感じでした。
大岳分岐から急坂を下り天狗ノ露地に向かいます。この道は岩石地帯の難路でなかなか険しい箇所です。大きな岩が見えてくるところまで厳しい急坂が続き、その先は巨石だらけの難路地帯です。ここを初心者連れて通るのはちょっと厳しいと思います。岩に書いてるペンキを頼りに手・腕、足を使って岩道を進んでいきます。登山者全く居なかったので滑落して怪我しないよう慎重に進みました。
まだ辺り一面ガスってましたが天狗ノ露地は高い木が殆どなく見晴らしよさそうなポイントでした。狭いので団体居たら休憩はできません。天狗ノ露地で一息ついて双子池に向かいます。
天狗ノ露地から双子池までも岩だらけの険しい難路が続きます。岩地帯を慎重に下り再び樹林帯に入ります。樹林帯入る前、前方に双子池ヒュッテの小屋が見えてきます。難路のせいか近いようでやたら遠く感じます。
焦らず慎重に進みなんとか双子池に到着!ここで一気に緊張の糸がほぐれました^^;
双子池は双子池ヒュッテを中心に左右に池があります。雄池と雌池に分かれていてどちらの池もとても美しく見てるだけで心癒されます。
水面から池の底が見えるほど透き通っています。自分の知る限り、八ヶ岳エリアでは双子池が一番キレイな池だと思います。
まさか一年の間に二回も来るとは思ってもいませんでしたが、双子池はほんとうにキレイで素晴らしい池です!
▼~雨池
北八ヶ岳池巡り本日最後の雨池に向かいます。双子池は車も通れるくらい舗装された道で歩きやすい林道です。途中ショートカットできる道がありましたが、笹が生い茂っていたので林道沿いを歩き遠回りました。しばらく歩くとカラ川橋に着きます。
断面図でみると、この周回コースの一番標高低いはカラ川橋です。つまり、カラ川橋からロープウェイ山頂駅まで登り続くということです^^;
カラ川橋は分岐点にもなっていて、そのまま林道沿いを歩くとえらい方向に行ってしまうので注意してください!間違えて林道沿いをずっと歩いてしまいました orz 途中で気が付いてカラ川橋まで戻ることになりました orz
だいぶ体力消費してしまいましたが、気を取り直して雨池に向かいます。カラ川橋から樹林帯に入ります。
この樹林帯も坂道です。標高差は大したことないですが道間違いしてしまったせいでヘトヘトになりながら登りました。途中、倒木があり通過するのに苦労しました。樹林帯をしばらく歩き続けると木の間から雨池が見えてきます!
雨池は周回できるコースがあります。池からちょっと離れているので途中雨池に近づくこともできます。池沿いは泥でぐちゃぐちゃでしたが、池のすぐ近くを歩くこともできます。
全体を見渡しきれないほど広大な池です。ちょうど晴れて日差しが池に差して幻想的な風景でした。
北岸から東→南→西と周回して西岸から登山道に戻りました。
▼~縞枯山荘・ロープウェイ山頂駅
雨池西岸から再び樹林帯に入り、雨池峠分岐を経て雨池峠から縞枯山荘に向かいます。断面図でみると平になってるところですが、ここから縞枯山荘まで登りが続きます。もうかなり体力消費してヘトヘト状態でした。
天気が回復し晴れてきたので雨池山や縞枯山がよく見えてました。この辺りでやっとハイカーに会いましたw
山荘は人の気配なかったので営業終了していると思います。縞枯山荘からロープウェイ山頂駅までは木道で整備されています。
山頂駅に着くと観光客がたくさん居ました。売店・レストランも営業していて活気がありました。
北横岳・大岳登頂時はガスで真っ白、しかも悪天候で登山道のコンディション最悪な状況でしたが、七ッ池や双子池、雨池と北八ヶ岳のキレイな池巡りできたので満足な登山でした。
この辺りはアプローチが良く登山時期も長いので、来年以降天気の良い日狙って麦草峠から北横岳と双子池を周回するルートを通ってみたいと思います!
写真はこちらからもご覧ください。
https://photos.app.goo.gl/e56ncyFj2kVCUoEP9
2日目の霧ヶ峰八島ヶ原湿原周回ハイキングの記録はこちらからご覧ください。
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=148471
フォトギャラリー:78枚
北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅。自動販売機、キレイなトイレが設置されています。営業時間内であれば売店も利用できます。。
ロープウェイに乗りぐいぐい登っていくと山頂駅に着きます。天気が良ければロープウェイから南八ヶ岳、霧ヶ峰、日本アルプスが見えるそうですが、この日は残念ながら霧で真っ白でした。
山頂駅から坪庭を歩きます。坪庭は一面溶岩地帯ですが、ロープウェイ周回コースは登山者以外の観光客が多く歩き慣らされています。
坪庭を左側から歩くと北横岳・三ツ岳登山道の分岐に着きます。ここら北横岳に向かいます。
小~中程度の大きさの溶岩石がゴロゴロしています。
さらに先に進むと木に覆われた樹林帯に入ります。
ここ辺りから急斜面の坂道です。三ツ岳辺りは岩石地帯で大小の石がゴロゴロしています。悪天候時は滑りやすいので要注意。
三ツ岳の分岐点。
険路の三ツ岳。岩場地帯で鎖場・トラバース、岩場の急斜面と危険地帯です。雨池峠に続いていて坪庭を周回することができます。
三ツ岳分岐を過ぎると坂は緩やかになり、さらに先に進むと北横岳ヒュッテに着きます。時間早いのでまだ営業してませんでした。
池めぐり1つめの七ッ池。北横岳ヒュッテの手前から数分歩くと着きます。池は複数に分かれています。こちらは左側。
右側にも七ッ池があります。狭いので休憩場所には向いてません。
誰も居ない静かな七ッ池。
あにいくの天気で一面ガスまみれですが、波のない静かでキレイな水面と霧がマッチしていて幻想的な光景です。
七ッ池は行き止まりです。北横岳ヒュッテまで戻ってくる必要あります。
北横岳山頂に向います。八ヶ岳らしい苔地帯。
この階段登ると山頂です。
北横岳の南峰山頂に到着。開けた山頂ですがあいにくの天気で一面真っ白です。しかも風吹いてて結構寒い…
南峰から数分歩くと北横岳の北峰山頂に着きます。
だーれも居ません…
北横岳から亀甲池側と大岳・双子池側はどちらも険路コースです。池部の標高が低いため標高差があり、かなり急斜面な坂を一気に下っていきます。特に下りは木の根っこや岩で滑りやすく慎重に進む必要があります。
北横岳北峰の山頂から大岳側に下ると鎖場がありますが、大した鎖場ではありません。
樹林帯の急坂が続きます。
大岳周辺と天狗ノ露地辺りは溶岩地帯で大きな岩がごろごろしています。
ここに来るまで1組の登山者しか会っていません…さすがに不安になってきました。
岩石地帯超えると見晴らし良い場所に出ます。ガスで真っ白ですが、晴れていれば景色が良さそうな感じです。
急坂をぐいぐい下り、岩石地帯を越えると大岳の分岐点に着きます。大岳山頂で行き止まりになるので、この分岐に戻ってくる必要あります。
分岐から数分登ると大岳山頂に到着します。山頂は岩石地帯で木は生えていません。鋭い岩が多く座って休める場所が少ないです。
360度の展望ですが、今回は残念な天気です。さらに風があって寒い><;
断面図で見て通り大岳から双子池まですんごい急斜面です。天狗ノ露地辺りは岩石地帯で険路です。神経研ぎらせながら慎重に進みます。
正面にこの岩が見えてくると岩石地帯に入ります。岩に付けられたペンキ頼りに進みます。1m以上の大きい岩が多く、ストックあると邪魔になります。グローブ着けて全身使って進みます。
天狗ノ露地に到着!ここで一息つきます。
晴れていれば見晴らし良さそうです。
雲が抜け始めてきました!
天狗ノ露地から双子池も急斜面の坂が続きます。岩石地帯から双子池が見えてきました!(遠い…)
岩石地帯を慎重に下り再び樹林帯に入ります。樹林帯エリアは木の根っこや木梯子で滑りやすくなっています。
急斜面抜けてやっとこさ双子池に到着!300mほどの高低差でしたが、なかなかな難路でした^^;
美しい双子池(雄池)
こちらは雌池。
ずっと見入ってしまいそうなキレイな水面です。
雄池側。池の手前まで来れますが、荷物の持込、飲食は禁止です。底が見えるほど透き通っています。
双子池は数ある北八ヶ岳の池の中で、最も美しいと池だと思います。池好きの方にはオススメのスポットです!
北横岳から下ってくると難易度ありますが…
双子池で休憩して雨池に向います。
前回双子池に来たときはこの双子山の分岐から来て亀甲池に行きました。今回はこの分岐から雨池に向います。
さっきの難路とは真逆な平たんな道。カラ川橋までちょっと登って再び下り坂になります。
大河原峠の分岐点。分岐の先に林道のまき道がありショートカットできますが、木が生い茂っていて危なさそうなので林道側を通りました。
雨池峠の分岐点。大石側林道を通ると直接雨池峠に行けますが、現在は通行止めになっていて通れません。
キレイな青空が見えてきました!
カラ川橋手前に水場があります。
カラ川橋に着きました。このコースの一番標高低い地点です。つまり、ここからロープウェイ山頂駅まで登りが続くということになります…^^;
水が透き通っていてキレイな沢です。
ボーとしていてそのまま林道を下ってしまい、うそのくち集落まで行ってしまいました orz
分岐で道間違いしたことに気が付いて、カラ川橋まで戻ってきました。登り坂が地味にキツかったです…
雨池は林道方面ではなく、カラ川橋から樹林帯の登山道から入ります。登山道ぽくないので気が付きませんでした…
再び樹林帯の登り坂です。道間違いしたせいで体力削られて、なかなかキツいです…
雨池の登山道は荒れています。こんな大きな木が倒れていて道を塞いでいました。
天気が回復し薄暗い樹林帯に日が差し込んできました。
雨池北岸。木の間から雨池が見えてきました!
雨池をぐるりと周回します。
雨池東岸。南岸は池から離れているので、ここから池側に入ります。
全体を見渡しきれないほどひろーい池です。
池の周りは平たんな砂場ですが、悪天候時はぬかるんでいて歩きにくいです。
樹林帯内にある池のため双子池よりハイカー少なめです。この日自分以外誰も居なく、静けさがあります。
青い空が雨池に反射していて美しい光景です。
雨池の西岸側に出ました。ここから雨池峠を経て坪庭に戻ります。
雨池峠の分岐点。大石側林道を通ると双子池手前の分岐に着きますが、現在は通行止めです。
雨池峠に続く最後の登り坂。さすがに疲れてきました orz
雨池峠に到着。ここから平たんな道になり、縞枯山荘付近から木道になります。
縞枯山。
坪庭まで続く木道。やっと人に会いましたw
縞枯山荘。もうシーズンオフなのか営業してないようです。
坪庭の分岐。木道で整備されているので歩きやすいです。
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅に到着。観光客たくさん居ました。
縞枯山方面は雲が抜けてきました。
ロープウェイがきました。
山麓駅に到着。総距離約10km、標高差720m程度ですが、急斜面や難路が多くなかなかきっついコースでした^^;
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | トレランシューズ |
バックパック | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス |
地図 | コンパス | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
トレッキングポール | GPS機器 | ||||
【その他】
水 1.5ℓ+ペットボトル550m 昼食、ウィダーインゼリーx1(非常用)、プロテインゼリーx1(下山後用) ※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ ※トレッキングポールは折り畳み式非常用(未使用) |
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