行程・コース
天候
曇り!
登山口へのアクセス
バス
その他:
[往路]福岡市内~求菩提資料館前
①福岡市内 - 6:33着 西小倉
②6:45発 西小倉 日豊本線 - 7:35着 宇島
<<豊前市バス(岩屋線)>>
③7:40発 宇島駅 - 8:19着 求菩提資料館前
[復路]求菩提資料館前~福岡市内
<<豊前市バス(岩屋線>>
①15:35発 求菩提資料館前 - 16:16着 宇島駅
②16:25発 宇島 日豊本線 - 17:18着 西小倉
③17:34発 西小倉 鹿児島本線快速 - 19:14着 福岡市内
この登山記録の行程
求菩提資料館前バス停08:24 - 08:42犬ヶ岳登山口08:43 - 10:13笈吊峠10:14 - 10:18笈吊岩10:31 - 11:14犬ヶ岳 - 11:38大竿峠 - 11:51 - 一の岳11:54 - 13:00世須岳13:47 - 求菩提山13:52 - 15:00求菩提資料館前バス停
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
今年一月に登った「犬目丸」、「犬越路」に続く干支登山第三弾(ちょっと間があいてしまいましたが(笑))、戌年のラストを飾るべく「犬ヶ岳」に行って参りました。犬ヶ岳は英彦山山系の一つ、豊北連山の最高峰であり、下山には、犬ヶ岳や英彦山とならびかつて「一山五百坊」と形容された「求菩提山(くぼてさん)」を経由します。既に収穫は終わっていましたが、求菩提山山麓周に広がる石垣棚田ののどかな風景、また一ノ岳から求菩提山に向かう途中の虎の宿跡付近で見頃を迎えるは紅葉など、「犬ヶ岳」の笈吊岩(おいづるいわ)等のスリリングな山歩きとともに、晩秋の豊前歩きを楽しむことができました。
福岡県と大分県の県境に位置する犬ヶ岳。一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳(犬ヶ岳)、大日岳の4つのピークからなり、犬ヶ岳へは幾つかの登山ルートがありますが、公共交通機関派(?)を自認する私としては、豊前市営バスでアプローチすることができる豊前市求菩提地区最奥部の犬ヶ岳登山口からのルートをとりました。即ち、
〇菩提資料館前バス停~犬ヶ岳登山口~笈吊岩~犬ヶ岳~一の岳~求菩提山~求菩提資料館前バス停
犬ヶ岳の東側にある、「山伏が笈(背負い箱)を外して吊り上げた」ことによって因んで付けられたという笈吊岩がこのルートの核心部分となります。笈吊岩を迂回するルートもありますが、高さ20mとも30mとも言われる笈吊岩に取り付き、前日の雨でやや滑り安くなっている岩場を鎖を頼りに慎重に登って無事にクリアー♪尾根に出て、しばらくは約30haにも達するシャクナゲ群生地(国指定天然記念物)を歩き、山頂近くの急登に喘ぎつつ避難小屋が見えてくると犬ヶ岳山頂となります。犬ヶ岳からは一の岳を経由して求菩提山へ。登山道や道標がはしっかり整備されており、おかげで私には珍しくルートロスがありませんでした(笑)。
生憎の天候で眺望は望めませんでしたが、笈吊岩のスリリングな岩場や紅葉などとともに、求菩提山の「鬼のあぶみ」とよばれる山頂の神社に至る850段の石段等、今なお残る修験道遺跡をたどりながら、修験道の往時を偲ぶ山歩きとなりました。
[参考情報]
■豊前市バス(岩屋線)
http://www.city.buzen.lg.jp/koutuu/bus/25kaisei/documents/iwayanitiyou.pdf
フォトギャラリー:117枚
おはようございます。ここは日豊本線の宇島(うしま)駅です。私の棲家の最寄り駅の始発でやってきました。と、駆け足で向かっている先は・・
駅前にある宇島駅バス停です。7時40分にでるこの「豊前市バス」と電車の時間が5分間しかなく、ある意味、今日の核心部分であったかもしれません(笑)。間に合った~!
うれしいことに、この日はなんと「100円」です。幸先よし!
バスに揺られること約40分、求菩提資料館前バス停に到着しました。ここは駐車場であり、トイレ(左の建物)があります。ここで準備をすませ
では、参るぞ~!
何やら懐かしさを覚える岩岳川周辺に広がる石垣棚田。「求菩提の農村景観」として平成24年に国の重要文化的景観に選定されているそうです。
犬ヶ岳登山口に到着しました。駐車場が整備されており、マイカーだとここまで来ることができます。
ここより、犬ヶ岳林道に入ります。
林道の様子。
丁度見頃を迎えていますが、生憎の天候。。。
こんな天気でも。色のコントラストが織りなす景色は美しい
ここはA-1。犬ヶ岳登山道では遭難や怪我した時にどこにいるかの目安のためにアルファベットと数字でポイントを設定しているそうです。
水場がありました。
炭焼窯跡
いつの時代のものなのでしょうか。
経読林道出合い。
しばしの林道歩きです。犬ヶ岳が見えるはずですが、あいにくガスの中・・。
経読林道をはなれ、ここから笈吊峠に向かいます。
笈吊峠まで0.4km
急登に喘ぎつつ
笈吊峠に到着。
この先が笈吊岩となります。①3つのルートがあります。③は迂回ルート、①と②は岩場登りになります。①が最難関になるそうですが、とりあえず①を見てから決めよう・・・・
ということで、先に進みます。
「危険!滑落事故多発」の看板を見て一瞬躊躇したものの、①にアタック!
気合が入りすぎていたこともあり、リラックスするため、岩場の途中で休憩です。残念ながらガスって眺望はありませんが、幻想的な光景が広がっています。
こちらは登ってきた岩場(下を見ての一枚)、高度感がありすぎですね~(^-^;。
これから登る岩場。柱状節理の岩肌になっており、足や手をかける場所には困らなさそうです。
足を滑らせる事も無く何とかクリアし、尾根に取り付きました。
シャクナゲの群生地を抜け進みます。
山頂が見えてきました。
犬ヶ岳山頂に到着~!標柱の後ろの要塞のような建物は避難小屋です。
お約束のタッチ!
避難小屋の上に登ってみましたが、眺望はご覧の通り。
バスの時間もあるので、先を急ぎましょう。
大竿峠
一の岳に続く登山道
一の岳に到着~!
犬ヶ岳のそれぞれのピークは神様を祭った場所だったようですね。一の岳は元々は一の御岳とよばれていたようです。
さて、求菩提山へは4.6km
再び経読林道との出合い。
杉の宿坊跡。
ここで秘密の行法が行われていたと聞くとただならぬ気配を感じますが、空腹に耐え切れず、ここでランチです。
この辺りから紅葉が目に入るようになってきました。
秘密の行法でやられたのでしょうか(笑)。
徐々に天候が回復し、日差しがもれるようになってきました。
見事な紅葉が続くいています。
虎の宿跡。
胎蔵界護摩場跡
求菩提山まであと0.4kmです。
修行僧以外の人の出入りを禁じていたといわれる結界石。
え、ここが山頂?という感じの求菩提山の山頂。見えているのは国玉神社上宮。求菩提信仰の中心となったのが山頂で、神社の後ろにある累々とした巨石群は神の降臨する場所として神聖視されていたそうです。
標柱は神社の横にありました~。
上宮まで続く「鬼のあぶみ」とよばれる850段の石段(振り返っての一枚)。伝わる民話に、犬ヶ岳の鬼たちの乱暴狼藉に困った村人が、求菩提の権現様に鬼退治を頼み、権現様は鬼たちに求菩提の山頂まで一晩で石段を築くよう命じ、出来れば今までどおり、出来なければ山を出てゆくように迫りました。その時に鬼が築いたのがこの石段だそうです。
こちらは国玉神社中宮。求菩提山護国寺と呼ばれ、山の中心となった場所だそうです。
往時には多宝塔、講堂など七堂伽藍を備えていたそうで、今も鬼神社などのお堂が残されています。
こちらが鬼神社
鬼の面が掲げられ、鬼という異形の神が祭られています。求菩提山を開いた猛覚魔卜仙(もうかくまぼくせん)が犬ヶ岳の八鬼を退治して甕に封じ、この時の八鬼の霊を祀ったのが、鬼神社だそうです。
境内の紅葉が見事でした。
山伏たちが籠り修行に励んだ岩窟の一つ、阿弥陀窟(第五窟)。
いま、帰ったぞ~!
15時35分のバスがきました。ちなみに今日の待ち時間は約40分。先週の祖母山に続き、今日も歩きがちょっと早すぎたみたいです(^-^;
宇島駅に戻ってきました。ステンドグラスになっていたんですね!
16時25分の日豊線に無事乗車できましたが、この日、鹿児島本線が人身事故で大幅にダイヤが乱れて、棲家に帰り着いたのは予定の一時間後となりました。こうしたハプニングもありましたが、本日も怪我無く無事であったので、よしとしましょう。今日も「おやっとさぁ」でした。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | ツエルト | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 |
テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 |
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