行程・コース
天候
曇りのち晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
岐阜県方面から安房峠を超えて登山口へ
この登山記録の行程
焼岳登山口(06:08)・・・中の湯新道分岐・・・焼岳北峰(09:15 10:15)・・・中の湯新道分岐・・・焼岳登山口(12:54)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
まずは、この度の御嶽山噴火により、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りします。また、併せて負傷された方々のお見舞いを申し上げます。
御嶽山の噴火と同じ日に焼岳に登ってきましたが、焼岳からも見えていた御嶽山で、あのような大惨事が起きるとは夢にも思っていませんでした。焼岳も御嶽山と同じく活火山で警戒レベルも同じ、そのうえ御嶽山には3週間前に登ったばかりだったので、他人事とは思えませんでした。
以下、焼岳の登山記録を掲載します。
新中の湯ルートの概要
登山口すぐはなだらかな坂が続きます。5分ほどすると勾配がキツくなり、大きな石の段差や木の根が張り出した登山道となります。積極的に中段の石などを見つけて、歩幅を刻まないと足腰に負担がかかります。ところどころ木道やベンチが整備された平場と若干の下りもありますが、基本的には樹林帯を抜けるまでは一本調子の登りです。森林限界を超えるころになると、火山岩の巨石がゴロゴロと転がる風景に一変します。南峰直下はカール状で木曽駒の千畳敷カールに似ています。転がっている岩は火山岩のためか、風化や砕けた浮石もたくさんあるため、ルートを外れての通行は落石を誘発させるので慎みましょう。南峰から北峰へは一旦北峰直下をトラバースしていく形になります。行き帰りの相互通行は可能ですが、先ほどと同様に落石には気を付けて進みましょう。トラバース後、折り返すように北峰へ登っていきます。北峰山頂はそれなりの広さがあり、天気が良ければランチタイムには最適です。ちなみに地図で見ると新中の湯ルートと中の湯ルートの分岐が記されていますが、どこが分岐なのか気づきませんでした。
焼岳の見どころ
この日は深夜に登山口駐車スペースに着き、仮眠後の午前6時に出発でした。辺りはすでに明るく、持ってきたヘッドランプは車の中に置き去りです。長野県中部の天気予報は、晴れ降水確率10%でしたが、空は曇り登山道には霧が立ち込めていました。しかし灌木帯の登山道では、返って神秘的な雰囲気を醸し出していました。緑色の灌木帯も高度を徐々に上げていくと、赤く色づいたナナカマドがポツポツと現れ、幻想的な雰囲気の中にも秋を感じることができます。出発時間が早ければ、森林浴気分を満喫できる前半です。
森林限界を超え、巨石に座って休憩をしているとガスが風に乗って流れだし、見る見るうちに晴れてきました。そのうちに南峰と北峰が目の前に現れ、雲一つない真っ青な空をバックに焼岳の雄姿が映えモチベーションはMAXです!北峰の周辺からは噴気が立ち上り、黄色い硫黄がモコモコと成長しているのが確認できます。一般的に北アルプスはハイマツが多く自生していますが、焼岳はクマザサがほとんどです。このあたりは御嶽山の中腹と植生が似ている気がします。また、結構ナナカマドの数が多いため、グリーンのクマザサの絨毯に点々と赤いアップリケが縫い付けてあるようで目を楽しませてくれます。
頂上付近の見どころは、やはりカルデラ湖と噴気です。北峰と南峰の間には大きな火口の一部にカルデラ湖が形成されており、エメラルドグリーンに輝いています。残念ながら火口に降りていく道はありません。
北峰山頂からは360°の大パノラマです。西は笠が岳、東は上高地を挟んでの霞沢岳、蝶が岳、南は乗鞍、その向こうには御嶽山がチラリ。そして何と言っても北に見える槍・穂高連峰です。焼岳小屋のある谷筋を挟んで、中腹に赤い屋根の西穂山荘から西穂の稜線が一直線に見えます。丸山、独標、ピラミッド、西穂高岳。さらにはジャンダルムから奥穂、前穂と連なっています。登る前は標高も低い焼岳を軽んじていましたが、やはり百名山!とても素晴らしい山でした。
豆知識
秋の週末で天気が良かったこともありますが、駐車スペースは深夜3時の時点で残り1、2台でした。全体でも15台くらいが限界でしょうか。それ以上は路駐となります。路駐でも十分停められますが、遅くなるほど登山口から遠くなります。
トイレは中の湯温泉(車で2分ほど)で借りられますが、早朝や深夜に借りられるかは不明です。なお、登山口から頂上までの間にトイレはありませんので、登山口に来るまでにコンビニ等で済ませておくことをお勧めします。
山バッジは焼岳小屋か中の湯温泉売店で購入できますが、新中の湯ルートでの焼岳小屋ピストンは健脚向きとなります。
下山後に中の湯温泉にて立ち寄り湯が可能です(700円)。個人的にはいい湯だと思います。
フォトギャラリー:44枚
秋の晴天のはずが…でも駐車スペースはいっぱい。停めれない車は路駐です。
いよいよスタート!新中の湯ルート出発です!
あれ?意外と平坦な道。これなら楽勝です(^^)v
早朝の樹林帯は清々しくて好きです。森林浴をしているみたいで、マイナスイオン吸いまくり
天気予報は晴れでしたが、ガスっています。でも、かえって幻想的な雰囲気です('';'')
しかし、クマザサが多いですなぁ…。クマザサ好きです(#^^#)
月さん、クマザサをかき分け快調に進みます(^^)
おろっ!今までの平坦な道から急変です。頑張って登らないと(;''∀'')
ところどころに木製の階段が。親切なんだけど滑りやすい。月さん帰りに滑って尻餅ついていました|д゚)
おおぉ なんと幻想的な(゜-゜)
木道だ。霧で木道の先が見えません(*_*;
クマザサの中に黄色い花。これはキンコウカかな?
ナナカマドがでてきたぞぉ
緑のクマザサ、赤いナナカマド、白い霧。うーん、いいねぇ(^^♪
ナナカマドのトンネルくぐります。楽しい(^^
手作り感あふれるハシゴ。
ウラジロタデかな?
そろそろ森林限界かな
ひらけてきたけど周りが見えない
この黄色は???
あれれ…ガスが晴れてきたぞ!(*''▽'')
何か見えてきた!
おおぉ、スゲー!南峰が見える(^o^)
なんかプチ涸沢カールみたい(#^.^#)
どんどんガスが晴れていく!もっと晴れろー♬
噴気がモクモク
硫黄が!あんなに大きくなるもんなんですねぇ…
振り向くといつしか雲海の上に…
南峰と北峰の間にあるカルデラ湖です。神秘的なエメラルドグリーンです
北峰の基部からモクモク
南峰から北峰にトラバースし北峰基部に向けて月さん頑張っています(・。・;
溶岩ドームって言うんですかねぇ
おおぉ、穂高が…
月さんのバックショット(感慨にふけっています)
これであってるかな?
登山道脇のいたるところから噴気が
下の方にちっちゃく緑の屋根。焼岳小屋です。あそこまで行って帰ってくる気力も体力もありません(^-^;
サメの口から噴気が…
あの石が落ちてきそうで気になって仕方ない
この花、わかりません。誰か教えてください(;_;)
コントラストが抜群です
パッチワークみたい(^^)
クマザサと焼岳
秋の山は賑わっています
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | グローブ |
サングラス | 着替え | 地図 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 健康保険証 | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | 行動食 | GPS機器 |
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