• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

茅ヶ岳(金ヶ岳経由/大明神~浄居寺)~深田先生に思いを馳せる山

茅ヶ岳1704m・金ヶ岳1764m( 関東)

パーティ: 2人 (イガドン さん 、ほか1名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

タクシー
その他: 【往路】JR中央本線韮崎駅からタクシーで大明神登山口(現・深田記念公園駐車場)下車
【復路】浄居寺バス停からタクシーで韮崎駅下車

この登山記録の行程

深田記念公園駐車場(08:30)・・・分岐・・・女岩(09:25)・・・女岩のコル(10:05)・・・茅ヶ岳(10:25)[休憩 65分]・・・南峰・・・金ヶ岳(12:20)[休憩 15分]・・・休憩舎(13:40)・・・東光開拓地(13:50)・・・浄居寺バス停(14:40)

コース

総距離
約12.0km
累積標高差
上り約962m
下り約1,362m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

【回想】前日、高崎駅で榛名山行を断念してから一夜明けた今朝、所変わって茅ヶ岳へ向けて出発していた。冬型の気圧配置のせいで冷え込んでおり、JR中央本線の暖房もいまいち効きが悪いのか車内はとても寒かった。しかし、天気は昨日と打って変わって快晴。勝沼あたりからは車窓から甲府盆地ごしに南アルプスを一望することができた。
韮崎駅からはタクシーを使った。運ちゃんは「はじめ金峰か瑞牆を目指すのかと心配したが、茅ヶ岳で良かった。」とおっしゃっていた。車内は暖房が効いて冷え切った身体を温めてくれた。登山口の大明神に着くと、まずは「百の頂に百の喜びあり」の石碑がある深田公園に立ち寄り故人を偲びつつ、雪の茅ヶ岳を目指し入山した。
高度を上げるにつれて積雪が増え登山道を覆い始めた。女岩のある水場には長い氷柱が何本も伸びていた。時折強風が吹き荒れるものの、アイゼンを装着してからの登りは幾分スムーズになった気がする。稜線に出てしばらく行った場所に『日本百名山』の著者深田久弥氏終焉の地があった。私に登山という大きな生き甲斐をもたらしてくれた原動力が、この『日本百名山』だったことは間違いない。感謝を込めて手を合わせた。
最後の登りはかなりきつかったが、目の前に明るく開けた茅ヶ岳山頂が急に飛び出した。正面には迫力ある甲斐駒ヶ岳と両脇にアサヨ峰、鋸岳が、左には鳳凰三山、観音岳と地蔵岳の間の真っ白い山は北岳なのか。左奥には間ノ岳から農鳥岳も見えているようだ。しかし今日は冬型が強いのでこれら3,000m級の山々は雪煙を上げ、山頂部は雪雲に覆われており山座同定には適さない天候である。眺望は南アルプスだけではない。金ヶ岳の左裾に南八ヶ岳が、編笠山から横岳までを確認できる。こちらも近いのでいつもより一段と大きく見える。背後の奥秩父は、金峰山が最も高くそびえており、五丈岩もはっきりとその形状がわかるくらい近い。瑞牆山、小川山も見えている。東方には飛竜山、雲取山も視認でき、富士山は頂上部がラーメンの鳴門のような雲に覆われている。今山行から眼鏡を新調したこともあり、遠く中央アルプスまでも判別することができた。雪のじゅうたんの上で早めの昼食を摂る。飲用のカップも新しく二重構造のものに買い替えたため、唇が当たるところが熱くならず格段に飲みやすくなった。
金ヶ岳へ向かう道は深いところで積雪70cmほど。パウダースノーなのでなかなか面白い歩きになった。金ヶ岳山頂は茅ヶ岳よりも標高が高い分、目前の甲斐駒ヶ岳は更に迫力を増した感じだが、他の方角はすべて木の間越しになってしまった。それでも茅ヶ岳ではよくわからなかった北岳がここでは山頂部がはっきりと確認でき、実は観音岳にほぼ隠れていたことが判明したのだ。
金ヶ岳の直下は少々岩場がありスリルを楽しめるが、あとは樹林に囲まれた中を下るだけで、時折八ヶ岳方面からの強い風が木々を揺らし幹が音を立てている。休憩舎まではアイゼンを装着していたが、辺りがパッと開けた東光開拓地に出た下山口で取り外した。開拓地の道路はひたすら直線状に伸び、このまま甲斐駒に向かって突き進んでしまうのではないかと言わんばかりのスーパービューポイント。甲斐駒を自分だけのものにできる贅沢な時空はここにしかないのではないだろうか。史上最も勇ましい下りになったことは言うまでもない。

続きを読む

フォトギャラリー:30枚

すべての写真を見る

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

茅ヶ岳

茅ヶ岳

1,704m

金ヶ岳

金ヶ岳

1,764m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

茅ヶ岳 山梨県

深田記念公園から茅ヶ岳・金ヶ岳周回 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
6時間5分
難易度
コース定数
28
登山計画を立てる