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南奥駈道(結願の地から熊野本宮)

大森山・五大尊岳・大黒天神岳( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (うめぞー さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 十津川村から予約制のバスで玉置神社まで直行、玉置神社社殿鳥居下の奥駈道道標に従う。ここが登山口。

この登山記録の行程

玉置神社駐車場(9:30)・・・玉置神社(10:00)・・・大森山山頂(11:20)・・・五大尊岳(12:30)・・・大黒天神岳(15:00)・・・吹越峠(16:10)・・・展望台(16:20)・・・七越峯(17:30)・・・熊野本宮(18:30)

コース

総距離
約19.3km
累積標高差
上り約1,474m
下り約2,405m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

結願の地である玉置神社から熊野本宮大社を目指す南奥駈道に行ってきました。
この道は奥駈道の中でも一二を争うほどアップダウンが激しいです。
同じようなルートで距離もほとんど同じの果無越と比べてもこっちのほうがきつかったです。
私は2年ほど前に果無越からそのまま中辺路に入って熊野本宮まで行きましたがこちらのほうが余裕でした。
また公共交通機関は無く、予約制のバスが土日祝だけ運行されていますが玉置神社に9時30分くらいにつくものしかないので早く行きたい方はタクシーを利用するのが一番いいのでしょうが今度は結構な金額が必要なのと早くからタクシーを予約しないとタクシー会社も規模が小さいのでタクシーがない場合があります。
この道ははっきり言って健脚向きなので一日で踏破するのなら時間的な余裕が無いと厳しいです。
途中で知り合った方はテント泊されるとのことでした。
なので計画をしっかり立ててチャレンジしてください。
それではコース案内です。
冒頭でも書きましたが我々はタクシーの予約が出来なかったので当日の玉置神社行きの特別バスを予約しました。
これは十津川村のホームページに連絡先が記載されているので参照して下さい。
前泊でいつもの定宿であるやまとやさんに宿泊して朝ゆっくりと出かけます。
バスターミナルでバスを待っていて来たバスを見るとスクールバスだったのでてっきり違うなと思っていたらこのバスがそうだったのでびっくりします。
ただ、なぜマイクロバスで予約制なのか直ぐにわかります。
玉置神社への道がとても細くて普通のバスではおそらく行くのが困難なためと思われます。
ノンストップで行ってくださるのですが何ぶん険しい山道ですので小一時間は見ておく必要があります。
玉置神社の駐車場についたのが9時20分くらいなのですがここから玉置神社までは約10分ほどかかります。
なのでどんなに頑張っても古道入口へは9時半くらいになることを覚えておいてください。
我々はのんびり歩いて玉置神社に参拝し、せっかく令和になったのでもう一度御朱印をいただきます。
お守りもいただき用意を整えたらいよいよ出発です。
玉置神社の鳥居下右へ参道を少し戻ったら道標があるので参道の左側の小道に入ります。
ここからは道なりなのでそのまま下って行きます。
途中に犬吠檜神社がありますので参拝します。
犬吠檜神社を辞したらさらにどんどん下ります。
基本玉置神社から玉置辻までは下りとなり約800mの高度まで下る事になります。
玉置辻からは大森山まで上っていく事になるのですでにアップダウンの洗礼を浴びることになります。
舗装路を横切る形で大森山へと向かいます。
しばらく進むと林道に出ますがここはよく見ると道標があり、林道右横の小さな道を示唆しているのでそちらへ進みます。
ただこの道はすぐに林道に戻りますので林道を進んでもいいですが次の分岐は絶対に右側に進んでください。
結構似たような道標と分岐なのでついついまた林道と交わるように感じますが2回目は交わりませんので道標に従い進みましょう。
ここから徐々に道が急になって行きます。
左手に台風の影響で崩落したような斜面が見えて来たくらいから完全に急登になりますので気をつけてください。
しばらく進むと旧篠尾辻の道標があり、ここからは左手に篠尾の集落や熊野の山々を眺めることが出来るので一息入れてもいいと思いますが休憩するのなら山道を避けましょう。
ここからも急登の連続となり一旦、大森山と甲森との分岐である稜線に出るのですがそこからもう少し急登を登る事になるので気は抜かないようにしましょう。
急登を登りきるとようやく大森山山頂に到着します。
休憩出来るほど広いのですがこの日は虫が多くて少しだけ作戦会議をしてすぐに出ます。
ここから道沿いにある南峰の三角点を踏みます。
ここからこのルート最大の特徴であるアップダウンが待ち受けています。
足を痛めるのでゆっくり取り組んでください。
まずは篠尾辻まで200mほど下ってそこからは木の根道の急登を登りまた登った分だけ降りて崖のような木の根道を登りきるとようやく五大尊岳に到着します。
五大尊岳は峠の頂点という感じで休憩出来るほどの幅はありませんが不動明王様が祀られており山岳信仰の山という感じがするとても素敵な山です。
お不動様にこれからの山行の無事を祈願して先へ進みます。
ここからも急な下り坂となりすぐに登り返すという登山者泣かせの道が続きます。
南峰は結構広いのでここで昼食をとり休憩します。
ここから右へ進むと激下りとなるのでここが一番注意が必要です。
しばらくロープが張られた急な下りを下っていくと小さな鞍部となりすぐに登り返す事になりますので足を痛めないよう注意してください。
そこからしばらく進むと金剛多和ノ宿跡に着きます。
ここには役行者が祀られた祠がありますが朝何回か抜きつ抜かれつしていた登山者の方がここでテント泊されるようでした。
我々が昼食を取っていると追いつかれて「今日はどこまで行かれるんですか?」と聞かれたので熊野本宮大社までと答えるとビックリされていましたが理由も分かります。
本当ならこんな時間に五大尊岳の南峰なんかでのんびり昼食している場合ではないのでしょうが出発が遅かったので仕方がなかったのです。
何か言いたそうにされていましたが(おそらく無謀と)ただ、我々の足の運びから大丈夫かと思い返されたのか?そのまま行かれました。(ご心配をおかけしましたが無事に下山しております。)
この道で都合5組ほど登山者を見かけましたが我々以外は全てテントを担いでおられました。
まあ、1日で行ける距離ですがやはり朝早くに行動するべきだと思います。
金剛多和から次の山である大黒天神岳へ上っていきます。
ここの上りは急ではありませんが今までの急登と急下りで足にきている方は要注意です。
大黒天神岳は二等三角点がありますが景色は全くないので写真を撮ったらすぐに出かけます。
大黒天神岳からしばらく進むと鉄塔下に出ますがここは絶景ポイントです。
時間が早ければ休憩しても良いですが時間が押してきている我々は写真を撮ったら先へ進みます。
鉄塔から少し進んだ先に宝篋印塔があり、裏手から出てくる事になります。
ここも写真に収めたら林道を横断して上がって行きます。
ちなみにこの林道と交わる点が山在峠となります。
ここからまた上りとなりしばらく進むと吹越山山頂となりますが景色は望めませんので通過します。
吹越山山頂から吹越峠までが細かくアップダウンを繰り返すので足腰に負担がかかる場所です。
吹越峠を越えたらすぐに展望台に到着します。
ここが来たかった最大の場所でここから眼下に大斎原が見える本日最高の絶景ポイントです。
中辺路からは鳥居を左手にしか見ることができませんがここからは鳥居が右手に見えるのでこれで大斎原は両方から見た事になります。
しばらく景色を堪能したらいよいよクライマックスに向けて下山して行きます。
次に目指すのは七越峯なのですがここにはすぐに辿り着けますが道標の意味がわからないくらい面倒くさい道です。
まずは展望台へと誘うのですがはっきり言ってここにいく必要は全くありません。
ここはループしているので上がらず林道を進むと右へ下る道がありますがここに道標を設けていないから道がややこしくなるのです。
最短ルートは1、林道を進む。2、途中にある右へ下がる道を進む。3、分岐を右へ進む。以上です。
ところが道標通りに進むと急な階段を上って西行法師の歌碑を見て急な階段を下り道標に従って来た道をひたすら戻るだけとなります。
結局、ここで色々と道を模索したので時間がかかりその後正規ルートを見つけましたがもう薄暗くなってしまったので仕方なく車道をひたすら下って備崎橋を渡った我々は車道を歩き続けて熊野本宮大社まで辿り着きました。

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