行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
大蔵山・菅名岳登山口駐車場に駐車
この登山記録の行程
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
2019年夏山シーズン一発目は菅名岳。
日本酒の銘柄にもなっているので名前は知っていたが、登るのは初めて。
今回はガイドブックに記載の大蔵山から南回りに周回するコースで登る。
冬場はロープウェイやリフトを使ったお気楽な山行ばかりだったので、体力的に不安なこともあり、
あんまりやばかったら大蔵山山頂ピストンにすることも視野に入れていた。
午前7時半過ぎに登山口に到着し、諸々準備して8時10分ごろ駐車場を発つ。
右手に沢を見ながら緩やかな林道を歩いていくと、直進方向と沢を渡る橋に林道が分岐する。
大蔵山の登山口は橋を渡るのが正解なのだが、華麗にここをスルー。
5分ほど歩いて間違いに気付き、引き返すことに。先が思いやられるね。
橋を過ぎて左に大きくカーブするところで、左手に大蔵山への登山口が現れる。
いきなり結構な傾斜の階段で、ちょっとビビる。
急登とも緩やかとも言いがたい、まずまずきつめの九十九折を登っていく。
登山道は良く整備されていて歩きやすい。最初は杉林だが、途中からブナに切り替わる。
登山口から十数分のところで、揃ってオスプレーのザックを担いだご夫婦と少し会話。
このオスプレーご夫婦、駐車場から橋までの間に追い越していたのだが、
私が道を間違えている間に先を越されてしまったようだ。
大蔵山や菅名岳は何度か登っているそうで、曰く、
どっぱら清水経由で菅名岳に登るコースは丸山尾根への取り付きがかなりきついため、大蔵山経由のほうが登りやすい。
ただし、景色は大変よいので、下りで通るのがオススメとのこと。
4合目はちょっとした広場になっており、休憩によさそうだったが、
いいペースで来ていたのでそのまま通過して6合目まで一息に登る。
ブナの新緑が鮮やかで、何度か足を止めて写真を撮りつつ、登山者のおじさんと会話。
曰く、大蔵山のブナ林も綺麗だが、菅名岳の方に行くと、さらに立派なブナが沢山あるとか。
ますます菅名岳がたのしみになってきた。
6合目以降も似たようなペースで登っていくが、4合目までと比べると、やや緩やかに感じる。
それにしてもこのコース、平均傾斜が結構ありそうだ。
大蔵山は864.3m、菅名岳は909.0mと、特に高い山ではないけれど、
越後平野から立ち上がるこの辺の山は登山口の標高が低いので、舐めてかかると辛い目にあう。
なおこのコース、大蔵山山頂までずっと樹林帯で、展望がほとんどない。
駐車場から2時間半ほどで大蔵山山頂に到着。コースタイムより若干早目のペースで来れている。
大蔵山山頂はかなり見晴らしがよいのだが、この日は霞がかかっており、遠くの山々がぼんやり見える程度だった。
ホントは田植えが始まった越後平野の水田を上から見たかったんだけどな。
まだ昼食には早いので、おにぎりを一つ平らげて糖質を補給し、10分ほど休憩したら、菅名岳への縦走路へ。
縦走路はところどころ残雪があり、注意を要した。
尾根筋にそって登山道が整備されているのだが、左右はブナや笹が茂っており、そんなに展望はよくない。
それでも鞍部は風の通りがよく、快適な尾根歩きが楽しめた。
この辺、印象としては八方台から登る猫魔ヶ岳に近い気がする。
何度かアップダウンを繰り返して1時間ほどで菅名岳山頂に到着。
ここも見晴らしがよいのだが、霞が展望の邪魔をする。展望を楽しみたいなら秋のほうがいいかもしれない。
菅名岳山頂ではお湯を沸かしてカップ麺を食べたりの大休止。
日差しはそれなりに強かったが、気温は高くなく、風がひんやりして気持ちよかった。
ここからは丸山尾根伝いに下る。
山頂からの下りは傾斜がきつめで、こっちから登るのは大変そうだなと漠然と思った。
丸山尾根もひたすら樹林帯。ブナ林の合間を下っていく。
確かに大蔵山のブナと比べると、1本1本が太く見ごたえがあるな。
時間的に焦るようなことはないので、のんびり写真を撮りながら降りたかったのだが、
汗のにおいに引き寄せられたのか、すごい量のコバエに集られてしまい、それどころじゃなかった。
なんだろうねあれは。虫除け的なものがあったほうが良いかもしれない。
7合目に小さなピークがあり、休憩用のベンチがある。
ガイドブックを見るとここが椿平で、左に折れて沢へ下るように見えるのだが、そんな道はない。
一方地図を見ると、椿平はもう少し先の様に見えるが……?
ちょっと混乱してしまったので、一旦7合目のベンチに座って検証。
どうやらガイドブックの地図が簡略化……というか、ズレてると結論付け、そのまま進むことに。
10分ほど下ると真の椿平に到着。ほっと胸をなでおろす。
椿平から沢への下りはオスプレーご夫婦の言っていたとおり、すごい傾斜。
これ苗場山9合目からの登りといい勝負ではないだろうか。
今度登るときは逆周りでもいいかなと思ったけど、やめといたほうがよさそうだ。
これ登るのしんどいわ。
沢まで降りてくると傾斜は緩やかになり、何度も沢と交差しつつ下っていく。
梅雨時期はヤマビルが大量発生するらしいので、対策必至。5月中旬ではそんな気配はなかった。
この沢沿いの景色は非常に綺麗で、背の高いブナの新緑はもちろん、一面埋め尽くすようなシダや、きめ細かなコケなど、
どこをとっても鮮やかな緑で覆われていて、ところどころ木漏れ日が差し込む様はもはや幻想的といってもよい。
途中、どっぱら清水の湧水口へ登る階段があったが、ちょっとしんどかったのでスルー。
その後も風景を楽しみながら歩いていくと、林道に出る。ここは今朝間違えた分岐の終点だ。
30分ほど歩くと駐車場に到着。今回も無事帰ってこれた。
下山時刻は14:30頃で、経過時間ベースでは6時間9分。
休憩時間込みでコースタイムとトントンなので、まずまずのペース。
今年もマイペースで山を楽しんでいきたいと思います。
みんなのコメント