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190831青春18土合~朝日岳~土樽

力不足で「馬蹄形縦走」をエスケープ( 上信越)

パーティ: 1人 (とだボート さん )

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行程・コース

天候

晴れ 午後稜線上くもり

利用した登山口

土合橋   土樽駅  

登山口へのアクセス

電車
その他: 土合駅8:36 土樽駅18:06(乗車したのは小生ひとりだけ)

この登山記録の行程

土合駅(08:50)・・・土合橋・・・松ノ木沢ノ頭(10:25)[休憩 5分]・・・白毛門(11:00)[休憩 10分]・・・笠ヶ岳(11:43)[休憩 10分]・・・朝日岳(12:40)[休憩 25分]・・・ジャンクションピーク・・・清水峠(14:15)[休憩 10分]・・・七ツ小屋山(14:58)・・・分岐・・・蓬ヒュッテ(15:25)[休憩 5分]・・・蓬ヒュッテ・・・東俣沢出合・・・林道終点・・・分岐(17:00)[休憩 25分]・・・土樽駅(17:35)

コース

総距離
約21.3km
累積標高差
上り約2,238m
下り約2,297m
コースタイム
標準13時間50
自己7時間15
倍率0.52

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 水上駅に近づくと先頭車両へ18キップユーザーが群がります そしてあの細い渡り階段を目指す 小生は背を向け小用のあと発車間際に長岡行に乗車 4両編成の最後尾に立つ 女性車掌さんに早々の検札を受ける 土合下車後は満を持して階段に取付く トップ独走!と思いきやサロモン仕様の青年に7合目あたりで抜かされる ムムムおそらく「馬蹄形の同志」だ 駅を離れるところで言葉を交わす「18:16で合流しよう」 小生が先に駅を後にしたが土合橋の前で直ぐに抜かされる「走りが軽い」 当方は還暦に近いのだから比べてもしようがないが このコースは一昨年も同時期入山していてペース配分にしくじると大変なことになるのは承知している その時は ふくらはぎがツリツリで清水峠から謙信尾根への撤退 青年は大丈夫か?
 前日予報は曇り だが登り始めるとピーカン!良かった!! 松の木の頭の7合目くらいで青年に抜かれる 「あれ抜かしたっけ?」「巻道に迷いこんじゃったんで」おそらく土合橋の取付きが分からなかったのだろう 大昔自分にもそんなことがあった 松の木の頭までに1本のペットボトルを消費 その時はまだ楽観的で後の苦闘は知る由もない 樹林帯を抜けて真後ろからの直射日光が容赦ない 残りの1本0.5Lのペットボトルに手をつける でもちょっと頑張れば「朝日岳の池塘でガブ飲みできるはず」まだ楽観 だが汗だくで体は水を欲し続ける 非常用に最低200mlは残せというのがセオリーかもしれないがすでにリミットに近づく 白毛門を越えてから岩肌に浮き出る細い水脈を発見 よし汲もう だが時間が掛かる 1本を満たし満足してしまった 今から思えば後悔だが どうして時間が掛かっても両方に補充しなかったのか
 これが熱中症の予兆か ジェル2単位とクエンサン飴を流し込んだが喉の渇きは癒えず意識が混濁しつつあるような・・・ ソロだからだれも助けてくれない プレッシャーを感じ始める 初めて逆方向からの男女ペアパ-ティとすれ違う 喉元まで出かかったが さすがに「水分けて下さい」とは言えず単に冷静さを装い挨拶を交わす 笠ヶ岳に到着するもほぼグロッキー状態 本能なのか水音がダイレクトに耳に響いてくる 右前方の山腹に目をやると水流が見える あそこでビバークも悪くないかとの妄想もよぎる 朝日岳は遠くないはずなのになかなか近づいてくれない 山頂が見えてからも足は重たい そして大腿内転筋がとうとうピクピク 水をセーブしてきたツケか そして新たな心配が「池塘の水場が枯れていたらどうしよう」
 ほぼ同時に逆方向からのトレイルランナー2人パーティと朝日岳頂上に立つ 向こう側から「やっと着いた」との声を聞き顔を合わせるやいやな直ぐに「池塘の水場で水汲みましたか?」と尋ねてしまった こちらの惨状を伝えると「水分けましょうか 清水峠でたっぷり補充したんで」と申し出を受ける 人は優しい お互い写真を撮りあい無事を誓い合う 池塘に水が張っているのが目視できた おまけに土木業者と思われる飯場が展開している 水があるのは間違いない 直ぐ頂上を背にガブ飲みしに行く 池塘のほとりの水場でコムレットと行動食を注入し大休止 苦行からの離脱 至福の時間
 ジャンクションピークを越えれば下り基調でオーバーヒートした登り用筋肉を休めつつ歩を進めれるはず 馬蹄形想定関門タイムを1時間以上経過している チェックタイムの蓬峠14時通過は不可能だろう いずれにせよ目先の目標である清水峠に到着してから考えよう 
 このあたりの笹ヤブ主体の景観にはいつも感激を覚える クマザサの根は土壌を保持する 七つ小屋山まで登りきると又池塘が点在する 谷川に魅かれるのは岩場(小生は壁はかじった程度で語れないが)あり 池塘あり ガレきった悪場あり 高山帯あり ブナの広葉樹林帯あり 美味しい水あり 魅力がコンパクトに凝縮していてかつ日帰り圏
 蓬峠でもすでに1時間半の遅れ 体力的にも限界 サロモン仕様の青年には「おそらく蓬峠から下山すると思うけど」と伝えている その時は謙遜の塊であったが(笑い)予定通り?素直に土樽を目指そう もう心も体も水の世界に浸っている
 吾策の碑の水場で沐浴し身繕いする 上り最終電車にはまだ余裕がある 駅までそしてプラットホームで佇む間もユーミンの「晩夏」が頭内で無限リピートする この駅の周りにはロコスキーゲレンデや宿泊施設があったはずだがその気配がない たそがれ 下り列車が到着したが誰も降りない すかさず上り列車が到着し唯一人乗り込む 車中のヒトとなる 2両編成の電車はそれなりに賑やかで 行きの電車でご一緒した鉄チャンと思われるの方々の顔も見受けられた 優先席に鎮座している 清水トンネルを越え土合駅に到着 あの青年は・・・目を凝らしたが確認できず 湯檜曽駅へのループを体感しつつ 小生も最悪「乗り遅れたら水上までランもあり」との計画であったので彼が無事であると信じたかった 18:16の上り最終は首都圏のタイムテーブルからみれば明らかにアンバランスだ 水上で降りて温泉に浸かる想定もあったが明日は仕事だし スマホ不調で家族に最終連絡をいれていないし家の鍵も持たずにでた 直帰しよう
 乗り継いで高崎に着いた 水上駅前はシャッター通りでアルコール類は購入できなかった その為か長く感じた 真っ先にコンコースにあがりコイン電話から下山の報告をしNEWDAYSを目指す その途中 駅舎の大きなピラーに寄りかかリ携帯をいじるスレンダーな彼がいた 小生に気づいた彼は
 「9時間 ギリギリで辿り着きました」
 「こちらは蓬峠から下山」「おめでとう お疲れ様」
 うれしかった 別にそれ以上言葉を交わす必要もない 充実感のオーラが彼を包んでいて割り込むのも失礼かと感じた
 小生はスイカにグーリーン券情報を落とし込むと ハイボール9%のロング缶をすぐに口開けしたい衝動にかられながら 再び車中のヒトとなった

(駄文長文失礼しました)

 

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フォトギャラリー:7枚

装備・携行品

登った山

朝日岳

朝日岳

1,945m

白毛門

白毛門

1,720m

七ツ小屋山

七ツ小屋山

1,645m

清水峠

清水峠

1,448m

蓬峠

蓬峠

1,529m

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