行程・コース
天候
初日:曇り時々晴れ、2日目:晴れ
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
御殿場口駐車場を利用しました。御殿場ルートは富士登山4ルート中、最長距離なのであまり人気がなく、駐車場も余裕で停めることができます。
この登山記録の行程
【1日目】
御殿場口新五合目(08:09)・・・新五合五勺(09:45)・・・新六合目(12:45)[休憩 15分]・・・六合目(14:25)[休憩 5分]・・・七合目(15:30)[休憩 15分]・・・七合五勺(16:09)[休憩 6分]・・・七合九勺(17:11)
【2日目】
七合九勺(05:34)・・・御殿場口頂上(07:57)[休憩 23分]・・・富士宮口頂上(08:28)[休憩 7分]・・・剣ヶ峰(09:05)[休憩 5分]・・・富士宮口頂上(09:30)[休憩 24分]・・・御殿場口頂上(09:59)[休憩 1分]・・・七合九勺(11:25)[休憩 25分]・・・七合五勺(12:24)[休憩 6分]・・・七合目(12:40)・・・新五合五勺(15:25)[休憩 20分]・・・御殿場口新五合目(16:55)
※コース定数:63(行動時間:17.9h)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
昨年、須走口駐車場が大混雑で結局標高1600mからのスタートとなってしまったので、ならばもう少し頑張って標高1440mスタートの御殿場ルートでも良いかという発想でコースを変えてみました。
歩き始めから背の高い立木はなく、せいぜい低木か草ぐらいしか見当たりません。変化に乏しく距離も長いので忍耐力が試されるコースです。その分、駐車場や登山道、山小屋は混雑とは無縁です。山小屋の宿泊料金も他ルートより若干安く、宿泊者に対する食事の時のお茶が無料など、料金面でもお得感があります。また低い標高からのスタートなので高度を上げるために時間がかかり、高山病予防の効果があるように思います。
今回、はじめての御殿場ルートということで、覚悟はしていましたが、富士山全4ルート中もっとも距離が長いこのルート、登山客が少ないのも理解できます。しかし、お手軽ではない分、この達成感は他のルートでは味わえないだろうと思いました。
撮影機材:SONY Cyber-shot HX5V
フォトギャラリー:58枚
07:56 1452m
まだ7月の平日ということもありますが、週末でも混雑とは無縁の御殿場ルートと言われるだけあり、路上駐車どころか、駐車場にも停まっている車はほどんどありません。
08:09 1444m
途中のコンビニで買ったおにぎり弁当を車の中で食べた後、軽く準備運動をしました。ここはまだ標高1440mなので、高度に慣らすための時間はほとんどいりません。
新五合目と言っても、他でいうところの二合目付近に相当します。時間をかけて登る分、高山病のリスクは少ないと思われます。
08:24 1501m
10分ほどで大石茶屋が見えてきました。
08:26 1522m
大石茶屋です。登山開始前の腹ごしらえをするもよし、水や行動食など足りないものを調達するもよし。
富士山が初めての人は、記念に金剛杖を買うのもよいでしょう。
もっとも、初めての人が御殿場口を利用するか分かりませんが...
08:42 1631m
しばらくは、この様なだらだらとした登りが続きます。
まだ標高2000mにも達していないのに、既に立ち木が全くありません。
技術的に困難な部分はないし、ゆっくり登れば体力的にも問題は無いのですが、単調なので忍耐力が必要ですね。
08:55 1696m
少しガスが晴れたので前方を撮ってみました。果てしない登りがまだまだ続きます。
09:45 1940m
ようやく次郎坊という地点に到着。
標高1920mの新五合五勺ですが、付近にはこの道しるべ以外なにもありません。先が長いので、休憩もそこそに出発しました。
11:51 2402m
同じような砂礫帯の登りが続くのですが、斜度が増してきたためジグザクを切って登っていきます。
12:34 2571m
ガスの向こうに何やら山小屋らしきものが見えてきました。
12:45 2599m
ようやく新六合目到着。
ここまでの区間は長かったです。これでようやく標高2590mになりました。
もちろん、適宜休憩をとりながら登ってきたわけですが、なにせ途中にこれといって目標物がないので、本当に忍耐力が試されます。
お昼には丁度よい時間ですが、ここの山小屋は休業中なので仕方なく行動食で済ませました。
14:10 2813m
少し天気が良くなってきたように思うのですが、単に雲の上に出ただけかもしれません。
14:17 2831
見えてきたのは山小屋の残がいです。
14:18 2831m
左の方を見ると宝永山(2693m)が見えました。
釣り尾根のように見える部分の向こう側は宝永火口になります。宝永4年(1707年)に噴火したと言われる火口だそうです。
14:25 2830m
六合目到着。ここも山小屋が無いので、飲料水など十分確保しておく必要があります。
続いて七合目を目指します。
14:46 2917m
上部に山小屋らしきものが見えます。七合目の日の出館でしょうか。
15:32 3030m
七合目到着。
やっと営業している山小屋にたどりつきました。ここから上部の七合九勺までは営業中山小屋が連続します。
16:03 3050m
20分程度でわらじ館に到着です。
16:08 3090m
さらに5分足らずで七合五勺の砂走館に到着。
16:10 3101m
今日宿泊予定の赤岩館が見えました。近そうに見えますが、あと1時間ぐらいはかかると思います。
16:25 3141m
下に見えるのは山中湖です。山中湖からも富士山がきれいに見えていることでしょう。
16:33 3138m
まだ7月の半ばなので若干雪が残っています。
17:12 3300m
七合九勺の赤岩館到着しました。
今日はここに宿泊します。標高は3300mです。御殿場口駐車場からの標高差1860m、休憩含めて8時間半かけて登ってきました。
宿泊代は6500円+トイレ代200円。須走口ルートの山小屋よりも安いです。しかも夕食のカレーはおかわり自由です。もちろんお茶も無料。
7月の平日ということもあり、一人布団1枚確保できました。
04:36 3300m
昨日の行程が長く、疲れていたせいか、息苦しいはずの睡眠中もほとんど目覚めることなく朝になりました。
昨夜半に雨が降っていたようですが、今朝は快晴。みごとなご来光です。
起きてすぐは強烈な頭痛がしましたが、小屋前に出て何回か深呼吸しているうちにほぼ回復しました。
宿泊客の半数以上が山頂でご来光を見るため、既に出発済みでした。
04:49 3300m
赤岩館の中の様子です。
05:00 3300m
朝食は、ご飯とハムエッグ、味噌汁。もちろんお茶も付きます。他ルートの朝食時のお茶は別料金(300円)です。
05:34 3300m
お世話になった赤岩館。ほぼ予定通りの時刻に出発。
05:38 3300m
ここから山頂までは標高差400m程度ですが、空気が薄く斜度もきついので結構時間がかかります。標準コースタイムは1時間50分程度ですが休憩を含めて2時間以上はかかる予想です。
06:01 3400m
標高3400mの八合目を通過。
07:38 3670m
富士山上部ならではといった視界が広がります。
07:52 3700m
ようやく山頂鳥居が見えてきましたが、最後のワンピッチが一番辛い区間です。
07:57 3703m
ついに御殿場口頂上に到着。
吉田口・須走口頂上とは異なり、山頂山小屋が並んでいるような通りはありません。
08:00 3670m
少し進むと小さな広場のようなところがあって、そこから山頂火口が望めます。
直径600m、深さ200mの巨大な火口です。何度見ても圧倒されます。
ここでぼんやりと20分ぐらい休憩しました。
08:28 3717m
その広場から小さな岩を乗り越えた向こうに山小屋を発見。富士宮口からの頂上ですね。
かなり疲れていたし、こだわりは無いので、正直剣ヶ峰まで登る気持ちは無かったのですが、せっかくなのでもう少し先まで進んで、記念に剣ヶ峰の写真でも撮っておこうと、重い腰をあげました。
08:34 3697m
ふと、こんな好天に恵まれるなんてチャンスはめったに無いだろうという考えが頭をよぎりました。
剣ヶ峰山頂は、すぐそこに見えます。
08:40 3713m
もう少し先まで、行けるとこまで行ってみようなんて、フラフラと足を進めました。
なんだか山頂手前に急激な斜面が見えます。あれが噂の馬の背ですね。
08:43 3724m
いつの間にか馬の背手前までたどりついています。
急斜面なんて言うけど近くから見れば大したことなさそうだなと思ったりします。(多分、錯覚です)
09:00 3773m
なんだかんだで、こんなところまで来てしまいました。測候所跡です。
確かに馬の背は急斜面でしたが、ゆっくり登れば息が切れるというほどではなかったです。むしろ下りの方が滑って大変かと思われます。
09:05 3776m
ここが正真正銘、富士山の山頂です。
09:06 3776m
山頂火口側少し下の方に見えるのはお鉢巡りのコースです。 雪が残っているので通行止めになっているのですが、お鉢巡りをしたい人たちが勝手にロープを跨いで進んでいます。
一歩間違えば200m下の火口底まで一気に滑落。まず命は無いと思ったがよいです。
測候所跡の係員の方によると、実際過去に滑落死亡事故が発生しているとのことでした。注意しても聞かないそうで、心配そうに双眼鏡で監視していました。
09:06 3776m
剣ヶ峰山頂から見た富士宮口頂上方面の景色です。
09:59 3700m
再び、御殿場口頂上に戻ってきました。
やはり馬の背下りではズルズルと滑る感じでしたが、慌てずゆっくり下れば問題ありません。
ここまでの標高差は76mで、山頂休憩含めて往復1時間足らずでしたが、剣ヶ峰まで行ってきてよかったです。
11:19 3520m
さて、ここからは果てしない下りが待っています。
1時間少々で七合九勺の赤岩館まで下ってきました。
先が長いので体力、脚力を消耗しないようゆっくり下ったのですが、登りほどは時間がかかっていません。
11:30 3300m
お昼にはまだ少し早いですが、赤岩館で昼食にすました。あきらかに袋ラーメンでしたが800円です。
11:52 3286m
腹ごしらえを済ませ、七合五勺を目指して下り始めました。
遠くに駿河湾がきれいに見えます。
12:03 3237m
こちらは御殿場方面です。
それにしても、ものすごくいい天気です。この様子だと、関東地方は梅雨が明けたのではないでしょうか。
12:11 3196m
正面の黒っぽく見える部分は宝永山で、手前は宝永火口が窪みになっています。
12:24 3090m
七合五勺の砂走館に到着しました。
12:40 3040m
さらに10分ほどで七合目の日の出館に到着です。
12:59 3022m
御殿場口ルート下りのハイライト、大砂走りはこちらから始まります。
13:06 2986m
下山道はこんな感じで、スキー場の斜面を直滑降している気分です。
標高3040mの七合目から1500m付近の大石茶屋までひたすら砂の斜面を滑るように下っていきます。
13:16 2881m
このように所々カーブもありますが、基本的にはほぼ一直線に下ります。
13:21 2854m
宝永山です。宝永火口の淵までいける登山道があるので、体力に余裕のある方はどうぞ。
14:44 2195m
とにかく一直線に下ります。
御殿場口駐車場が見えてきましたが、まだまだ遥か彼方です。
14:53 2085m
双子山がきれいに見えます。別の機会にこの付近をトレッキングするのも良さそうです。
15:15 1935m
新五合五勺の次郎坊付近です。辺りにガスがかかってきましたが、ようやく雲と同じぐらいの高さまで下ってきたということでしょうか。
他のルートなら既に駐車場に到着している標高ですが、御殿場口ルートはもうひと頑張り必要です。
砂礫帯の斜面にもそろそろ飽きてきました。
大石茶屋まであと少しです。
16:26 1522m
ようやく大石茶屋。ここまで来れば下山完了も同然です。
16:30 1522m
山菜うどんですが700円です。疲れをとるなら、うどんが一番です。
16:55 1441m
大石茶屋から御殿場口駐車場までは10分もかかりません。さすがに土曜日なので車が増えていました。
装備・携行品
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