• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

事故に遭遇!甲武信ヶ岳縦走(毛木平 →十文字峠→三宝山→甲武信ヶ岳→西沢渓谷) 15/100名山

甲武信ヶ岳( 関東)

パーティ: 1人 (jepense(ジュパンス) さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

毛木平   西沢渓谷入口  

登山口へのアクセス

バス
その他: アルペン号 八王子24:15発 → 毛木平15:00着

この登山記録の行程

毛木平(05:05)・・・十文字小屋(07:00)[休憩 14分]・・・大山(07:54)[休憩 6分]・・・三宝山(09:55)[休憩 5分]・・・甲武信岳(10:26)[休憩 30分]・・・甲武信小屋(11:55)[休憩 15分]・・・巻き道分岐(12:20)・・・合流点(12:47)・・・徳ちゃん新道入口(14:07)・・・近丸新道入口(14:17)・・・西沢渓谷入口(14:37)

コース

総距離
約15.0km
累積標高差
上り約1,643m
下り約2,004m
コースタイム
標準10時間30
自己8時間22
倍率0.80

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

甲武信ヶ岳縦走(毛木平→大山→三宝山→甲武信ヶ岳→西沢渓谷 単独日帰り)

 奥秩父・南関東エリアに属する百名山は、9座ある。登頂順に雲取山、金峰山、瑞牆山、大菩薩岳、両神山、丹沢山、富士山、天城山。そして、ついに残る一つ甲武信ヶ岳に登頂してきた。コンプリート!!

 甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)は、山梨県・埼玉県・長野県の3県の境にある標高2,475mの山で、奥秩父山塊の主脈の中央に位置する。甲武信岳(こぶしだけ)とも呼ぶ。甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)の境にあるのでこの名になっているとされる説が有名だが、山容が拳のように見えるからという説もある。また、すぐ隣の三宝山のほうが標高が僅かに高い。日本百名山の一つ。「山頂からは百名山のうち43座を見ることができる」らしいが、私にはよくわからなかった。

 例によって、夜行バス(アルペン号)で京王八王子より山道入り口のある毛木平へ向かう。繊細な私にとって、車中で寝るのは困難きわまりなかった(T.T)。5時着。今回のコースは総距離約15Km、標準タイム10時間30分のロングコース。帰りのバスに間に合うように急いで支度して、まだ夜が明けないうちに出発。ヘッドライトON。いきなり「熊出没」の看板があった(°0°)。暗いので、本道から外れ脇道に迷い込んだが、すぐにもどり引き返しては前進。5時半ぐらいには明るくなり、ホッとする。登山道は比較的登りやすく、予定より早く十文字小屋に到着(07:00)。200円でトレイを借り、50円で水をもらった。大山の手前には3カ所のクサリ場があり、このコースの難所である。登り切ると絶景が広がっていた。久しぶりに好天気に恵まれ、そよぐ風が気持ちよい。切り立った崖の武信白岩山(登山禁止)を横目に先を急ぐと、またクサリ場。岩や木の根が、ちょうどいい位置にクライミングのホールドのようにあり、一気に登ることができた。ここまで誰にも追い抜かれも追いつきしないし、すれ違う人にも出会わなかったが、三宝山に近づくにつれ、下山する人とすれ違うようになる。私とは別コース(千曲川源流遊歩道)から登って、甲武信ヶ岳に登頂し、三宝山から下りる(毛木平にもどる周回コース)人たちだ。こちらのコースだと頂上まで3時間もかからない。私は三宝山まで5時間かかったが・・・。三宝山で記念写真を撮ってもらって、いよいよ甲武信ヶ岳だ(10:26)。広くもない山頂にはおよそ20名ほどの登山者がいた(°0°)。土曜日だもんな。「絶景かな、絶景かな。」石川五右衛門もかく語りき。ホントにすばらしい景色である。富士山もバッチリ見える。先日登った八ヶ岳(赤岳、硫黄岳)、大きな岩石がある金峰山なども。記念写真を撮りまくり、気づけば30分もいてしまった。急いでおにぎりをほおばり、下山。甲武信小屋で記念バッジを買う。他のものに比べるとかなり大きめ。宿の主人と話し込んでいると、突然の電話。なにやら緊急事態。近丸新道で女性が道に迷って動けなくなっているとのこと。主人が助けに、慌てて出て行く。私も木賊山(とくさやま)の巻き道を通り、近丸新道に入る。ちなみにこの巻き道だが、最後の登りがきつく、楽でない。さて、しばらく進むと宿の主人の大きな声が聞こえる。「そこを動くんじゃないぞ~」って。主人と発見者だろうか、2人が岩場に座っている。現場は本道から50mほど外れた小石や砂のガレ場。女性が仰向けに倒れているのが、小さく見える。下がズルズルと滑りやすく、動けないでいるのだ。無理に動けばもっと下までずり落ちそうだ。主人が誰か(おそらく山梨県警)と連絡を取っている。「助けようにも2次災害の恐れがあり、助けられない。」と。確かに、危険な場所である。しかし、どうしてあそこに迷い込むのか。登山道には目印となるピンクのリボンや○印があるが、ここにはなかったからか。おそらく岩場を越えるという抵抗感から回り道をしたためだろう。私にはどうすることもできなかったので、あとはプロに任せ、下山続行。「徳ちゃん新道」に入る。実は、甲武信小屋から西沢渓谷までは標高差1400mにもおよぶ下降である。「徳ちゃん新道」はけっして歩きやすい道ではない。気をつけないと躓いたり、滑ったりしてケガを負いそうだ。とにかく急坂を下るので、疲労した足に負担がかかる。筋トレして鍛えてはきたが、膝や太もも、足首にかかる力は相当なもので、これまで経験のない辛さだった。ちょっとヤバいじゃないかと思ったこともあったが、登りで稼いだ時間があったので「大丈夫」と自分に言い聞かせた。14:37、西沢渓谷入り口のバス停に到着。コースタイム8時間22分(コース倍率0.8)。予定より早くバスに乗り込み帰宅。

 今回、事故現場(道迷い)に遭遇し、あらためて山の怖さを痛感した。いつ自分が事故に遭遇するかもしれない。身を引き締めたい。下山途中に、緊急ヘリの音が聞こえたので、おそらく女性は山岳救助隊に助けられたのだ思う。

続きを読む

フォトギャラリー:29枚

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 ノート・筆記用具 腕時計 登山計画書(控え) ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

三宝山

三宝山

2,483m

甲武信ヶ岳

甲武信ヶ岳

2,475m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

甲武信ヶ岳 埼玉県 山梨県 長野

千曲川源流をさかのぼって三大河の分水嶺へ

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
6時間15分
難易度
★★
コース定数
28
甲武信ヶ岳 埼玉県 山梨県 長野

徳ちゃん新道を登る 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
9時間5分
難易度
★★★★
コース定数
40
甲武信ヶ岳 埼玉県 山梨県 長野

奥秩父のへそに登る

最適日数
1泊2日
コースタイプ
往復
歩行時間
9時間55分
難易度
★★★
コース定数
40
登山計画を立てる