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紅葉の震生湖から渋沢丘陵漫歩 (2A)

震生湖 八国見山 頭高山( 関東)

パーティ: 1人 (すてぱん さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

電車
その他: (行き)小田急線秦野駅
(帰り)小田急線渋沢駅

この登山記録の行程

秦野駅 (8:02)・・・ 白笹稲荷入口 (8:35) ・・・福寿弁財天堂 (8:55 9:15)・・・栃窪 (10:00) ・・・八国見山(10:25 10:32)・・・頭高山 (11:23 11:38)・・・渋沢駅(12:22)

コース

総距離
約13.9km
累積標高差
上り約557m
下り約488m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

半日程度で気軽に紅葉を楽しめそうなところということで、震生湖から渋沢丘陵を歩いてきました。震生湖の紅葉は見頃を迎えていました。

寒くなってきたし、それなりに片付けなければならない用事もあり、山登りがしたいという思いと億劫な心持ちの中をとって、半日くらいの里山歩きで紅葉を楽しんでこようと計画を立てました。二日前に丹沢の山並みが白くなっていたので、塔ノ岳にでも登ってと思いもしたのですが、ぐいぐい登れるような心持ちでもなかったのです。それでも、当日の澄み切った快晴の空を見たときには、どうしようと考えてしまいました。

秦野駅から住宅地を抜け、渋沢丘陵に上がれば、秦野盆地を挟んで右手に丹沢表尾根の山並み、行く手に富士山、あたりはのどかな農地が広がり、時折金色に輝く相模灘も見えます。いったん丘陵を降れば、朝の光に透けて紅葉が震生湖の湖面に映ります。紅葉は見頃を迎えていましたが、朝のうちだったためか釣り人や散策を楽しむ人影はあっても、あたりは静か。落ち着いて紅葉と湖の静けさを楽しむことができました。

湖畔を歩いて、渋沢丘陵に登り返すと、再び秦野盆地の市街を手前に丹沢の山並みが広がります。関東大震災で生き埋めにでもなったか、童女の戒名を刻んだ慰霊碑が道端にあり、たった今歩いてきた震生湖がその名の通り関東大震災で生まれたものであったことに改めて思い至りました。多くの人の命を奪った変動が、時の流れとともに新たな美しい景観に変わっていくとういう事実は、どう言葉にしたらいいのでしょうか。

この辺りから道は所々土になりますが、このコースの大半は舗装路でした。ぬかるんでいるところもありますから、やはりハイキングシューズを履いていけば安心かと思います。途中、みかん畑で老夫婦が穏やかに言葉を交わしながら収穫をしていたり、のどかな雰囲気。ガシガシ登る登山もいいですが、のんびりした里山歩きもまたいものです。

ところが栃窪神社に差し掛かるあたりで、たくさんの犬の不安げな鳴き声が谷間から湧き上がり、何事が起こったかと身構えてしまいました。自分も犬を飼っていたことがあるのですが、人間様の都合に付き合わされる犬を思うと、気持ちが重くなりました。

さて、道はようやく山道らしくなってきます。八国見山(やくにみやま)には登る予定はなかったのですが、熱心に立ち寄ることを勧める道標に誘われて進んでみました。地元の有志の方々の手によるものなのか、丁寧に手入れされていることが随所に伺われる枝道でした。頭高山(ずっこうやま)手前には公衆トイレなども備えた綺麗な園地があり、そこから頭高山山頂をめぐる周回路が設けられています。ここも紅葉が楽しめましたが、八重桜の植栽が進められているようで、花咲くシーズンも良さそうです。頭高山(ずっこうやま)は、Zukko Pray Hillと英語の表記もありましたが、何か宗教的意味合いもあったピークなのでしょうかね。

再び市街地を抜けて渋沢駅へ。のどかな里山歩きも終了。近在の温浴施設で一風呂浴びて、まだ陽の高いうちに帰宅しました。

コース定数17.2 道標も良く整備され、期間箇所なし 主観的なグレードA

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フォトギャラリー:33枚

秦野駅から出発。出発も遅めだし、登山のいでたちをした方は皆丹沢方向に向かった模様。天気も快晴だし、これでよかったのか知らん、とちょっと悩む。

住宅地の中にある今泉名水桜公園。丹沢や渋沢丘陵から集まった湧水が透き通った池を作っている。

途中で見かけた、(かつての?)落花生工場の建物

街中には道祖神などもあり、かつての往還が盛んだったことを偲ばせる。

市街地を抜け、渋沢丘陵の稜線に出ると秦野盆地を隔てて丹沢山地が大きく広がる。左から大山、表尾根の峰々。途中焚き火や堆肥の匂いなど、ああそういえばこういう匂いがあったよなと懐かしく思い出す。

丘陵は農地で、木々の上には富士山

震生湖の紅葉。釣り人やカメラを構える人もいたが、朝のうちだったせいか静かでゆっくり楽しめる。むしろ、私の切るシャッター音が迷惑だったかも・・・

紅葉の見頃はしばらく続きそう。

震生湖畔にある福寿弁財天堂

ちょうど低く差し込む朝日が逆光になって、透かし見る葉の色も鮮やか。うまく写し撮れていませんが・・・

震生湖から渋沢丘陵に登り返す。

関東大震災で生き埋めになった女の子の供養塔だろうか。こんなに立派な石碑を建ててあるのだから、地元の有力者のお嬢さんだったのかもしれない。震生湖も関東大震災でできた池であった。変化は、時に人の命を奪い、新しい景色を作っていくのだな。

渋沢丘陵から望む光って見える相模灘。

このコースはほとんどが舗装路だが、所々土の道もある。登山靴は大げさかもしれないが、ぬかるみなどもあるので足回りは気を配った方が良さそう。

風にそよぐ光り輝く穂

栃窪を超えて頭高山に向かう。谷間からおびただしい犬のあげる不安げな鳴き声が聞こえて、何事かとこちらも不安になる。

えらく熱心に八国見山に誘う案内板。名前からして展望も良さそうだし、寄り道してみましょうか。

地元の方々が熱心に整備しているのであろう、途中の道は迷いようがないほどの赤テープ、足元は木や竹で作られた階段。山頂に至れば立派な山名標。ベンチも備えられていたが、展望は樹間からわずかに富士山が見えたのみ。

これまた丁寧な案内板に導かれて山頂からわずかに南に下ると、真鶴半島や小田原市街が見えている。

頭高山に取り付く入り口には立派なトイレもしつらえられている。

山頂に祀られている秋葉神社の鳥居。鳥居の大きさと比べると小さな石の祠があった。

山頂には東屋がある。展望は北側の大山から表尾根が広がる。登山者で結構な賑わい。

この辺りは、東海道脇街道である矢倉沢道往還だったという。

渋沢駅に到着。これから温浴施設に立ち寄ります。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • すてぱんさん、こんばんは!

    追記前にコメントになりますが、大菩薩・牛ノ寝通り、三頭山に続き、今回も素晴らしい紅葉ですね~。美しい写真に思わず見入ってしまいました!いずれもベストのタイミングで出かけれ、すてぱんさんらしいなぁと感心しています。紅葉もそろそろ終盤、きっとすてぱんさんのことですから、冬に向けてあっと企画を練られているのではないかと拝察していますが・・・・

      ぼっけもん拝

  • すてぱんさん、こんにちは。

    これは長閑な里山レコですね~。
    湖畔の紅葉も良いですが、丘陵に広がる畑の風景の方がじんわり染入ってくる感じです。
    焚火や堆肥の香りなども懐かしい限りで、子供の頃、お百姓だった母方の実家に行くと、近所の養豚場の匂いに「田舎の香水だ~」等と言って騒いでいたことを思い出しました。(笑)

    ところで先週末は丹沢の北面に雪が残っていましたが、南面の雪は既に消えていたのですね~。

  • ぼっけもん さん、コメントありがとうございます。

    おかげさまで、季節の進み具合と標高の読みがうまく噛み合ってくれました。これからもう一度引っ越しとかしなければならないので、冬山シーズンはどこにも行けないのかな、と考えています。しょぼん

    ところで、今日モンベルのペーパーをめくっていたら、「ぼっけもん」とは鹿児島の言葉で、西郷さんのような豪胆な人という意味なのだとか。つい先日も美味しいいレストランのコックさんと楽しくおしゃべりしていたら、鹿児島出身というお話で、何か因縁めいたものを感じちゃいました!

  • ガバオ さん、コメントありがとうございます。

    ほんと、このコースは里山コースですね。時折、老夫婦が穏やかに話しながらみかんの収穫をしているところに行き当たりましたよ。冬が近づき、彩りが減ってくると、今度は冬枯れの木々の間から景色が広がったり、踏みしめる落ち葉の音や、匂いに敏感になります。山は、楽しみに満ちているのですね。

    近所から眺める丹沢の山々がうっすら白くなったのを見たのが、登山前日。おっしゃる通り南斜面の雪は、かなり溶けてしまっていたようですね。

登った山

渋沢丘陵

渋沢丘陵

221m

頭高山

頭高山

303m

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