行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
花貫渓谷を目指す。
今回は、周遊したかったので、小滝沢キャンプ場ではなく、花貫駐車場の近くの空きスペースに停める。花貫駐車場はロープで封鎖されていた。
この登山記録の行程
花貫駐車場(07:59)・・・小滝沢キャンプ場登山口(08:24)・・・七ツ石(08:57)・・・土岳(09:03)・・・<車道>・・・堅割山(10:53)・・・舟石・甲(11:07)・・・太刀割石(11:15)(昼食~11:56)・・・畳石(12:05)・・・後生車(12:15)・・・<車道>・・・都室山登山口(13:45)・・・都室山(14:15)・・・都室山登山口(14:47)・・・花貫駐車場(15:04)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
5月最後の週末。これを乗り切れば東京圏を除き、自粛してきた県を跨いだ往来も解除される。
勿体ないぐらいの快晴。それこそ遠征したくてウズウズするが、それはあと少しの我慢と、今日も近場で散歩を楽しむことにする。ただし、今回はおまけつき。堅割山に連れて行って欲しいという後輩がくっついて来た。
後輩に「いいよ」と答えたものの、堅割山だけでは一瞬で終わってしまうので、「土岳から登ろう!」と提案して、花貫渓谷へとやってきた。ちなみに後輩は土地勘も距離感も全くないので。堅割山は土岳の隣だと思い込んでいる。笑。
花貫渓谷へは何年かぶりにやってきた。以前は、紅葉の時期だったが、新緑の時期も実に良い。沢を流れる水がキラキラと輝いていて、早朝の鳥のさえずりがあちこちから聞こえていた。
土岳は茨城の中でもお勧めの山としてよく紹介されているが、個人的には初登山となる。
小さい山でも初めての山に登るのは、ウキウキして楽しい。登山口から直ぐに尾根に取り付き、心地よい傾斜が続く。急登という程ではないが、途切れず坂が続いているので、程よいトレーニングに良い。
登りきって水平移動に入る。
暫く進むと、七ツ石。登山道を少し外れるが、「・・・石」と聞くと立ち寄らない訳にはいかない。看板には「海・町・ダムが一望!」と書かれていた。どんな凄い眺望がと期待したが、かろうじてダムと霞んだ海が見えた程度だった。「まぁ、こんなもんだろう。」七ツ石には、設計して配置された庭石のごとく、大きな岩が寄り添って並びかたまっていた。岩マニアとしては、地味ながら心に響くものがあった。
七ツ石まで来ると、山頂はもう近い。
歩いていくと急に視界が開けて、大きな展望台が飛び込んでくる。
とても広々としていてまるで公園のよう。きっと、家族連れの登山やピクニックには最高の場所だろう。
展望台に登って周囲を見渡す。高鈴山や神峰山が見える。堅割山の方向を確かめる。直線距離にして7,8kmといったところだろうか。何も考えずに土岳へやってきたが、一応、後輩との約束は守らないといけない。ただ、堅割山まで続く縦走路はないため、一旦、下山して車道を延々と歩かなければならない。山間の車道を歩きながら、気が向いたところで山へと登る。登山というよりはまさに散歩がメイン。
下山後の長~い車道歩きは大っ嫌いだが、今回のように最初っから車道歩きがメインだと思えば、里山の風景と新緑を愛でながら楽しく歩くこともできるだろう。
それなりに距離があると思っていたが、意外に車道歩きは短く感じた。堅割山が見えてきたところで、車道を離れておもむろに草むらに入る。未舗装の林道があったので、それに沿って山頂を目指す。概ね、林道を使って快適に登っていけるが、残念ながら山頂手前で道は逸れてしまうため、そこからは適当に山に踏み入り山頂を目指す。獣道のように荒れていたが、人が歩いた痕跡があったので、全くの藪漕ぎという訳ではないようだった。
山頂の50mほど手前で登山道に合流。
堅割山の山頂にも立派な展望台が建っている。以前来た時には、日光白根山が真っ白に輝いていたが、今日は霞んでいて見えない。
先ほど、土岳から眺めた高鈴山と神峰山がよく見えているが、肝心の土岳は大木に隠れていてよく分からなかった。
堅割山は面白い岩がコース上に幾つもあることで知られている。とりわけ、大きな岩を真っ二つに割ったような太刀割石は、見た目にもインパクトが大きく一見の価値がある。その他、舟石、甲石、畳石等とユニークな岩も実に楽しい。小さい山なので、土岳同様、こちらも家族登山にはお勧めの山だ。堅割山については、以前の記録でも紹介している。
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=156310
折角なので、太刀割石の前で、お昼ご飯を食べながら休憩をとって下山。
再び、トボトボと車道を歩きながら花貫駐車場方面へと戻る。時間はお昼をまわり、気温も上昇傾向で、汗ばむようになってきた。
ここ最近なかった見事な快晴。こんな時にこそ、例えば、安達太良山で「ほんとうの空」を見上げたいものだと思う。
花貫駐車場のゴール手前まで戻ってきた。あと少しと安心しきっている後輩に一言。「よし、もう一つ登ろう!」
散歩とはいえ、水平方向の移動ばかりではつまらない。密かに今日のコースに3つ目の山を用意していた。土岳の反対側に位置する都室山。本当は、都室山から更に進んで横根山を登って周遊するコースを狙っていたが、さすがに後輩から「それは嫌です」と言われたので、仕方なく都室山だけをササッと登ることにした。
都室山の標高は499m。土岳よりは若干低い。登山口から山頂まで、ほぼ一直線のように登りの登山道が延びている。心地よい負荷で今日の締めに丁度良い。山頂からは花貫ダムがわずかに見える程度で、思ったほどの眺望はなかったが、それでも爽やかな風が汗を拭ってくれて気分は爽快だった。
今日は、まさに散歩がメインのコースだったが、里山をつないで歩き、これはこれで楽しい一日だった。
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