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房総低山さわやか津森山と蛭に噛まれた人骨山

房総丘陵・津森山・人骨山( 関東)

パーティ: 1人 (あし0316 さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 自宅6:00→国道127号⇒国道465号⇒(もみじロード)⇒横根峠⇒佐久間ダム無料駐車場8:00
国道を外れるとコンビニは皆無。ダム周辺に自販機のみ。
※佐久間ダム駐車場はトイレ完備。昼間は釣人やハイカーが休憩で利用している。『車上荒らし注意』の看板有り。
帰路はワインディングを楽しむバイクの多い志駒もみじロードを回避。長狭街道を鴨川方面へ。一本先の豊岡方面・戸面川ダムから君津へ回って帰るが白バイがライダーを取り締まっていた。スピード注意。

この登山記録の行程

佐久間ダム8:30・・・八雲神社(大崩集落)8:47・・・水元9:15・・・津森山9:45★5分休憩・・・切割・・・人骨山11:05・・・湿地12:25・・・ほたるの里12:50・・・佐久間ダム駐車場13:10

コース

総距離
約9.5km
累積標高差
上り約538m
下り約540m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 真夏の房総の山。不適期の中、蛭にやられた。(当たり前。)佐久間ダムから大崩の集落を抜け里山歩き。津森山は山頂の手入れも行き届き、気持ちよく過ごすことができた。里山にはネムノ木・ヤマユリ・カンゾウ・ホタルブクロが咲き揃い、茅葺の民家も風情がある。コロナ禍の中、職場の往復と自宅で巣篭りは必然的に浮き輪太り。クライミング仲間にもその変容を指摘される。(笑)
 何人かの友人に4連休を含め、山へ誘われた。相手は山から距離を置いている自分を案じ誘ってくれている。感謝するが、困るのは大勢で(見知らぬ人と)密になり車を同乗する、寝食を共にする行為。団体で山へ入り、ソロテントで各自が寝るというプランを耳にしたとき、同じ目論見で混雑したテン場が目に浮かぶ。政府のGOTOトラベルと謳う苦肉の政策で、経済活性化を図っているが、麓に暮らす人の多くは発症者の多い首都圏ナンバーの車を見かければ眉をひそめるだろう。もしコロナが発生すれば医療体制に乏しい地方では天地をひっくり返す大騒動。まだ県を跨ぐ勇気が出ない。7月まで休日を割くほど仕事が忙しく時を過ごしていたが、そろそろ浮き輪を外して浮上しようと先週から県内限定で足慣らし。友人と沢登りの約束を果たせるように徐々に体を作る。生活の見えない人・面識のない人と今は時間を共有する気持ちになれない。山岳会での活動も気持ちが離れるばかり。
 県民として森田知事には苦言を呈したい。観光で財政難の立て直しを目論むなら、千葉県の登山届を再考頂きたい。いまだに郵送で1週間前に警察本部宛で提出なんて時代錯誤だ。お気軽にハイキングしようという気持になれるか?登山届箱自体も設置されていない。『千葉県の山』を参考にチョイスしたが、人骨山の頂上は薄の原で藪漕ぎ。下山時に沢沿いから湿地へ抜けようとしたが倒木で沢を抜けるのが大変。お助けロープを木に巻き付けながら下降していった日陰の難路で蛭の餌食になったと思う。買ったばかりの靴紐穴にも入り込む。靴下と皮膚の縁にしゃぶりついていた。こそばゆい感じがしたので、ズボンのすそをめくったらまぁ血だらけで奴らを引っ剥がす事になった次第。丸形に噛まれた皮膚から血が出るだけで、痒みはない。それさえなければ、楽しい冒険だった。蛭はいても熊はいない。(笑) 今回、すれ違ったのは人骨山直下で親子連れのみ。人を介し蔓延するコロナが怖いのでひっそり山歩きする人間には有り難い場所。気持ちよく登山をしたいと思うのであれば、津森山のピストンをお薦めする。道が入り組んでいるので読図は必須。ジオグラフィカ等使えるとルート外れても修正可能。過疎化、高齢化で地域によっては山守できる環境が整わず、里山が荒れていく。千葉は個人所有の山が多いから・・。鋸山のようにたくさんのボランティアが台風後の復旧作業といわず人手の足りない他の里山にも展開してくれると嬉しいなぁ。

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フォトギャラリー:53枚

アザミ

ホタルブクロ

レインリリー。外来の園芸種かと・・。
あちこちにたくさん咲いていました。

ヤマユリ。
自生の花は力強く咲き、見ごたえがある。

龍の髭。

天気予報では午後から雨。

右手の大崩(オクヅレ)の集落へ向かう。水仙の季節には観光地として賑わう。

大型バス専用の駐車場で飲料を補給。

色はキツネのカミソリのようだが、栽培種の花のように見えた。

八雲神社。

古くて立派な大崩の神社。

ご神木の幹の太い大イチョウ。見ごたえのある銘木。

台風被害なのかブルーシートで仮補強した古民家。茅葺屋根の修理は大変。

棚田広がる大崩の里山

山肌は崩落した痕跡。この辺りの岩質は砂岩なので脆い。

バランの畑。馴染み薄い人が多いだろうか・・。地形図ではそろそろ水ノ台という地域に入っている。

茅葺きの家屋。昔話のような景色がまだ残っている。

津森山への案内は至って親切。

こんな未舗装の道を進むと時折、山の標識がある。

案内板。千葉の山は個人所有が殆ど。害獣駆除の柵や罠が仕掛けてあるので山道を外れないようにしたい。

電波塔の方向へ歩いていく。道なりに歩くと牛を飼っている民家のど真ん前を突っ切る。(結構勇気いる)左手に登山道の案内看板。

全体的に高低差はないルート。軽トラが通れるかくらいの狭い道を歩く。人骨山コースはルートファインディングできないと道迷い必定。

気持ちの良い眺望の広場。

津森山のピーク。ベンチもたくさん。
本日貸し切り。

石碑の脇にささやかな山頂を示す標識。

20メートル先の展望台。鋸山がちょろっと見えた。

低山でも山に変わりはない。

人骨山へ向かうのに標識が少ない。

御嶽神社。この先の坂道を左折するのを直進してしまった。

高低差のある集落。天空の里だ。

道を過ぎてしまったことに気付き、戻った交差点。

ピンクの花がところどころに咲いていた。

人骨山へ曲がる道。幹がたくさん別れた木が目印。山の名前が刻まれた白い標識がひっくり返されていた。

人骨山の標識。外れたままになっている。

人骨山へのルート。集落から外れて寂しい場所から山道へ入る。

バラン畑の脇から登山道

尾根道はぬかるみがあるので滑りやすい。

太いロープを掴んで登ると尾根道から頂上へ行くルートに。

藪漕ぎ。

人骨山の頂上。
腰まで伸びた草で覆われて長居する気にはならなかった。

沢筋へ下降した。
ルートミスだが右へ回れば登山道へ合流するのでそのままトラバース。
(これが蛭の巣窟へと誘われた・・。)

薄暗い急傾斜を下りきった。蜘蛛の巣を被り、枯葉の溜まった場所では知らずに蛭に血を吸われるが、予定コースに合流。

湿地を抜けると作業小屋を通過。

綺麗な花に心癒される。もっとアピールすれば県外のハイカーに喜ばれるのに。

下山した道に注意書きの看板。被害者になる前に目に入れたかった~。

足についていた蛭。虫除けスプレーで退治。散々血を吸った蛭はナメクジのようにぷっくり太っていた。

蛭に噛まれた後。血が止まらないが痒みや痛みはない。見た目がグロいだけで蚊やブヨに刺されるよりはまし。

獣に食われ絶命したと思しきモグラの死骸。猿も鹿も猪も狸もいる。
この辺り、夜は動物園と化す。

名残峠付近の分岐点。

ほたるの里。誰もいない。

靴のおかげで足も攣らずに無事に目的地まで歩き通せそう。

ダムへ戻ってきました~。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ ツエルト 健康保険証
医療品 虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール GPS機器
【その他】 お助けロープ20メートル。カラビナ2枚。スリング短・中×1本。 ココヘリ
★ヒル避けを持参すればよかった・・。(メントール系の筋肉痛に効く塗り薬やハッカ油でも支障なし)
直にヒルを触るのが嫌ならライターで炙ると剥がれやすいかと・・。

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登った山

津森山

津森山

336m

人骨山

人骨山

293m

よく似たコース

津森山 千葉県

スイセンやサクラを楽しみ里山をめぐる

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
3時間35分
難易度
コース定数
15
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