行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
山頂駅(10:00)・・・縞枯山荘(10:20)[休憩 3分]・・・雨池峠(10:25)[休憩 10分]・・・縞枯山荘(10:40)・・・北横岳ヒュッテ(11:40)[休憩 10分]・・・北横岳(12:15)[休憩 15分]・・・北横岳ヒュッテ(12:50)
【2日目】
北横岳ヒュッテ(06:25)・・・北横岳(06:45)[休憩 10分]・・・北横岳ヒュッテ(07:13)・・・山頂駅(07:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
4連休とお盆休みの狭間に、古い友人を誘って北横岳で一泊してきました。
夫の幼なじみで、50年(半世紀とは言われたくないらしい)以上のお付き合いの友人は、普段お山とは無縁の生活で、1200m以上のお山も小屋泊も初めてということなので、のんびり歩いてのんびり泊まって、お山の夜と朝とを贅沢に楽しめるようにと選んだ北横岳なのです。
駐車場争奪戦の心配もなし。 遭難も、まあ大丈夫。 心配だったのはお天気だけ。
祈りが通じたかのような、関東甲信の梅雨明け発表に、みんな笑顔120%!です。
下調べをたくさんしたらしい友人は、「北峰と南峰があるらしいよ」「縞枯山が近いようだ」などと、何度か夫とメールなどのやりとりをしていたとのことでしたので、当日は、コース毎に色分けした地図のコピーを用意して、道中で最終打ち合わせをしました。
「縞枯・茶臼のショートコースは、全部で4時間くらいかかると思います」
「いやー、こんなに長く歩かなくても…縞枯山に登って下りてって感じでもいいのかな?」
「んー…あそこは結構急登なんで、下りが滑りやすかったりするんだよね」
「ああ、なるほど…この、等高線の間隔が狭いってことは急だってことな訳ね」 …などなど。
ロープウェー駅で、他の登山者の方々にスタッフさんが「昨日までずっと雨だったので、縞枯山は滑りやすくなっていますよ」と説明されているのを聞き、友人もちょっと不安顔です。
それでも、折角だから散歩がてら雨池峠までは歩いて行ってみましょう!と、一旦坪庭を時計回り(順路通り)に歩いて、縞枯山荘へと続く木道を進みます。
真面目な友人は、ずっと不織布のマスクを着けたまま…「誰もいないから大丈夫じゃないかな」と思わず声をかけますが、外したマスクをすぐにジップロックに収納する几帳面さです。
雨池峠では地図を広げて、「こっちへ行くと、岩の道」「こっちが縞枯山方面」などと指さし確認しながら友人に「どうする?」と聞いてみると、「うーーーん…」と唸る…。
足下は既に、石ころの間に泥と水たまりですから、ピカピカの登山靴が心配になったのかも。
私たちが心配だったのは、やはり高度順応を含め体力面でしたので、あまり無理をせず、欲張らず…と、結局そのまま引き返し、北横岳を目指すことになりました。
北横岳ヒュッテで、一旦休憩。 登ること15分ほどで南峰。 ちょっと歩いて、すぐに北峰。
雲が多くて、遠くの山々までは見えませんでしたが、風は殆ど無く、青い空と真夏の太陽です。
じっとしていたら、すぐにジリジリと皮膚の露出部分が焦げて(?)いくのを感じます。
少し早いけれどヒュッテへGO! 冷たいビール(350ml/500円)をいただいて乾杯&昼食です。
雨が降っていたら、チェックイン前のこの時間に外でのんびり乾杯なんて無理なので、本当にラッキー!梅雨明け、バンザイ!!です。 そして、チェックイン後はみんなでお昼寝。
私たち夫婦は、今回は寝袋&枕を持参しました。(これで宿泊費が1000円引きになります!)
私は、畳の上だったら寝袋だけでOKなのですが、夫は「身体が痛い」と言っていました。
次からは、マットも持って行くそうです。 私も、部屋が木の床だったら持って行くと思います。
友人は、小屋のお布団です。 不織布のシーツや枕カバーが掛けられています。
お部屋は現在すべて個室対応とのことで、人数制限も厳しくされていて、大変だなぁ…と思います。
この日は、宿泊者は私たち三人だけで貸切でした。
北横岳ヒュッテの夕食は、美味しいと評判なのですが、今までのように皆で鍋をつつくスキヤキ(馬肉)スタイルはNGということで、予め調理された「鍋」を取り分けるスタイル。
でも、美味しくてボリューム満点でした。
食事の後は、玄関入ってすぐの薪ストーブのある土間で食後酒&歓談。(もちろん控えめに!)
複数のグループで利用するとしたら、やや狭いと思われる場所ですが、この夜は貸切ですから、のんびりと過ごせました。 友人の山小屋デビューも素敵な思い出になったと思います。
8時半の消灯時間前に床につき、しっかり眠って翌朝は3時過ぎからゴソゴソ…。
外の様子を見に行くと、星もなくガスガスだったので、ご来光は無理そうだな…と思って部屋に戻ったら、夫も友人も起きていました。 それから三人でモーニングコーヒーです。
ゆっくり明けていく朝の時間に、静かに楽しむコーヒーも、またいいものです。
4時過ぎだったか、小屋のご主人が薪ストーブをつけてくださいました。
山小屋の、薪の匂い! 本当に贅沢な朝です。
小屋の前がどんどん明るくなっていくのを見て、友人はひとり、写真を撮りに山頂へ向かいました。
「ダメだった…真っ白だった…息が切れた…」と、戻ってきて、次は七ツ池へ。
お山の南側は晴れていても、振り返れば山頂方向はガスというか、まだ雲の中でした。
「こんな時は、ブロッケン見えたりするんだけどね」と、小屋のご主人に教えていただきましたが…もう、朝食時間ギリギリでしたので……でも、急いで見に行けばよかったかな…?
「お世話になりました!」と小屋を出て見上げれば、山頂も晴れていそうな気配です。
「もう一回登ってみる?」ということになり(友人は通算3度目ですが)…登った甲斐がありました!
低い雲が多少かかってはいるものの、ほぼ360度のパノラマでした。
八ヶ岳は勿論、南アルプスも中央アルプスも、槍・穂高連峰も、その奥の北アルプスの山々も、御嶽山も見えました。 良かったー! 最後に全部見えたー!!という感じです。
その後すぐにガスが上がってきましたので、本当に一瞬のチャンスだったと思います。
「また一緒に行きましょう!」と話しながら帰ってきましたが、行きも帰りも、そしてお山の中でも、たくさん「お山」の話が出来て、その分私たちも初心に返ったり、現在の「お山を取り巻く問題」を改めて考えたり…たいへん有意義な時間を過ごせたと思っています。
いろんな意味で、今まで通りではない、同じだと思っちゃいけないことが沢山あるな…と。
気をつけながら、お盆休みも張り切ってお山を歩かせていただけたらと思っています!
フォトギャラリー:8枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | ナイフ |
修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | ストーブ |
燃料 | ライター | カップ | クッカー | カトラリー | |
【その他】 携帯トイレ、消毒用アルコールジェル、アルコール除菌シート、マスク他、体温計 |