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GWの景鶴山

景鶴山( 上信越)

パーティ: 1人 (ヒロ さん )

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行程・コース

天候

1日目(曇り)、2日目(曇りのち晴れ)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 自宅=本庄児玉IC=関越自動車道=沼田IC=R120=鳩待峠

この登山記録の行程

1日目:鳩待峠(10:20発)~横田代(11:25)~アヤメ平12:05着 昼食)~富士見峠(12:35)~龍宮小屋14:00着)
2日目:龍宮小屋(4:30発)~ヨッピ橋(4:50)~ケイヅル沢(デブリ手前)(6:10)~稜線(6:45)~山頂手前ピーク(6:55)~山頂(7:00着7:15発)~ケイヅル沢(デブリ手前)(7:30)~ヨッピ橋(8:20)~山の鼻(9:45着 小休止)~鳩待峠(11:10着)

コース

総距離
約24.5km
累積標高差
上り約1,302m
下り約1,300m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

一日目(4/30)
 今日は龍宮小屋泊まりの予定、そんなに急ぐ必要はないが朝食後8時ちょっと前に自宅を出発する。関越道・本庄児玉ICから入り、昨日夜行長距離バスの単 独事故のあった藤岡JCTの事故現場を通過する際には、痛ましい事故に黙祷を捧げたい気持ちで一杯であったが、運転中のため心の中だけにとどめた。沼田 ICを出てR120号を進むが交通量はそんなに多くはない。蒲田でR120と別れ尾瀬戸倉へ、予想と裏腹に駐車場はがらがら、各駐車場前には「鳩待峠駐車 場満車」の看板が掲げられているが、どうも呼び込みのための常套手段に見える。そのまま鳩待峠を目指すことにする。
 鳩待峠の有料駐車場は幸いにも数台の空きがあり難なく駐車できた。来る途中に何台かの車にすれ違ったが、おそらくその車が帰った後であろう。まだ10時 をちょっと回ったばかりこの時間でもう帰る人がいるなんて、結構ついている感がする。準備を整えて10時20分に出発する。鳩待峠はバスで到着した人達も いてにわか賑わいであったが、皆さん山の鼻へ向けて入っていった。私は鳩待ち山荘の裏手からアヤメ平へ向けて尾根に取りつく。取りつきの部分は結構な急斜 面であるが、折角持ってきたスノーシューを履きダブルストックで登る。実は昨日龍宮小屋に電話して様子を伺ったところ、雪が柔らかくかなり歩きにくい状況 との事、急遽スノーシューを持ってくることにしたのです。取りつき部分の急斜面を登り切ると、後は広い緩斜面の尾根が続く。赤いリボンが所々付いてはいる が分かりにくく時たま見失う。先行する3人パーティーを追い越し、さらにちょっと行くと10人程の熟年の山スキーのグループが休憩中であったが、登ってく る途中にはそんなに大勢の踏み跡は確認できなかったし、また上から滑り降りてきた様子もない。ちょっと不思議な感じがしたが、考えてもしょうがないので先 へと歩を進める。上空は曇っているが気温はそんなに低くなく、すでに汗かきの私は汗が流れ落ちる始末である。
 1時間ちょっとで横田代の雪原に出る。雪が溶ければ湿原なのだが、今はまだ雪原である。前方より単独行の男性が下ってくる。坪足で若干潜って歩きにくそ うであるが、私はスノーシューの威力、全然潜らない。やはり持ってきて正解である。横田代を過ぎた小高いピークのところでさらに単独行の山スキーヤーに出 会う。彼は雪の上に腰を下ろし昼食中であったが、話しかけられちょっと立ち話をする。昨日は至仏山に登り山の鼻へ滑り、鳩待に戻って泊まり、今日は鳩待か ら山の鼻、尾瀬ヶ原を経由し富士見峠からここまで登ってきたとのことである。この後は富士見峠まで戻り富士見下へ下山し帰るのだと言う。アヤメ平の手前で さらに老夫婦の山スキーヤーに出会う。どう見ても60代後半、今流に表現するならば「アラウンドセブンティ」と言ったところだが実に元気なことで羨まし い。そう言えば今朝下の方で出会った10人程の熟年スキーヤーも同年代、こう言った元気で活動的な熟年がもっと増えてくれれば日本の景気も良くなるのかも しれない。
 アヤメ平もまだ一面の雪原、行く手前方の燧ヶ岳、後方の至仏山そして尾瀬ヶ原を挟んだ向こう側には、明日登る予定の景鶴山と綺麗に見渡せる。曇ってはいるものの視界は結構良いのである。 アヤメ平で昼食の後富士見峠へ下る。峠と言ってもほんとの峠は富士見小屋のあるもうちょっと東側のところなので、ここは富士見田代と言う湿原のところである。消えかかったトレースを頼りに龍宮を目指す。樹林帯の中緩斜面の広い尾根を下っていく。
 大部分はコメツガやシラビソの針葉樹林だが途中ダケカンバの綺麗な林がありつい写真に納める。緩斜面から急斜面へ変わるところでトレースを見失い、まっ すぐに進んでしまったが間違いに気づきちょっと戻る。右の斜面へ下っていたのだった。傾斜がきつくなるとスノーシューはほんとに下りにくいが、何とかその ままスノーシューで下る。
 尾瀬ヶ原に出るとまだ一面の雪原ではあるが一部湿原が顔を覗かせ、すでに水芭蕉の芽が出ている場所があった。
 龍宮小屋には14時ちょうどに到着、受付の後とりあえずビールでのどを潤す。五臓六腑に染み渡る、、、「美味!」  その後部屋に入り同部屋のやはり単独行の男性と登山談義に花を咲かせる。彼は山登りと言うより写真がメインで山に登っている、とのことで昨日、大清水か ら三平峠を越えて尾瀬沼山荘に一泊そして今日ここ龍宮小屋へ来たとのこと。明日は至仏へ途中まで登り写真を撮って山の鼻から鳩待峠へでて帰るのだという。 大型の一眼レフ2台も持参していた。
 部屋からは正面に至仏山が望め絶好のポジションだ。二階の窓からは外の様子が手に取るように伺え、時折やってくるハイカーの話し声まで聞こえるが、少し 休んでは去っていく。今日のこの小屋の宿泊客は6人とのことである。ところで夕方5時頃一人の若者が血相を変えて飛び込んできた。どうやら事故のようであ る。景鶴からの下山途中にどことかの尾根で足を滑らし滑落、骨折をしたようであった。膝からしたがぷらぷらしていると言っていた。すぐに小屋から無線連絡 救助隊が結成され救助に向かうようであった。若者と小屋の主人が出発していったのはもうすでに暗くなり時間は7時であった。その後私は明日の予定もあるの で寝てしまったが、スノーモービルの音で目を覚まし時計を見ると夜中の10時20分であった。けが人を救助して帰ってきたようであった。
二日目(5/1)
 朝4時に目を覚ます。5時出発でも良いかな、、、と迷いつつ布団の中にいると、4時ちょっと過ぎに2人パーティーが早立ちしていった。どこへ行くのかわ からないが景鶴の方向ではない。私も迷いが消え出発の準備に取りかかる。ロビーに出て準備していると、山小屋の主人や夕べの救助隊の人達が起きてきて、夕 べは騒がしてすいませんでした。と言っていたが一旦は目が覚めたもののまたすぐに寝入ってしまったので全く問題なかったのだが、、、4時半に出発となる。 まだ薄暗いがヘッドランプはもう必要ない。ヨッピ橋を目指して進む。
 ヨッピ橋は板が外され骨組みだけの状態となっているが問題なく渡りきる。実はこの先どのルートを辿ろうか迷っていたのだが、近いのはケイヅル沢だし時間 はたっぷりあるので与作岳経由の安全策も良いかな等々?、、、しかしヨッピ橋を渡りきったところで何の迷いもなくケイヅル沢ルートに決める。と言うのはト レースの大半がケイヅル沢に向かっているのです。東電小屋方面へのトレースよりも遙かに多い位なのです。5時過ぎにヘリが飛んできて龍宮小屋のあたりで周 回やらホバーリングを繰り返している。どうやら昨日の怪我人を救助に来たようであった。樹林帯を抜け徐々に傾斜がきつくなる。時間はまだ早いのだが労働す るとおなかがすく、小屋で作ってもらった朝食の弁当を食べることにする。時間は5時半、風がちょっと強く休んでいると肌寒い。曇りがちだが晴れ間もあり薄 日も差している。ただ上空の雲の流れが速く山上は風が強いことを連想させる。朝食後さらにきつくなるケイヅル沢を登っていくと、昨日下からも確認できたの だがデブリのすぐ下へ出る。さすがにこの先まっすぐに進む気にはなれず、右側の斜面を稜線目指して直登することにする。幾筋かの消えかかったトレースが確 認できる。このあたりからのコース取りはかなりバラけているようだ。
 結構な急斜面で時折立ち休みを繰り返しながら、息を切らしつつ稜線へと出る。やはり予想通り風が強い。ナイフリッジ状の雪稜を山頂目指して登る。10分 程で山頂と思わしきピークに出る。何の標識もなく今一分からない。トレースはまだ先に続いている。と言うよりこの反対側から登ってきたトレースなの か、、、ハンディGPSで地図を確認してみると、山頂では無い。山頂はまだ先のようだ。木の中をくぐったりしながらちょっと先のピークまで行く。GPSが 山頂を示していた。しかし到底山頂らしからぬピークで特段高いわけでもなく、木々が生い茂りとにかく狭い。先ほどのところが山頂と言っても良いような気が する。
 山頂はあまり長居するような場所ではないので、先ほどのピークへ戻って一休みする。上の写真はそこで撮影したものです。踏み跡からすると今日の一番乗 り、7時であった。山頂界隈で15分ほど過ごしたが風が強く早々に下山を開始する。まずはナイフリッジ状の雪稜のところを慎重に下る。一カ所ブリッジに なっていていつ崩れ落ちるか分からない状態のところがある。登りは息を切らして登ったところだが下りは早い。ものの15分でデブリ下まで降りてしまった。 上りに50分かかったところである。ケイヅル沢下部で単独行の男性と、さらに5分ほど遅れて男女の二人パーティと出会う。早いですね、、、から始まりこの先のコース取りなど二言三言話をす る。下部の樹林帯の中は適当に下ってきたら、樹林帯を抜けたところで沢があり渡れずに若干迷走することになってしまった。それでもヨッピ橋へは8時20分 に到着橋を渡ったところで小休止する。水分補給と若干の行動食を口にしここからは折角持ってきたスノーシューに履き替える事にする。休憩後山の鼻を目指し て出発するがすぐに今朝鳩待峠を発ってきたと言う単独行の男性に出会う。これから景鶴山を目指すとのことである。牛首分岐で龍宮からのトレースと合流、ハイカーや写真家に結構出会う。天気も徐々に回復牛首のところの小川に架かる橋あたりからは前方に至仏山、後方を振り返ると燧ヶ岳がその全容をやっと現しつつあった。青空もずいぶんと増え日差しも戻ってきていた。山の鼻の至仏山荘では営業中の看板は掲げられているが客はいなく閑散としている。もっとも今日は平日だしこの時間ではそんなにいるはずもないのだが、隣 のキャンプ場ではテントが6~7張り張られ2~3パーティーがなにやら準備をしていた。若干の給水休憩の後鳩待峠を目指して出発する。次から次へと下って くるハイカーに出会い、だらだらとした上りを行くがなかなか着かない。もうちょっとだ、と言う気持ちも手伝ってか逆に長く感じる。考えてみれば距離も 3.3kmあるし、緩斜面とはいえ一応上りだし結構時間がかかっても不思議はないのだが、、、
結局山の鼻から1時間20分かかって鳩待峠へ到着となりました。午前11時10分、まだまだ来る客ばかりで帰る客は見ありません。私くらいなものです。

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登った山

景鶴山

景鶴山

2,004m

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