行程・コース
天候
晴れのち曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
久万高原町中心部の国道33号久万中前交差点から県道12号に折れ、県道209号で市町界の上林トンネルを抜け、上林森林公園の三叉路を左折し、園内の風穴下まで行き、路肩に駐車する。
この登山記録の行程
登山口10:26・・・竜神平で散策11:13~11:18・・・皿ケ嶺山頂で休止11:43~12:06・・・十字峠12:18・・・復路起点の風穴への道標が立つY字路12:34・・・面白嶽迂回路分岐12:38・・・面白嶽図根点12:44・・・林道経由六部堂コース分岐12:57・・・引地山山頂13:22~13:49・・・東の面白嶽迂回路起点で休止14:38~14:52・・・復路起点の風穴方面道標14:55・・・登山口15:18
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
[愛媛で一番人気の千メートル級峰から静かな縦走路へ]
皿ケ嶺連峰及び東温アルプス「西の雄」皿ケ嶺は、高知県で言えば工石山に匹敵する人気を誇る千メートル級峰。連峰の他の山々より、ブナやミズナラ等の自然林が多く、しかも大木化している木々が目立つ。
山容は山名通り、皿を被せたような形状をしており、1~2億年前に海底に堆積していた結晶片岩類が隆起して地表に出た隆起準平原。引地山にかけては、北面が急傾斜で南面が緩傾斜になっている。コース沿いにある、東西70m、南北150mの湿原、竜神平も地質的には特筆される。
皿ケ嶺の喧噪とは裏腹に、面白嶽(1148.8m)や引地山は展望が良くないせいか、登山者の姿を見かけることは少なく、静かな笹尾根の縦走を堪能することができる。
[コース]
現在、皿ケ嶺の登山コースの中で最も多く利用されているのが、昭和期に一時廃れていた分県登山ガイドでも紹介されている風穴コース。登山口のすぐ上にある巨大な長方形の柵で囲まれているのが風穴で、地面から冷気が噴出しているが、秋はあまり冷風を感じられない。底で植栽されているのは、地元の愛好家が持ち込んだヒマラヤケシで、夏に青色の花を咲かす。
風穴からは最初、丸木階段が続くが、急傾斜の斜面故、その内、大きくジグザグを繰り返すようになる。ケヤキやブナ等の大木が次々と現れる。
まずは竜神平を目指すので、各所の分岐ではその道標に従う。
標高1150mになると起伏がなくなり、1177m独標点南西の分岐に至る。ここからは西側は植林帯で、東側はやや開けている。
竜神小屋が前方に見えると、その下に竜神平が広がっている。壮観な眺めだが、湿原とは言え、水は完全に干上がっている。傍らに竜神の祠があるので、昔は大池だったのかも知れない。
皿ケ嶺山頂へは、竜神小屋の東から登る。笹の山肌の道である。
皿ケ嶺の山頂は三角点の箇所ではなく、南の1278m独標点にある。そこは「如何にも山頂」たる地形で、笹のない円形の広場があり、周囲に数個の木製ベンチが設置されている。
展望は立つと、木々の向こうに南方の山々と平野部を望むことができる。
山頂からは三角点を通り過ぎ、一旦、十字峠まで下り、再び上りにかかる。地形図の破線は尾根上を走っているが、実際、縦走路は尾根の北直下を並行して走っている。
1165m独標点西のコルの北側には、風穴方面と引地山方面の道標が出ている。風穴からこのコースを登って来る登山者もいるが、なぜわざわざ急勾配の道を登って来るのだろうか。
そこの西のピークの先のコルにも風穴方面の道標が立っているが、そのY字路から下る道が復路、利用するコースである。
その次のコルには「赤柴峠・迂回路」の道標が出ているが、ここが面白嶽迂回路の起点で、その迂回路は復路、利用する。赤柴峠とは、引地山北東の峠のこと。
このコルからはそのまま笹の尾根道を進むが、地形図で見るより、実際の尾根幅は狭い。だから当然、尾根道の幅員も狭くなっている。
緩やかなピークを二つほど越えた先に三角点に似た図根点標石が埋設されているが、ここが測量上の面白嶽の山頂である。
山頂を過ぎると尾根の傾斜が一気にきつくなり、崖状になる。しかし尾根道はジグザグに下りているため、特に危険な箇所はない。東側がなだらかで、西側が崖になっており、相反する表情を見せるところが「面白い」のだろうか。
次のコルには迂回路の道標と、その先には林道経由の六部堂コースの道標が出ている。ここからは連峰特有の連続するピークがあり、体力が少々、消耗される。
赤柴峠には道標が立っているが、峠道は上林方面のみしか、見た目にはない。南側の峠道が廃れた理由は、林道の延長により、南側の峠道の登山口の南西に、引地山の最短登山コース登山口が出来たからだろう。
赤柴峠の少々手前位から、尾根の笹はなくなる。
峠で尾根道は反転し、ほどなく植林帯に突入する。するとすぐ山頂。面白嶽よりは陰気だが、山頂の風情はこちらの方がある。
復路は林道経由・六部堂コース分岐東から、面白嶽迂回路に入る。植林帯の中の山肌を伝う踏み跡だが、途中、北側斜面に見事な巨石・巨岩群がある。
傾斜がきつくなると、地形図にない林道を横断、合流、また横断と繰り返し、東の迂回路起点に上がる。
前述の風穴の道標が出ているY字路から下って4分ほどで四差路に出る。しかし道標は南北方向のものしか設置されていない。だからもし往路、この道を利用して引地山に登ろうとすると、この分岐をやり過ごしてしまう登山者がいるかも知れない。
この急勾配の道はやがて、往路のジグザグ道に合流する。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 帽子 | グローブ |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | ナイフ |
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