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涸沢で宴会...それに北穂東陵

穂高岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (よおいち さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

9/11曇りのち小雨、9/12晴時々霧、9/13雨のちくもり

登山口へのアクセス

バス
その他: アルピコ交通毎日アルペン号で上高地に5時過ぎ到着

この登山記録の行程

9/11
05:31上高地出発
06:18明神池
07:09徳澤園
08:06横尾着(休20分)
09:16本谷橋(休5分)
10:32 Sガレ
12:00涸沢ヒュッテ着
12:40涸沢出発
13:30屏風のコル(雨により引き返す)
14:45涸沢ヒュッテ着
9/12
04:58涸沢発
05:55南稜取付き(登攀具装着)ガイド一行が先行していったので、少し間隔をとる(休10分)
06:48東陵取付き
09:41北穂小屋(休憩40分)
10:19北穂
11:15最低のコル
12:00涸沢岳
12:10奥穂小屋
14:00涸沢ヒュッテ着
9/13
06:20涸沢ヒュッテ発
08:20横尾
09:20徳澤ロッジ(休20分相棒がチェックインの間ずぶぬれの体を乾かす)
10:20明神池
11:00小梨平(昼飯:入浴不可)
11:44河童橋
12:00上高地温泉ホテル(入浴)
13:30上高地BT

コース

総距離
約5.6km
累積標高差
上り約1,232m
下り約1,262m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 リッジの切れ目から岩壁を覗き込んでルートを探る。 相棒が目で「行けよ」。アンザイレンし支点を作りながら考えた。直上もできそうだがその先は?壁をトラバースなら手前三歩ぐらいは信用できそうだが...」その先にもろそうなスタンスがつづいていた。下はすっぱり切れ落ちている。壁に乗り込みフレークでランニングをとった。と思ったら近くにピトン?。よく見ると先にもあるじゃん。。。。北穂東陵核心の1ピッチ目、先行していたガイド一行(ごっついガイドさんにおばさま二人)はもう斜面を北穂小屋に向けて登っている。
 朝5時少し前に涸沢を出て東陵基部からできるだけ右寄りの稜線に上がった(7時前)。何しろゴジラの背はあっという間に終わってしまうため、できるだけ長く距離を稼ぎたかったのだ。少しハイマツ帯を越えていくと、ゴツゴツしたリッジをコンテで越えてゆくガイド一行が見えた。我々もロープを出した。「ここからはゆっくり行こう」
 相棒は若く私とは親子ほど離れているが、福岡時代に同じヤマ屋に師事し(彼女のほうが約一年早い)しごかれ、登山学校では同級で中の下といった感じだったが何とか修了できた。山の志向が似ていて(あまり厳しいのは苦手、だもちょっとだけギリギリ感が欲しい)が近く技術レベルは同程度。三年前に私は転勤で東京に異動となり、福岡と東京で離れており、以前のようになかなか一緒の山行って訳には行かなくなった。ところが今年2020夏、相棒が縁あって槍近辺の小屋でバイトすることになり、この機会に何かやろうということで私から北鎌を提案した。短い休暇を利用して北鎌のコルからサクサクッとね。私としても来年湯俣から焼岳までやるかもしれないので核心の部分だけでもやっておきたかった。しかし相棒は事務所から「バリエーションは禁止」....。いささか不満だったが、涸沢でおちあい「なんかやろう」と云うことになった。私はわたしで、涸沢までは明神主稜から前穂経由で涸沢へ入ろうと計画したが、うちの会の代表に相談すると「明神主稜でもソロなら前穂北尾根と同レベルのルーファイが必要な上に地震による荒れ具合を調べる必要ありとのこと」。御もっとも....でこれも断念。パノラマも下部は崩れている。何もかも駄目って感じで今回山行は横尾経由で涸沢に無駄に重い食材を担いあげる『宴会山行』と言った感じの計画になった。唯一北穂東陵だけが「ぼぼ一般道扱い」という相棒の自己判断で、山行での楽しみはここ一点となった。
 一旦切れ目に戻ってギヤを整え、再び壁に立ち込む。ルートが見えればもうあまり怖さは無い。ヌンチャクをかけて一歩一歩。最後の一歩が足が遠かったが手がしっかりあるので足をのばしてリッジ上に戻った。
中間でピッチを切り相棒を引き上げ、そのまま二ピッチ目をリードしてもらった。一旦ロープを束ね背ビレの先端まで移動。少し手前からクライムダウンする手もあったが「最近懸垂下降してない」ってことでロープをかけ懸垂でおりた。
 そこから小屋を目指してルートを探しながら急登をゆく。相棒の足は確実に強くなっている。夏にあった時も「早い」とおもったが今は標高3000Mで生活しキレットを庭にしているのでさらに強くなっている。こっちは55歳(一昨日なったばかり)のおっちゃんだしついて行くのが精一杯。北穂小屋のテラス側に回り込みながらテラス脇の階段から小屋にあがり一息着いた。(今回、行動食・財布・サングラスもヒュッテにわすれてきたので) 相棒に貰ったあんパンをパクつき、二人でコーヒーをのみなからしばし余韻にひたった。その後は予定どおり奥穂に向かって岩稜歩きを楽しんだ。鎖やハシゴがあり過ぎでの岩稜歩きは興ざめだったが、道中では福岡の近況やこちら(関東)の山行、各々の仕事の事、或いは以前やったやまの思い出などなどペチャクチャと女子会のようにはなしていたら涸沢岳に着いてしまった。
 14時に涸沢に戻り15時頃からヒュッテのテラスに陣取りもつ煮をつまみにチビチビやってると隣の席にカップルか来て山の話とか雑談しながらしばし反省会をした。〆はステーキとご飯だったか、お隣さんに肉のおすそわけをしたら代わりに彼氏お手製の絶品うめジュースを頂いた。
 この日の山行を振り返り、距離も時間も短く技術的にも難しくない北穂東陵でなぜこんなに楽しかったのだろうと考えていた。未熟な我々が状況を判断し呼吸をあわせ難所を越えた充足感だろうか?。これからの、それほど長くない山の人生を、どのように築ってゆくかを考えたときに岳友の存在が極めて大きいことを認識した。......それはそうとこの鈍りきった足を鍛え直さないと相手してもらえなっちゃうよぉ。
追記①計画
今回の山行で横尾本谷をやるって案も考えたが、遡行中も小屋から丸見えだそうで相棒が気はずかしいので控えた。紅葉の時期に会メンバーを誘ってみたいと思う(ちなみに正規社員の通勤ルートらしい)
追記②夕食メニュー
初日がもつ鍋。ボッカを兼ねて生野菜とスープ入モツの重量メニュー、〆はサッポロ一番味噌ラーメン。もつ煮にはチャンポン麺だが蒲田のマルエツには無かった。
2日目はもつ煮汁入りをつまみにおかずは牛ロース。ステーキ肉を醤油ベースで2日間漬け込んでそのまま凍らせた。酒はワイン一本ビール350×2.ウヰスキーが600ml位。そのせいで初日のザックは20kgを越えた。
追記③初日
ヒュッテで落ち合ったあと屏風のかしらまでお散歩した。コルで天候悪化の兆しがありひきかえした。積雪なし、大きな崩れなし。
追記④2日目
東陵稜線上では終始晴天だったが、小屋の裏の丘から丸見えだそうで「見られてるのでは?」と心配していた相棒を最初はニヤニヤしながら見ていたが、次第にこっちも緊張してきて、「まるで父兄参観」の気分だった。
1ピッチ目のリッジの切れ目の先はリッジのに上りあげるルートが一般的かもしれない
追記⑤最終日
明け方3時からの雨が止まず、早々に下山を決めた。6:20ヒュッテを出て横尾に8:20徳沢ロッジ9:20。相棒はここでチェックイン。荷物を預け上高地まで送ってもらった。
追記⑥風呂事情
小梨平に11時前に着いたがコロナの影響で外来入浴は休止(テン泊者のみ)食堂でカレーうどんをすすりながら風呂探し。やはり外来入浴は温泉ホテルしかなかった。温泉ホテルは人員規制するので早めに行っとこうと言うことで河童橋をわたって温泉ホテルまで行くと12時。30分早いが掃除が終ったので直ぐに入れるとのことで有り難く頂戴した。850円。シャンプー石鹸あり

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装備・携行品

【その他】 ・ザック:ミュータント50L
・生活:ツェルトⅡロング、張綱ペグ、マット全身、半シュラ、コッヘル、武器、ノズル、ガス缶250x1、プラティバスx2、ヘッドライト、モバイルバッテリー、金と保険証・カード、クスリ、トレぺ、ライター、スマホ、登山計画書、非常食、防水袋、筆記用具
・登攀具:ハーネス、PAS+ルベルソ+環付3、ロープスリング120-180ⅹ4、テープスリング240x2、ソウンスリング120x1、ビナx5、捨て縄3、カム#1#0.75#小x2、グローブ
・衣類:雨具、ダウンシャツ、ダウンパンツ、フリース、替ソックス、替え下着、タオル、サンダル、テムレス、手袋
・ウエア靴:長袖、パンツ、トリオレ、ソックス、MILLTあみあみ、FineTruckあみ、帽子
・行動:ヘッデン、サングラス、地図、コンパス、腕時計、ナイフ、トレッキングポール、e-trek30、行動食
共同:ロープ30M
食料:ステーキ、麻婆春雨、つまみ:目刺し・天ぷら・漬物etc

万里子の分:マット、シュラフ、ツェルト小

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