秋の四連休に立山に行ってきました。雷鳥荘に宿をとって、立山の雄山、大汝岳、富士ノ折立を縦走する計画を立てて行ってきましたが、はてさてどうなったのか？
霧雨の扇沢８時半発のバスに乗り込み、ケーブルカー、ロープウェイもほぼ待ち時間なく10時半頃には室堂に到着。すると、天気は見事な登山日和に。早速準備を整えて、今日の目的地、室堂山展望台に向けて出発です。ゆっくり進んでお昼前には、大絶景の待つ展望台に到着。カルデラこそ雲に覆われていましたが、薬師岳をはじめ黒部五郎岳、笠ヶ岳、槍、穂高、水晶岳、野口五郎岳などの名峰をパノラマビューしながらの贅沢なランチタイムを楽しむことができました。昼食後は目の前にそびえる浄土山へ。ところがこの登山道、急登な上に大きな岩がゴロゴロしている道で、小４の子供がコースタイムで通過するのは難しく、へこたれながらもやっとの思いで山頂？に到着(山頂が何処なのかよく分かりませんでした)。そのままピストンであの登山道を下るのは大変だろうと言うことで一の越経由に変更すると、今度は山からちょっとしたご褒美が。ハイマツ帯の登山道を歩いている時のこと、足元近くで突然ガサガサッと音がしてビックリしてそこに目をやると、何と雷鳥の一群がいるではありませんか。これにはカミさんも息子も感激。思わぬ山のプレゼントにちょっと気をよくしつつ、一の越経由で雷鳥荘に向かいました。
２日目はどんよりとした肌寒い朝６時前に宿を出て、大走から真砂岳、富士ノ折立、大汝岳、雄山へと向かうコースへ出発。雷鳥沢のテン場でトイレを済ませて、大走を登り始めます。最初は緩やかな道が暫く続きますが、沢を右に折れて尾根に取り付く所からガレた急登の始まり。幾度となく休みを挟みながらも高度を上げてくると、時折冷たい強風が吹き付けるように。すると富士ノ折立を見ながら「あそこ行くの？」とビビリモードが入ってきている息子クンの気持ちが…。決定打は稜線に出ときにビューッ‼️と吹き付けてきたこの日一番の強風でした。息子クン、半べそで足を完全に止めて「絶対に無理」と、メンタルがポッキリと折れてしまいました。体力的にも技術的にも問題はないのですが、一番肝心な気持ちが完全に殺られてしまった様子だったので、今回は真砂岳のみで撤退を決定。そのままピストンで大走を下山することに。雷鳥沢に戻った頃にはどんよりしていた空模様も嘘のような快晴になり、残念度倍増でしたが雲の動きは相変わらず速かったので、稜線ではそれなりの風が吹き続けていたでしょう。それよりも、あの状態の息子クンの気持ちを稜線上で立て直すのはちょっと無理だったので、この撤退はしょうがないかと。後は息子クンが今後どのように気持ちを立て直してゆくかが鍵。もう山登りはやめるのか？それでもまた登ってみたいのか？今のところ、山登り自体はまんざらでもないようで、帰りしなに室堂の売店で、劔岳のクリアファイル買ってご機嫌になっていました。