行程・コース
この登山記録の行程
滝沢登山口(07:15)・・・水場(08:30)[休憩 15分]・・・駒ノ小屋(10:00)[休憩 20分]・・・会津駒ヶ岳(10:35)[休憩 10分]・・・中門岳(11:20)[休憩 30分]・・・駒ノ小屋(13:00)[休憩 10分]・・・水場(13:55)[休憩 15分]・・・滝沢登山口(15:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
例年9月下旬から東北の紅葉は見ごろを迎えるが今年は去年より少し遅れているらしい。この週は東北北部の山が見ごろを迎えるかと思っていたので、そちらに行こうかと考えていたが天気があまりよくない予報だった。お花見なら曇りやガスでも楽しめるが、紅葉はガスとの相性は悪く東北南部ならガスってしまうことはなさそうなので、東北南部から久しぶりの会津駒を選定。
会津駒は10年ぶりで以前来た時は7月下旬の花の時期だった。ここもGWあたりの雪の時期に再訪しようと思っていた山だが、季節を変えて久しぶりの来訪。登山口の檜枝岐は西那須野塩原ICから90キロ以上あり、少々面倒なのだが南アルプス南部と違い道路線形が比較的いいので、思ったほど時間はかからない。滝沢登山口の駐車場は林道の終点がロータリーになっていたと記憶しているが、現在檜枝岐村役場による登山道整備事業が行われておりその工事資材等のため、手前から進入禁止になっている。登山口に駐車できなかった場合国道沿いの駐車場に駐車し、キリンテに縦走してみようかと思っていたが、路駐はできたので滝沢登山口からピストンとした。
コースは登山口から水場までは急登もあるが、あとはきついところはない感じ。紅葉は水場のある標高1500m位からは色づきを増しつつあるように感じた。駒の小屋手前で森林限界になるが、森林限界からは紅葉も見頃を迎えつつあり、カエデは黄色く色づき、数は少ないがドウダンツツジも赤く色づいていた。会津駒でこの感じなら栗駒や三ツ石の紅葉はピークではないかと思った。森林限界からは湿原の草紅葉を眺めながらの散歩道。木道はかなり傷んでいて、土曜日でも木道の整備工事は行われていた。駒の小屋に到着すると風が出てきて山頂にはガスがかかり始めた。事前の予報では一時的なものと思われ、帰りもあるので展望は帰りに期待し山頂に向かう。山頂は灌木に囲まれ展望はないが、雪の時期なら別天地に変わるような気がする。展望を望むなら中門岳方面に下ったところが展望地で親切なことに巻き道まであるが、尾瀬方面はまだ雲がかかっていて展望は望めなかった。帰りに期待し草原の散歩道を中門岳に向かう。中門岳の山頂標柱は中門池にある。以前来たときはハクサンコザクラの咲くお花畑でメルヘンチックなところ。ベンチもあり、休憩にはいいところだが、依然尾瀬方面にかかった雲がとれず展望は今イチで、ベンチも混んでいたこともあり、登山道の終点に向かう。終点にもベンチがあり、こちらは空いていたので早めに昼食とし、雲の抜けを待つことにした。ここからは尾瀬方面は望めないが、越後方面の展望がある。
昼食後来た道を引き返すことにしたが、目論見どおり尾瀬や日光方面の展望が復活していたので、見ごろを迎えた紅葉と展望を楽しみながらのんびりと来た道を引き返した。帰りは山頂を割愛し巻き道を使ったが、木道は滑りやすく注意が必要。下山中は時々日差しもあり、午前中よりも少し天気はよかった。駒の小屋からは2時間位で下山。駐車場所を探すのに苦労した路上駐車の山もほとんどいなくなっていた。
登山口の車の数の割にはすれ違う登山者の数が少なかったような気がする。あれだけ多くの車に乗っていた登山者がどこにいたのかは今も不思議。自分は後発組のように思うのでキリンテへ縦走したのかもしれないが、キリンテから駐車場へ登り返すのも面倒な気がする。山頂直下で若いトレランさんに抜かれたが、気が付かなかっただけかもしれないが、その人は中門岳への稜線には現れなかった。山にはいろんな楽しみ方があるので、どうでもいい話だが、自分にとって雪のない会津駒の山頂は山頂標柱ではなく、中門岳への稜線なので山頂標柱の往復だともったいないような気がした。会津駒の登山は巻機の登山と似た要素があるが、自分の印象では巻機より3割くらい楽なコースで山上の湿原の規模は巻機よりも大規模。アプローチと駐車場の規模については難ありだが、雪のない時期なら中門岳への縦走は入れた方がいいように思った。