行程・コース
天候
快晴/積雪15cm
登山口へのアクセス
バス
その他:
水根バス停からむかし道をたどる
この登山記録の行程
JR奥多摩駅(08:42)・・・奥多摩湖バス停(08:55)・・・トオノクボ(11:00)・・・電波反射板(11:30)・・・道迷い確信(12:00)・・・トオノクボ(13:00)・・・水根集落(14:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
今日も今日とて奥多摩に行ってきました。急遽会社で有給とろう的な話になったので、この機会を利用して行ってきました。丁度木曜日に低気圧の予告を見聞きし、これは金曜日は雪のチャンスが!と思ってました。(先週、休日に終日降雪して電車の心配でパスしたことが悔しくてw)
今日の目的地は「イソツネ山」です。水根から尾根伝いにトオノクボまであがり、そこから榛ノ木尾根を東に下ったところの山頂を踏み、そのまま東に流れて境に下山、という行程の予定でした...そう「 予 定 」でしたw
バスは奥多摩湖で降りてお手洗いを済ませて出発です。9時ごろのスタートです。むかし道のルートを逆に歩き、集落路地裏での分岐まで歩きます。林道で高度を稼いでいく中、気持ちのいい日差しでいいことありそう♪なんて感じてました。
やがて山の中にはいり、入り口近くの神社の裏から尾根にアクセスしていくところでちょびっとだけ雪が残っていました。神社の屋根も真っ白でした。ですが高度を上げるにつれてだんだん雪の残り方が目立つようになり、足跡も登り方向に一人分ついていて、先行者がいることを知らせていました。
特に地図中の989mポイントに来ると、かなりフカフカな雪絨毯になっていました。また、植林帯よりも広葉樹エリアの方にそれが顕著でした。翻って、植林帯の方が道を目で見る分には都合がいいという感じでした。そのあともひたすら登り、基本は先行者の足跡をなぞって安全に進みました。で、見上げた先にトオノクボの、空との境界線が見えてくる頃には中々に立派に雪が残っていて、大体10㎝位の積雪でした。
11時ちょうど、トウノクボに到着しました。素晴らしい雪原です(添付写真参照)☆
このあとがいよいよ本番です。左方向が通常の六つ石山方面で、私は反対に行きます。
誰の足跡もついていない、まっさらな雪原、それが尾根通しにずーっと向こうまで伸びていました。そこに自分ひとりだけが足跡を刻んでいく...もう最高of最高ですね♪降雪のタイミング、晴れるタイミング、それが今日この日にピタリとハマった最高の瞬間でした。
(≧▽≦)
ここから先は道がないので、地形図を頼りに歩いていきます。周辺に動物の足跡がないか気を配りながら歩きます。熊っぽいのは一つだけありましたが、尾根筋にはそれらしいのはありませんでした。いつも通り、現在地は両サイドの形状から判断し、それで序盤は難なくクリアしていきました。
反射板がありました。
が、ここから事態が暗転することに...(^^;
反射板の先がガチ急な下りでした。冗談はノーサンキューというレベルです。その段階での地図上での見立てではちゃんと経路を歩いている...つもりでした。コンパスでも進行方向はあってたので...ですが下りはどこをどう降りるかで難儀するレベルで、加えて雪も積もって危ないのでたまらずチェーンスパイクを起用。安定感が格段に向上しました。
その後もしばらく下り続けましたが、その先見えてくるはずの傾斜のなだらかな広場が一向に見えてきません...その段階で「これちょっとアヤシイぞ」と思い、悔しいながらもスマホに仕込んでいたGPSアプリを起動することに。が、、、
(;°3°)<エ、ツイビシテクレナイ、ナンデ?!
G P S ア プ リ が 仕 事 し て く れ な い
事前に当該地域の地図を取り込んだのですが...何故か現在地を指し示さない...取り込まれていると、そのエリアが青枠表示なるのですが前夜確認した時には確かにそうなっていました。
仕方がないのでGPSを諦めて再度地図を見ました。いまひとつの確認として、もし正しい経路であれば、左手(つまり北側)に同じような尾根が落ち込んでいくのが見えるハズでした。が...左を見た時に見えたのは、尾根ではなく谷を挟んだ先の山でした。写真は撮る余裕がありませんでしたが、位置的には三ノ木戸山に間違いありません。
以上の話を統合すると...三ノ木戸山が見えるにしても、自分との間に尾根が一本も挟まっていない、となると現在位置はひとつ手前の支尾根に違いないと確信されました。
この時点で、引き返すしかないと判断しました。12:00ちょうどのことです。
かなりの急坂を延々と降りてきたので、登り返すことを想うとかなりゲンナリしました。ですが戻らなければ単純にヤバイ事態が待っているので、まずはトオノクボの分岐まで戻る目標で頑張りました。元々道のない坂だったので、登るのも直登でアキレス腱が相当いじめられました。少しでも時間を稼ぐためにハイスパートで動いたので、脚はつるわ呼吸は苦しいわで相当しんどかったです。おにぎり2個、羊羹1個の用意があったので、まずは動きながら羊羹を喉に押し込みました。呼吸も荒くなったからか?胃袋の方が拒否を示してきましたが、無理にでも食べました。
反射板のところまで戻ってくると大分なだらかになりました。脚の筋肉は痛かったですが、体力自体はまだまだ余裕があったので、動き続けられてよかったです。トオノクボには、13:00ちょっと過ぎに戻ってこられました。あとは落ち着いて一般登山道を下るだけなので、ホッとしたのが正直な気持ちです(^^;
水根の集落には14:00過ぎ到着だったので1時間ちょっとで戻ってこられたことになります。
奥多摩湖のバス停からの発車には時間があったので、傍のベンチで残ってたおにぎり食べて、寒風に耐えながら待ちましたw
あとはのんびり帰るだけでしたが、バスや電車の中で今回のことを振り返ってみると、色々と自身に足りないものがぼんやりと見えてきました。まず間違えたという認識は確かにあっていて、かつ迷い込んだ尾根の見立てもその通りでした。もしあのまま突っ込んで行ってたら、最終的には小中沢にぶち当たり、進退窮まっていたと思います。
(;°_°)
このような道迷いの経験は2回目で、1回目は3年前の4月でした。その当時は相当パニックになりましたが、今回はヘッデンやツエルトを持っていたことがお守り代わりのように一定の安心感があり、かつ時間にもまだ余裕があったので引き返す判断を後押ししてくれたように感じています。
あと今回のコース設定は某山岳会の支部が作成されたネット資料を参考にしました。が、私の事前準備では地理院地図に経路を入れる程度の参照でしかなく、詳細についての予習はせずぶっつけ本番、頼りになるのは地形読みのみという状態で今日に臨んでいました。
前述した尾根上の反射板、これが事後検証で大いに参考になりました。上記サイトでは反射板の先は右手の尾根に分岐となっていますが、私は確かに反射板の先は「左」に入っていきました...直接的なミスはこれで判明しました
(^^;
ではそれに至るまでの諸要因はというと...左に迷い込む前に地図読みがちょっと怪しくなり、入っていった後も確証バイアスにかかり「尾根の向きがあっている」というだけで歩行を再開させてしまったこと、これが1つ目としてまずありました。
2つ目は、途中から尾根筋の両サイドの形状ではなく片側だけで判断してしまったことです。これが特に致命的でした。しかも歩きやすい左側を歩きながらそっちばかりを見るという愚行...右側は植林帯で歩きずらそう、それだけの理由で敬遠し、前述のようなミスにつながりました。
歩きながら確かに「右の谷の形状に沿って歩けば、1041mの沖ノ指に着く」という認識で歩いていましたし、昨晩の予習でもそう見ていました。が、歩きやすいという理由だけで見分けのメンドクサイ左側ばかりを見ていたばかりに今回のような結果に...
上の2つの理由はともに、充分に戒めとして守っていたことでしたが、それを今回やらかした格好です、ハイ
(^^;
今回は、マイナールート/初見で下りに使用/雪で道もない/地形図とコンパスだけで勝負という難易度跳ね上がりな条件を作り出してチャレンジして見事に跳ね返された格好でした。
一方で、技術というより習慣に阻害要因があったことが判明し、今後の練習の指針も見つかったのでそれは良かったです。いまの全力が出せたこと、雪に自分だけが足跡をつけられたこと、そういう部分では今日のお山は楽しかったです。
(^O^)
フォトギャラリー:9枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ツエルト | 健康保険証 | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー |
行動食 | 軽アイゼン |
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