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石切道から六甲山頂を経て有馬三山へ

有馬三山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (うめぞー さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

電車
その他: 阪急電車洛西口発(7:50)・・・長岡天神着(8:00)・・・長岡天神発(急行乗り換え)(8:03)・・・十三着(8:25)・・・十三発(神戸線乗り換え普通)(8:37)・・・御影駅下車(9:10)

この登山記録の行程

阪急御影駅(9:10)・・・白鶴美術館前(9:20)・・・石切道分岐(10:00)・・・六甲山山頂(ガーデンテラス)(11:30)・・・湯槽谷山山頂(13:20)・・・灰形山山頂(13:50)・・・落葉山山頂(14:20)・・・有馬温泉(14:30)・・・有馬温泉駅(阪急バス)発(17:00)・・・阪急梅田着(18:00)

コース

総距離
約12.3km
累積標高差
上り約1,478m
下り約1,146m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

六甲山系もかなり行き尽くした感があるのですが好きな山域なので手を変え、品を変えいろいろな楽しみ方をしようとルートを考えています。
そんな中でガイドブックからチョイスしアレンジしたのが今回のコースです。
結構無茶ぶりなルートですので健脚な方以外は手を出さない方がいいかもしれません。
それではコース案内です。
交通機関は阪急電車を利用します。(六甲行きはほとんど阪急電車にお世話になってます。)
阪急御影駅で下車し右へと歩き出します。
深田池公園を左手に見ながら交差点まで進むと目の前に消防署が見えます。
消防署の右側を山手に進むと住宅地が展開しています。
ここからは基本右へ右へと進みますがここでもトレーニングがてら一度も迷わずに進む方法を考えましょう。
やり方は簡単、地形を見ながらどのルートが正解か予測するというものです。
住宅地はコの字型になっていることが多く行ったは良いが袋小路だったという経験はありませんか?
実は山の中でも同じことが言えるのです。
道迷いの大半は地形図を読図できないことからですが落ち着いて周囲を見ると行けるルートと行っても突き当たりかもしくは戻ってくるのでは?と思われるルートは区別ができるものです。
もちろんそうなるには経験と観察力が必要ですが普段から意識していると感覚は研ぎ澄まされてきます。
なので私は初めての道では目的地(登山口)までのルートを予測と観察で行くことにしています。(あえて地図やGPSを封印します。)
間違えてもドンマイです。イザとなれば戻るのは容易ですし人にも聞けます。
今回も間違えやすい道が多々ありましたがおかげで間違えず行くことができました。
最初の目標は白鶴美術館です。ここまで来ると登山口へ向かう道まであと少しです。
自分は方向音痴だという方や時間を節約したいという方はここまでバスが出ているようなのでバスを利用するのもいいかもしれません。
白鶴美術館前を右に進むと直ぐにバス停(白鶴美術館前)がありますのでその道を北上します。
しばらく進むと橋が掛かっています(落合橋)ので歩行者用の鉄橋みたいな橋を渡ります。
対岸にマンションがありますので車道を渡ってマンションの方へ向かいます。
マンションの玄関前に待望の道標がありますので道標に従います。
マンションの端に昭和13年の大水害記念碑が立っていますので見学してください。
当時こんなところまで水位が上がったのか?と驚愕します。
記念碑を見送り住吉川本流を上流側に上がって行きます。
しばらく進むと甲南火葬場へ行く道(右側)と左に進む道がありよく見ると左の道に道標が立っているので道標に従い左の道を進みます。
少し行くと神楽岩堰提が正面に見えます。そのまま車道を進むと遠回りになりますので神楽岩堰提の左側に近道がありますので利用します。
そのまま進むと右手に石屋さんへ行く道と左手の道に分かれるので左に進みます。
少し先にやっと3本目の道標があり、従って左上に上がる畑道のような道を進みます。
足元の悪い道を登りきると大きな道に出ます。
左に行くと住吉台右に行くと六甲縦走路の道標がありますので右へ行きます。
平坦な道を進んでいくとどこからともなく読経の声が聞こえて来て(山の中なのに)薄気味悪くなってきますが直ぐに理由がわかります。
目の前に大きな墓地が見えてくるからなのですがここは住吉霊園で読経の声はどうもテープの音声のようです。
墓地の下を墓地を左に巻くように進んでいくと石切道・六甲縦走路・打越山方面への分岐に出合いますので石切道に向かいます。
ここからやっと本格的に山道に入りますのでホッとします。
傾斜はそれほどでもないのですが延々と続く坂道と石に疲れないように進んでください。
途中でも分岐がありますが道標もありますので間違えないと思います。
しばらく進むといきなり車道に出ます。(アスファルトの道です。)
さらに上へと進むのですがこのあたりから傾斜がきつくなりますので疲れた人は小休止してもいいでしょう。
なんの味気もない車道を上がっていくとやっと左手に石切道への道標が現れます。
一回目もそうですが花崗岩で出来た立派な道標ですので直ぐにわかります。
ここからいきなり急登になりますので注意してください。
足首が極端に曲がるぐらいの急登を登りきると地獄谷の源流を巻くように緩やかな道に打って変わりますが気を付けないと左側の山手から落石している箇所があります。
落石箇所を越えたらまたもや急登が始まります。
今度は石がゴロゴロした足場の悪い道をひたすら上がって行きますが途中に大きな石が何箇所か有り苔むしているので風情があります。
やがて道が木の階段状になってくると六甲ガーデンテラスの建物が木々の間から見え隠れします。
しばらく進むと建物直下の平坦から下りの道に入り少し行くとテラスへ上がる縦走路と出合います。六甲縦走路をそのまま上がっていくと六甲山ガーデンテラスへ出ますが六甲山山頂の表記や三角点は全くないので通過点と考えるのが良いでしょう。
レストラン等食べるところもありますので食事を用意していない人はここで大休憩を取るのも良いかと思いますが私の個人的な意見を申し上げると山という場所は非日常を楽しむ場所であり日常の生活を入れてしまうとただの観光になってしまうので出来るだけ自然の中で食事をいただく方が美味しく又ありがたみも増すと思います。
ガーデンテラスの東端に六甲縦走路の道標がありますのでそれに従ってください。
私は有馬三山へ行きたかったので縦走路は違うのでは?と考えてしまいその辺をウロチョロと彷徨って30分ほどタイムロスをしてしまいましたが縦走路を行くのが正しいです。
せめて道標に表示があれば良かったのですがただ単に縦走路への道標であったため勘違いしてしまいました。(すごく反省です。地図で再確認を怠ってました。)
地図とコンパスで確認し縦走路を行くのが正しいと答えを導き出し進んだのですがせっかくここまでいいペースできていたのが悔やまれ(この時点で11:30に着いていた。)
戒めとしてお昼休憩を30分で切り上げました。(お昼は当然山の中でいただきました。)
縦走路を下っていくとドライブウェイに出合います。
有馬三山(番匠屋畑尾根を進みます。)へ行くにはドライブウェイを渡った対岸に道がありますがドライブウェイに横断歩道が無いので車には十分注意してください。
ドライブウェイをわたって少し先に道が右と左に分岐しているのですが右は紅葉谷へ左が
番匠屋畑尾根への道となっています。
ところが去年の台風のせいで右の紅葉谷への道は封鎖されており通行できませんので注意してください。(事前に下調べをしていればわかります。)
実は六甲山頂でタバコ休憩していたとき隣にいた男性と少しお話をした時にその男性は紅葉谷から下山するとおっしゃったので私が「現在通行止めのはずですよね?」と聞くとその男性は含み笑いをしながら「そうだけど行けるんだよね。」とおっしゃってました。
封鎖は2箇所、厳重に木のバリケードがしてあったのでその方はそれを回避して進むつもりなのでしょうが行政がそこまでしているところを通るというのは自己責任以前に人としてどうなのか?と考えます。
万が一何かあった場合そこだけでは無くその山域全体に悪影響(最悪通行禁止)を及ぼす可能性がありますので通行禁止の場所は行かないように自重していただきたいです。
つい最近でも非常識なスノーボーダーがコース外を滑走して遭難し救助され山岳救助隊の人に大目玉を食らっている場面がTVで放送されたばかりです。
山はみんなで楽しく利用させて貰う場所なので大切にして欲しいです。
コースに戻ります。
番匠屋畑尾根を進んでいくと直ぐに752mの4等三角点がコース上に存在します。
山名などは無くピークなのですが何故か感慨深いものがあります。
ピークを越えると湯槽谷峠まで下って行きます。多少のアップダウンを繰り返しますがそれほどきついことは無いです。
ただ、落ち葉が堆積しているのと木で出来た階段が濡れている場合は足元が滑りやすいので注意してください。
途中鉄塔がありますがそのあたりは結構な広場になっていますので休憩できます。
眺望は全くないですが山の中で落ち着いて食事できました。
鉄塔の足場が良いベンチ替わりをしてくれましたが出来るだけ鉄塔のそばで休憩してください。(周囲に少し開けた場所がありますが足を踏み入れない方がいいと思います。)
鉄塔を後にして少し進むと湯槽谷峠に出ます。
ここから湯槽谷山へ向かうか紅葉谷へ下るか選択肢があります。
ここからなら紅葉谷へ行っても良いみたいでコースには特に注意書き等はなかったのですが道標には(難所)と下の方に記載してあったのでそれなりの覚悟が必要です。
あんまり道標にそのような記載をしてあるのを見たことがありませんのでそれなりの悪路があると推察できます。
ただ、ここまでで足が疲れた人はここから先、有馬三山を越えていくのはお勧めできません。
特にこれから登る湯槽谷山は結構急登で鋭角な山ですので登るのも下るのも気を使うからです。
まあ、六甲山山頂で判断したほうがいいですが山頂からならロープウェイもしくは時間が合えばバスも利用できるので最終判断は六甲山頂でお願いします。
私の目的は有馬三山を越えることですので登ります。
急登を登っていくと途中で六甲山頂や先程休憩した鉄塔がもう遠くに見えます。
どんどん調子よく登っていくと山頂につきます。
山頂には花崗岩で出来た標高道標が801m山名ともに書かれ設置してあります。
休憩できるような場所はありませんのでそのまま通過してください。
下りは木の階段が鋭角に下りて行ってるので足元に細心の注意が必要です。
万が一、足を滑らせるとかなり下まで滑落する可能性があります。
大怪我する可能性がかなり高いので本当に転倒だけはしないようにお願いします。
急な下りを下りきったところに次の山、灰形山と鼓ヶ滝公園への分岐があります。
エスケープルートなので湯槽谷山で疲れた方はここからエスケープしましょう。
灰形山への道は湯槽谷山ほどでは無いですがそれでも一旦鞍部からの登り返しになるので標高が低いからといって侮っていると足元をすくわれます。
また灰形山の先からは悪路が続きますので足を残しておいてください。
灰形山山頂は展望もよく休憩にももってこいです。(この日も一人休憩されてました。)
山頂には湯槽谷山と同じく花崗岩で出来た標高道標があり619mと山名が刻まれています。
またここには神戸市が設置した3等三角点もあります。
有馬三山の中では一番眺望が良いので三山巡りをされる方はここを大休憩に利用するのもいいかもしれませんがそんなに広くないのでグループには不向きです。
灰形山を辞して下っていくと神戸市が設置した「この先やせ尾根通行注意」の看板があります。
その名のとおりやせ尾根が続きますが注意して通ればそれほどのことはありません。
むしろこのあたりの方が遮るものが無いため右側は有馬温泉街が左側は丹波の山々がよく見えるので気持ちがいいです。
ただし足場は相当悪いので写真や景色を楽しむため止まる際は安全な場所を確保して足を止めてください。
難所を越え最低鞍部に到達すると最後のエスケープルートが有馬温泉方向に伸びていますがもうここまでこれたのなら落葉山まであと一息なのでよほど疲れていない限り頑張って落葉山を目指しましょう。(ここからは気持ちの良い安全な山道です。)
つづら折れにはなっていますがそれほど急でもない坂道を登っていくと今まで通過した湯槽谷や灰形山がその雄姿を見せてくれますので存分に景色を堪能してください。
やがて上りが終わり平坦になったなと思ったところぐらいに落葉山の4等三角点があります。(コースから見えてますが2mほど外れた場所にあります。)
また4等三角点を過ぎた直ぐにここにも花崗岩でできた標高道標があります。
本当は落葉山というのはお隣(西側)の522m峰らしく533mのこの山は城山というらしいのですが533mの三角点名が落葉山になっているのでこちらを落葉山と呼んでいるそうです。
標高道標からわずか20mほど進むといきなり立派なお寺が姿を表します。
ここは妙見寺という寺院でとなりのお堂は金鳥城山妙見というそうです。
それにしても車道も無いような山の中にこんな立派な寺院を建立された昔の方々に深い感慨を受け無事に下山できたことを深謝しお参りを済ませ寺院を後にします。
下山途中石段を下りていくと左右に石仏が鎮座しています。
これは西国33箇所のご本尊を祀ってあるものでそれぞれの寺院名が番所とともに刻んであります。
ご自身の家のそばにある寺院を探すのもこういう時の楽しみです。
道はやがて有馬グランドホテルの横の石畳と続き、また残りの仏様を見学しながら高度を下げていくと最後に赤ちょうちんのたくさんぶら下がった場所に出ます。
ここが元々落葉山から先へと行く登山口にあたります。
ここから登られる方は有馬温泉バスターミナルの向かい側、石柱のある石畳が登山口と覚えてください。
石柱には妙見宮参道、赤ちょうちんには城山妙見寺と書かれています。
私はいつも懇意にさせていただいているたこ焼き屋さん(バス停の真ん前にあります。)の
ご主人にご挨拶し金の湯に入ってからそのたこ焼き屋さんでたこ焼きとビールを頂き、ご主人とつかの間の歓談を楽しんだ後、帰路につきました。

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登った山

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